さて東京に戻ったら、
コム デ ギャルソンの秋冬物がスタートしていた。
二日遅れで行ってみたら、
「それは売り切れました」と言われたものもいくつか。
ひゃあ。
ちょっとした時間しかなかったので
足早に見て回る。
ジュンヤワタナベ、こういうことかあ!
面白がっていろいろ羽織ってみるけど、
ちょいと着れない。着れるけど、愛せないかなあ。残念。
愛をもって着れないと、服が自分になついてくれないんだよね。
そんななかで、お! これは欲しい! というアクセサリー発見。
どくろの銀のウォレットチェーン。
「これいくらするの?」
と聞いても、北條くんはなかなか答えてくれない。
(イジワルじゃなくて、そういうゲームをしているだけです)
「それは銀なので」
「へえ。で、いくらするの」
「クロムハーツだとすごく高いです」
「そりゃそうだろうねえ。クロムハーツだといくらなの」
「40万円ですねえ」
「じゃ、ジュンヤだと?」
「ずっとお求めやすく」
「ふーん。半分くらい?」
「いえ、15万円なのです」
‥‥うまいね君。しかし、ウォレットチェーン15万。
家賃の更新月なので、すんません、当然落選。
深まる秋に、本格的冬物が出たらまた見に行きます。
いろいろ楽しい噂を聞いたので、楽しみにしてます。
オム。これはもう、このところ毎回すばらしいなあ。
トレンチ風味(トレンチじゃないけど、それ風。
違いは、ベルトがついてないってことと、丈が短いことだけ)の
綿素材のハーフコート、最初からくっしゃくしゃの
しわしわのツレツレ(縫い目が、ぐちゃっと攣れてる)。
か、かわいい! ください! しかし色で迷う。
もう「ベージュ」は売り切れていた(その店では)。
カーキか、紺か。言っちゃナンだけど、どちらもとてもよく似合う。
と、そういうふうに書くのって、林真理子みたいだよな。
しかしあまりに似合うので、店内で
「ひとりランウェイごっこ」をして、あまりに何度も
「鏡の前で止まってターン、もいちどターン、決めポーズ」
をして笑いをとっていたら、
店員のサワグチ女史が魔女のような恰好で腰に手を当て
「いいかげんにしてください?」と怒る。疑問形なのは本気の印か。
ちなみにサワグチ女史の着ていたのは
「ローブ・ド・シャンブル」の二重の巻きスカート、
えんび服ふうのジャケットに、くしゃくしゃのスカーフ。
これ、すっごくいいので、黒が着たい女子は買うべし。
いいよな、こういうの着れて。女子。
結局ハーフコートはカーキに。
ちょっと軍ものマイブームを引きずっている気もするけど。
そして合わせてベージュのペインターパンツ。
オムは、旧シーズンに買ったものと、
どんどんコーディネートできるものばかりなので素晴らしい。
シャツ。古着を使ったリメイクものがナイス。
アメリカンカジュアル、のフランス人的新解釈か。
(シャツのデザインチームだけは、日本ではなく、フランスなのです)。
いいなあ、タンクトップかポロ、ほしい。
でも馴染みの店員イシバシ君が食事休憩でいなかったので買わずに帰る。
こんどもいちど行って考えよう。
プリュス。ううむ、すごい。すごすぎ。
着たらどうなるの?! と興味を魅かれるも、
やはり馴染みの店長カワモトさんが不在なのでこそこそ帰る。
「興味はあるけど、買っても着ない」ものになりそうだし。
なんか、ザビエルみたいなワイシャツがありました。
着たらどうなるんだろう‥‥その興味が、いかんいかん。
あとは、プレイの新作がずらっと出てた。
Tシャツを1枚買いました。
こういうふうにして、ひとりでうろうろするのって、
楽しくてしょうがない。時間が足りなくて残念
(そのあと仕事をするため時間を区切っていたので)。
本気で買い物をするときはひとりに限るよなあ。
買い物を媒介にしたお出かけなら
二人以上でするのも好きだけど
そういうときって自分の買い物は楽しめないもので。