Lakeward

松本へ三泊四日の取材・撮影に行ってきました。
松本で仕事をするたのしみは、
ひとに会うことと、そして食べること。
和食の「温石」、
イタリアンの「パスタ河越」、
広東料理の「驪山」、
それから「まるも」のハニートーストとコーヒー、
いずれもすばらしい！


 
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通りがかったアンティークウオッチ屋で
50年代ロレックスのセミバブルバック、
茶色の文字盤のユニークダイアルを発見。
しかしその文字盤が微妙に傾いている。
値段からして本物を主張しているが（相場よりちょっと安い）、
これはよくある、部品は全部本物だけど、
ほんとうのオリジナルではない、ってやつかな？　と思い、
別に悪気はなく「オリジナルですか」と訊いたら
でっぷり太って脂ぎった店主、
嫌疑と受取ったのか不機嫌そうに
「うちはニセモノは置いてませんが？！」。
でもその頭、すっごいカツラじゃ‥‥。

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信濃町へ。
「上水内郡信濃町」、つまり黒姫のあたりは、
そうだ、思い出した、大学時代の親友の出身地だ。
卒業後だんだん疎遠になって、
いまはまったく連絡をとっていないけれど、
たしか外国で結婚をして
現地の大学教授をやってるはず。
スキーもウォータースポーツも縁のないぼくは、
山？　湖？　ただの田舎じゃーん、
ニコルさんと熊しかいないんじゃない？
なんてからかってたけど、
何言われても、別に反論するわけでもなく、
「いいところだよ。武井が来たらみんな歓迎する」
なんて嬉しいことを言ってくれたっけ。

結局一度も遊びに行かなかったけど、
あれから25年経って初めて行ってよくわかった。
ここで生まれ育ったら、ああなる。
どこに行こうと、どこで暮らそうと、
たぶん彼の中には、あの森と、あの湖がいつも
変わらぬ景色として、あるんだろう。

元気にしてるかなあ。
ま、きっと大丈夫。

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自分のお土産は、信濃町のトマトと桃、舞茸、しめじ、
戸隠近郊で買った辛味大根とにんじん、青唐辛子、
あと撮影用をもらってきた、プルーンのジャム。
これからパスタとデザートにします。