『夜中にジャムを煮る』というのがあるが
昨晩のぼくは『夜中に牛すじを煮る』。
ほんとに深夜1時すぎにそんなことしてた。
伊賀牛のすじ、2KG買ってチルドしてあったんだけど、
はっ、いいかげん火を通さないと腐る! と思い、
下ごしらえしたのでした。
腐臭はしてなかったから大丈夫。
むしろ「1週間、熟成させました」って言おう。
で、この暑いのに、鉄鍋でぐつぐつ。
汗だくで真っ赤になり、しかも半裸で仁王立ち。
鬼のようだ。
ちょっと地獄の風情。わるくない。
そういえばこないだカーリーヘアのかつらをかぶったら
すごく似合ったんですよ。
自分でもびっくり。
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とんでもなくでかいコンタクトレンズが届いて困る、
という夢を見た。直径がピンポン玉くらいある。
英語の解説読んだら「馬用」って書いてあった。
どうやったって入んねえよ、困ったな、
返品できるのかな、開けちゃったんだけどな、
なんて思う夢だった。
夢判断はしないように。
続いてうちの母がなぜかD十郎さまと再婚し、
ABさまと義理の兄弟になるという夢を見た。
いっしょにテレビに出ようとD十郎さまに言われ
そんなABさまによくないですよと
固辞するという夢だった。
夢判断はしないように。
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そんなわけのわからない夢を見た朝、
ジャムにすべく、ルバーブを煮る。
昨夜に続いて鉄鍋に向かう半裸で仁王立ちの男は汗だくの鬼だ。
むしろ深夜より暑い。
眉間のしわも、そうとうなものだったと思う。
そして煮詰まってゆくにつれ、
溶岩化したルバーブが撥ねて危険このうえない。
強火で一気に、といきたいところだが
あまりに撥ねるので、中火にして、
それでもえんえんとすばやくかき混ぜ続けることになった。
火傷したら負けだ。
滴り落ちる汗を鍋に入れては絶対にいかん。
かようにジャムを煮るのってあんがい繊細な男仕事だと思う。
地獄でやってる鬼の仕事って
かなりたいへんなんだなと同情する。
3瓶できて、煮沸密閉。
あしたすぐ1瓶開けちゃうんだけど。
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牛すじをちょっと別鍋にうつし
長ねぎといっしょにだししょうゆでさっと煮て、
そうめんをゆで、黒七味をちらして鴨せいろのように食べた。
うまかったけど、たぶん「そば」のほうが合うと思う。
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そんなこっけいな日曜の朝のひとり祭りをくりひろげたのち、
昼過ぎに休日出勤。
次のコンテンツにとりかかる。
おちついて編集作業するのって
やっぱり土日の事務所がいい。
来たる夏季休暇も、そんなふうに仕事しちゃう予感大。
こういうことはストレスにはなりません。
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原稿の目鼻がついたところでタイムアップ、
予約していたジムへ。
尻まわりと胸をいじめる。
けっこう調子よかった。
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伊勢丹で買い出し。
牛すじは半分冷凍、半分カレーにすることにしたので、
その材料などを。
カレー、カレーと思っていたら
つい肉売り場で「カレー用の肉ください」と言ってた。
あっ、牛すじがあるから、カレーなんじゃん。
肉買う必要ないじゃん!
お店のおねえさんにあやまって返しました。
(かわりに生姜焼き用のスライス買いました。)
夕飯はフェアで売ってた鶏めしのおむすびに、
ちくわとキムチ。
われながらすごくいい加減だと思った。
カレーは、ホールトマトと、
牛すじのスープを半々にして、
軽く炒めたにんじん、たまねぎ、じゃがいもと煮る。
またもや、暑い。
デジャヴュのように、半裸汗だく眉間のしわの赤ら顔、
仁王立ちになって鍋を見張る鬼が出現。
カレー粉とガラムマサラはインドアメリカン貿易商会の。
ほんとはS&Bとかのルーを使ったほうが
かんたんでおいしいんだけど、
油の量がはんぱじゃないので、
このごろは粉を使います。
(でも日本の固形カレールーって、
すごい発明だと思うんだよね~。)
明日の朝にはおいしくなってますように。