ワハハ本舗25周年記念全体公演
「無駄な力」の千秋楽に、かけこみセーフ。
最初から全力投球のダンスで、
3時間半、だれかしら、動きっぱなしの舞台。
いつも、そうだけど、ワハハの「おげれつ」は、
とことんやり切っちゃうので、清々しい。
全員(男性も女性も)全裸になって、
でも、まぁ基本的には「肝心なところは見えない」ダンスに、
同行者(女性)が
「なんで、あんなことが、できちゃうんですかねー?!」と
不思議そうだったんだけど、
あれは、やってるほうは、お客さんの反応ふくめ、
ものすごく気持ちがいいんですよ。
(想像ですよ想像。ぼくは全裸は経験ありません!)
「いやーっ!」って言われると、嬉しくなるはずだ、みんな。
それにしても、ものすごく見えてたよ、ポカスカのたまちゃん。
で、たっぷり3時間半、ずっと面白く観ました。
新旧の演し物(旧作は名作ぞろい)をおりまぜて
「本気で楽しんでもらいたい、
笑顔で帰ってほしい、メリークリスマス」
な、劇団のムードが一丸となってました。
演出の喰さんも、メンバーも、スタッフも、
やってることにほんとうにブレがないと思う。
柴田さんの「赤塚不二夫アヴァンギャルド劇団主宰者の独り芝居」も、
久本さんが東京都からおしかりをうけたという
爆裂な下ネタアニメソングメドレーと客いじりも、
じつに気持ちよく大笑い。
80歳にして新メンバーの正司歌江さんの、
第一線で活躍してきた声量と滑舌、機転、そして魅力にびっくり。
円熟かつ老獪の域に達しつつある梅ちゃんの歌も、
久しぶりに観た佐藤さんと柴田さんの「ラブストーリー」も、
わりとサポートにまわっていた技量たっぷりの
ポカスカジャンがいることの安心感も、
おなじく目立たないけどものすごく動いてた
なんきんさんとすずまささんも
(なんきんさんのゾンビはほんものみたいで怖い)、
ルックスがずいぶん変わったな、なてるやくんはじめ、
もとオホホ商会のめんめんも、
定番おげれつネタで拍手喝采プラス歓声を浴びていた
セクシー寄席も、いずれもすばらしかったです。
個人的には実は「だじゃれオペラ」がいちばん好きだ。
あの、どうでもいいようなことをあそこまで高める、
とんでもないばかばかしさは、ワハハならでは!
(客席はどうも、唖然としていたようですが。)
最後のメンバー紹介ダンス、
「いつまでもメンバー紹介をしつづける」という、
あのくだらなさったら、ほんとに。
そして日舞の左梗先生、洋舞の菅原さん、
あと経理の大福人と演出の喰さん、
スタッフまでピンで舞台に出るのはあいかわらず凄い。
喰さん、ダンスで2度も出てこなくても。
25周年、おめでとうございました。