1週間ぶりに東京にもどりました。
同世代まわりの陶芸家4人に会って、たくさん話して飲んで、
取材内容もさることながら、かれらの生き方は、
自分のジンセーに、得るものが多かったような気がする。
それが何なのか、うまくまだ言葉にできないし、
どう消化すべきなのか、
これから何になるのかも、わからないんだけれども。
ああこういう「わからない話」を、ともだちと、したい。
最終日で移動日の今日は、午前中に熊本から博多へうつり、
石原稔久さんに案内いただいてとある鮨屋さんで昼食。
店主(おじいさん)となぜか金髪に染めたお運び嬢。
あと、若い見習いさん(かな? 職人さん?)がいた。
店主は愛想がよいのだが目の奥がとても怖い。
あとで聞いたら
「むかしはほんとうにむずかしい人だった」そうで、
ワイワイ楽しんで騒ぐと寿司が出なくなり、
足りないからとおまかせのあとで追加を頼むと
「腹が減ってるんならラーメン食え!」と怒ったという。
その理屈に賛同はできないけど、
反論なんて絶対させない迫力がある人っているでしょう、
そんなタイプにちがいない。
ぶるぶるぶる‥‥。
そして寿司はたいへん男前で、きりっとした味。
とてもおいしかったです。
(あの味を出す人なら、厳しいはずだよな、という強い味です。)
いっぽう、フランスのヴィンテージ食器を使うなど
うつわのセンスがおもしろい。
また行きたいが、あの目の奥の怖さを思うと
誰か知ってる人とじゃないと行けない気分。
石原さんまたご一緒してください。
寿司と前後して、ギャラリーやショップを見学。
ヴィンテージ家具(棚)にいいのがあったんだけど
旅先でのこういう買い物は要注意。思いとどまる。
うむ、大人になった!
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道歩さん、石原さんと別れ、空港へ。
予定より早い飛行機に乗る。満席。
上空は悪天候と聞いてたんだけど
ほんとにそうで、一瞬無重力に。
ひゅーーーーーっ!!
ジェットコースターなら歓喜だけど
(ああしばらく乗ってないなあ)
やっぱり飛行機で無重力は怖いですね。
といいながら空港で買った鶏めしのおむすび3コ食う。
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九州というか博多~熊本~天草の夏の気候が
自分のからだに合ってたらしく、疲れもなくたいへん健康です。
肝臓もOK。酒なんて今日も飲みたいくらい。
(1週間大量に飲み続けだったから自重しました。)
ああ、夏がかりっと暑いのはやっぱりいいなあ。
そしてぼくはとても海が好きなんだとあらためて思った。
生まれ育った町は、ちょっとがんばれば
自転車で行ける距離に海があったんだ。
おとなになってからも
10年ちかく茅ヶ崎の海から5分のところに住んでたんだ。
なのになんかすごく特別なものになっちゃったよ、海。
夏の旅行も、諸事情あってなかなか参加できてないしなあ。
(東京の海辺に住みたいとは思わないですが。)
というわけで日に灼けました。
同行の女子のみなさんは必死に日焼け止めを塗ってたけど
ぼくはこんなチャンスめったにないと
まいにちCARITA14を塗ってたからね。
よく灼けるですよこれ。
宿ではまったくTVを点けなかった。一度も。
メールチェック、写真や音声データの整理とかが終わって、
なんにもしなくていい貴重なひとりの時間は、考え事をしたり、
本読んだり音楽聴いたり日記書いたりするほうが楽しくて。
こういうの、昼間もできてそれが数日続いたら、最高の夏休みだよなあ。
‥‥はっ。夏は無理でも、
時間つくってひとりでリゾート行けばいいんじゃ?!
‥‥なんだその考えは。ちょっと大人すぎるというか、
変わり者すぎる気がする。
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夕飯は冷凍しといたカレーとごはんを解凍、
目玉焼きのっけて食べました。
ただいま洗濯機2まわしめ中。
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さて、九州の話ではまったくないんだけど
旅先でこれを読み、かなりの戦慄。
幽霊譚ではなく怪奇事件でもないですが、
暑い夜にぞっとしたいかたはどうぞ。
大正4年に北海道で起きた
「三毛別羆事件(さんけべつ ひぐまじけん)」Wiki版
ぶるぶるぶる‥‥。