月曜日、伊勢丹で大晦日用の天ざるの材料を買い
(くるまえびと、さくらえびと、油、あと、できあいの蕎麦)、
これでいちおう年末年始の支度がととのった気がする。
朝昼兼ねて家で豚しゃぶ。
しばらくぐたぐたとしたあと、ジムへ。
ランジウォーキング2、ショルダープレス3、
ミリタリープレス3、あとダンベルいろいろ。
苦手系の種目が多かったけど、気合いでなんとか。
ジムのあと森美術館の「医学と芸術展」。
入場券が、展望フロアとの共通券しかない、
というのにプチ立腹。
ここからの夜景がきれいなのは知ってるが、
ひとりで、しかもいまごろ展望なんてしねえよ!
「美術館だけでいいんですけどー?」と
無駄と知りつつ言ってみる。
受付嬢に「ございません」と返される。むなしい。
ていうかさ、
「美術館のチケットをお求めいただくと
展望フロアへ無料でお入りいただけます。
よかったらお立ち寄りくださいませ」
と言われれば納得するのに!
「共通券しかありません」なんて言い方がね。
それはそれとして「医学と芸術展」は面白かったです。
ダ・ヴィンチ、円山応挙、松井冬子があるかと思えば
「老いたアメリカンヒーロー」のインスタレーションがあり、
ワシントンの入れ歯とか、
ダーウィンの杖(どくろつき!)とか、
ナイチンゲールのモカシンとか、
大隈重信公の義足とかもあったりして、
けっこう、いちいち「おおー」と思いました。
前にも書いたことがあるんだけど、
西欧の解剖図って、解剖された人が
「生けるもの」として立ち姿でポーズとったりしてるのが
(内臓出してるのに)描かれてるのにたいし、
東洋の解剖図って「死せるもの」としてびろーんと描いてる。
あるいは模式図みたいになってる。
なんでしょうね、死生観の違いなんでしょうか。
ところで「自慰防止器」って、Mな人は
かえってよろこぶんじゃないか。
夜は突然のお誘いに乗って
市谷加賀町の某店へ。
「神宮前にあったGHEE(ギー)って知ってる?
その料理長だった人のお店なんですよ」と聞いていた店。
もちろん知ってますともGHEE。
80年代の神宮前三丁目の住人としてはたいへん懐かしい響き!
あそこのカレーはうまかったなー。
学生には高かったけどなー。
ということでとても行きたかった店なんだけど、
なかなか縁がなかった。
それが「実家の蒲鉾あげます。ついでにカレーどう」
という、近所に住む知り合いの某社長夫妻のお誘いで、実現。
ちょっと腹の具合がよろしくなかったので
「辛いものはちょっと‥‥。酒もあんまり」
なんて言いながら、あまりのうまさに飲むは食うわ。
バターチキンカレーとかほうれんそうのカレーとか、
GHEEでの記憶よりずっとおいしい。
GHEEではまったく記憶に無かったビーフカレー(激辛)もおいしい。
激辛っていっても、旨みがはんぱじゃないので
辛さより「うまーっ!」と感じます。
各種おつまみもいい味付け。お酒もいい。
総合すると多国籍居酒屋系カレー屋、しかも喫茶店風、という
謎っぽい店なんですけどね。
それにしてもここのカレー、これほど旨かったか。
記憶の中のGHEEよりおいしい気がする。
若かったからその味をいまいち理解していなかったのか、
料理長の腕が上がったのか。
記憶から20年以上が経つし、両方なのかもしれないな。
ちなみに腹は大丈夫でした。
火曜日。ゆっくり起きて伊賀牛の塊を厚めに切り
土鍋で焼いて朝飯に。
これは「朝からステーキ」というやつですな。
一回冷凍しちゃった(事故です)ものだから
味、どうかなあと思っていたんだけれど
やっぱりすこし、不味い。
ていうか固い。
肉叩きで叩いたし、こんなに固いはずはないんだがなぁ。
無念。
夜は友人と食事に行くことに。
しかし急に思いついたので店を予約していない。
和洋中なんでもぜいたくする覚悟はあったんだけど
なにしろ年末。
行きたい店はどこもやってないかもね、と言いながら、
友人があちこち電話してくれたんだけど
銀座Kも赤坂Uも広尾Sも休み。
ぼくが電話してみた麻布十番Sも休み。
そんななか某鮨屋さんの席が取れた。
おお、そこは、前々からいちど
行ってみたかった店!
酢の効いた甘くない酢飯、
かなりしっかりした味のネタ。
男っぷりのよい鮨。
ただしいわゆる会話がはずむ系の
愛想のいいタイプの鮨屋ではないので
苦手と思う人もいると思う。
ぼくは個人的には好み。
2合飲んで帰ったら割とすぐに睡魔。
おかげで空が白む前に起床してしまいました。
もいちど寝よう。