床屋さんはどうやって集客するのかなと思ったら
クチコミ(お客さんの間で評判になる)と
トビコミ(なんとなく来たお客さんが常連になる)と
ナゲコミ(チラシのポスティング)だそうだ。
コミ三連発になったのは偶然です。
美容院なら有名なところも多いし
評判もいろいろ聞くけど
床屋(理容店)はたいていが「地元密着」だからなあ。
情報が外に出て行かないのですね。
ぼくの場合はトビコミで見つけました。
ほんとはちょっとちがうんだけどなあ、と、
ずっと思いながらの日々。
そういえば美容院に行ってみたこともあったけど
どうしてもなじめなくて。
理容店の、ちょっと医療っぽい清潔さが好きで、
美容院の甘い髪の匂いみたいなものが苦手で。
しかし床屋ならどこでもいいわけじゃなくて、
ものすごく上手い下手があるし
相性というものもある。
ぼくの床屋選びのポイントは、
・バリカンを使わず、首筋の生え際の処理がうまいこと。
・「短い髪」の微妙なリクエストをわかってくれること。
・シャンプー、マッサージが上手なこと。
・ちゃんと会話が成立すること。
なんだけど、これ、個人の技量によるところが大きいので、
「その人が辞めちゃうとアウト」だったりもした。
しばらく通っていた四谷の床屋は
担当の男の子が
「ぼくはほんとうは床屋はいやで、留学したいんです」
と言い出したのでやめた。
そんな気分で切られちゃかなわない。
そして偶然のように、撮影の空き時間に入った
新宿の高層ビルの地下商店街にある床屋を
ものすごく気に入ってしまい、以来そこに通っているのです。
考えてみたら、実家を離れて20年たつけど、
その18年間は、床屋難民だったわけだ。
このごろは、2週間に一度髪を切り、
3週間に一度はヘッドマッサージをしてもらい、
6週間に一度は、さらにネイルケアと、
角質除去のフェイスマッサージをしてもらう。
ついでに「手もみん」に寄って足をもんでもらうので
床屋に行く土曜の午前中は楽しみでしょうがない。
ほんとは毎週行きたいくらいです。
しかしすっかり気分よく出てきたらこのあづさ。あぢいあぢい。
まいった。