朝7時半に家を出て、
ヒースロー経由で
改築中の空港を走って乗り継いで
シャルル・ド・ゴール空港へ。
パリにつきました。
ブリティッシュ・エアウェイズで飲み物を訊かれたら
「イングリッシュ・ティーください」
と言うべきです。
「紅茶か! ぼくが淹れたんだ、おいしいぞ」と、
年配のスチュワードが、にこにこ顔に。
すごぉく、そのあと、
親切にされるようになりました。
機内、BOSEのQuietComfort2、大活躍。
快適!
レミーの美味しいレストラン、
ブロークバック・マウンテン、
ザ・シンプソンズ・ムービー、を見る。
なんというか、せつない組み合わせである。
あとはてきとうに機内のCDサービス
(英国ものばっかりかと思ったら、
ホワイトストライプスとかありました)、
iPodで時間潰し。
機内食、乗ってすぐわりとしっかりしたランチ、
(これであとは暗くして、寝させちゃおうという魂胆)
しばらくして軽食、到着前に中食
(ってことばはないけど、パスタが出ました)。
乗り継ぎがターミナル1から4、
「最短で75分かかります」って機内誌に書いてあるけど、
到着がちょっと遅れて、次の便のゲートが閉まるまでに
1時間を切っちゃいました。
だ、大丈夫でしょうか。
これ、「混雑時を想定して」の時間じゃないかなあ。
でもほんとに最低75分かかるんなら、間に合いません。
日本人のアテンダントさんは心配して
「機内からはどうすることもできませんが
降りたらフライトコネクションのカウンターで
乗り継ぎ可能かどうかおたずねください。
一便、遅らせる手続きもできますので」。
つまり、乗れない前提での答えながら
「いちばん最初に降りられるようにしておきますので」。
ありがとうございます。
英国人のスチュワード氏は
「いまならぎりぎり間に合うから、
とにかく急いで移動して。
フライトコネクションには行かないように。
あそこに行くと、いたずらに時間ばかりかかる。
あ、ファスト・トラックを使うようにね」、
つまりなんとかして乗れというセカンドオピニオン。
後者にかけましょう、ということで
ダッシュして、間に合いました。
汗かいちゃった。
乗り継ぎ機は中型機。
地上からタラップで登る。
前にいた子連れのお母さん(美女)から
「ごめんなさい、手がいっぱいで、
‥‥持っててくださる?」と
ボストンバッグを持たされる。
マイ・プレジャー。
子どもを渡されなくてよかった。
機中ではとなりの兄さんが
「ボールペン貸してくれる?」というので
「ほぼ日手帳」のあたらしいボールペンを貸す。
使い勝手いいでしょう、これはね、
と言いたくなるが、やめる。
荷物が出てくるのを待ってるあいだに、
買ってきた携帯(海外のみのやつ)をつけて、
パリのともだち、リコさんに電話。
手芸作家をしているひとです。
「ようこそパリへ〜〜!」と
ひさしぶりの、のんびりしたでっかい声に迎えられる。
空港から市内へは、
インフォメーションで紹介してもらった
乗りあいタクシー、26ユーロ。
聞きなれないヨーロッパのほかの国の
女の子のグループと同乗。
ぼくは助手席。
ちょっとアラブ系の顔立ちの運ちゃんが、
「パリは2度目? 最高だろう?
ニューヨークとは違うだろう?」
と、とつとつとした英語で、よくしゃべりかけてくれる。
子どもが産まれて人生がかわっちゃったよ、
次女が6ヶ月になったばかりなんだけど、
いま、ここから300キロ離れた女房の実家に、
クリスマス帰省しちゃっててね。
新年になる前に迎えに行って、
パリでいっしょに過ごすんだ。
女房はどうでもいいんだけど、
子どもはもう、会いたくて会いたくて、
毎朝のキスができないと、
一日がだめになっちゃうみたいな気がして、
いまほんとにつらいんだ。
子どもがいないころも
それなりにとても楽しい人生だったけど、
自分がこんなになっちゃうなんて面白いよ。
パリにようこそ。よい新年を。
ありがとう。
ということで、バスチーユのアパートホテル、
リシャール・ルノワール通りのシタディーヌ。
年末年始自炊の旅。
受付のセシルさん、うちの利用ははじめて? じゃあ、
と、地図にばんばんマルをつけてくれる。
スーパーマーケットはここ。
でもこの時間(夜)は開いてないから
ここまで歩くとエピスリー(食料品店)があるわ。
でも高いから、ほんとに必要なものだけ買って、
あしたあらためて買い出しに行った方がいいわね。
目の前の公園で、日曜と木曜の午前中に市が立つから、
新鮮な野菜やなんかは、そこで買うといいわよ。
地下鉄はここが5番、こっちが8番、
バスチーユもすぐ。マレも歩いて行けるわよ。
よい滞在を。
ありがとう。
エピスリーでバドワ(炭酸水)とヨーグルトと
オランジーナ(安っぽい味のするオレンジジュース)を買う。
携帯(英国発信の、世界でかけられるやつを買ってきた)で
あちこちに連絡。
明日昼、おみやげ届けながらリコさん(手芸作家)に会う約束。
夜はジャン・マルクさん(教授)が
ごはんと、シャンソン聞きに
つれてってくれるそうだ。
ヴラジミール・ヴィソツキーの奥さんで
ロシア系フランス人歌手のマリナ・ヴラディのコンサートだそう。
楽しみです。
風呂に入って洗濯。
Wi-Fiは弱いけど、ADSLでパソコンがつながって一安心。
ということでいま朝です。
外は雨です。
そろそろ出かける支度するかな。