タカシマヤで鮮魚コーナーにいたら知らないおばちゃんに
「ねぇ、これどうやって食べるの?」と訊かれた。
ちなみにぼくはスズキにしようかマダイにしようかメダイにしようか、
切り身を選んでいたところです。
まあ、この手の白身魚は、ぼくは塩とこしょうをふって
まわりに根菜とかきのこを並べて
220度くらいのオーブンでかりっと焼いて、
香りのいいエキストラ・ヴァージン・オリーブオイルをかけて食べると
けっこういけますよ、
と言いたかったのだが、
迅速な回答が求められている感じだったので
かなりはしょって答えました。
それでもおばちゃんは「あら、そう、おいしそうね」と言って
スズキの切り身を選んでいった。
ぼくはわりとスーパーとかデパ地下で話しかけられるんだけど、
質問はたいてい調理法です。
そりゃそうか、ほかの話題では話しかけないか。
スーパーで急に「あのさ、お兄さん、
いま不動産投資信託するならどこの国のがいいと思う?」
なんて訊かれることはまずない。
ちなみにぼくの夕飯はメダイ(スズキの仲間だよね)を
オーブンで焼いて食べました。野菜といっしょに。
きょうは炭水化物抜き。お酒も飲まない。
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閉店間際だったのでくだものが投げ売りになっていて、
ソルダムとネクタリンとプルーンが1パックずつ入って1000円だった。
ほくほくと買って帰り、合わせてジャムにした。
最初ソルダムとプルーンだけでつくってたんだけど
なんとなく途中で気が変わりネクタリンもちょっとだけ入れた。
ちょっと溶けずに残っちゃったけど、
ひじょうにきれいな赤いジャムが煮えました。
ソルダム皮ごと入れたからけっこう酸味もあるはず。
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タカシマヤは紀ノ国屋が併設されてて
そこの肉屋の骨付き豚ロースはたいへんおいしいので
毎週買っている。
「これほんとにおいしいよね」と
その肉屋のお兄さんに言ったら
「じつは今日だけで10本出たんです!
だんだんわかってもらえるようになってきてます!」
とすごく喜んでた。ふむふむ。
いろんな家庭であの美味い肉が食べられているかと思うと
なんだか幸せな気分になるが、
ぼくの分残しといてほしい。
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そうだ冷凍庫の牡蛎を低温でじっくり焼いて
オイル漬けにしなくちゃ。
にんにくや鷹の爪、こしょうなどといっしょに漬ける。
これ、つくっとくと、パスタとかにすごく便利です。
おつまみにもなるし。
これは伊藤まさこさんのレシピ。
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金曜夜は友人たちと広尾のペレグリーノへ。
19時にスタート、終わったのが23時半。
よくしゃべって、よく食べました。
このレストランはほんとうにおいしくて、
しかもリーズナブル‥‥というか、
この料理でこの値段じゃ、採算がとれないんじゃないかと
心配してしまうくらいです。
しかもけっこう空いてるのが気になる。
こんな素敵なお店、なくなっちゃったら困るねと、
友人たちと出かけるときは、応援団のような気分。
同行のY君は初参加。
クラテッロ・ディ・ジベッロが出てきたので
ひどく興奮してた。
「霧のなかでつくられる幻の生ハム!」と解説っぽく叫んでました。
たしかにおいしいよねえ。
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そのY君から「なーんだ、痩せてかっこよくなってるの見て
くやしいって思ってぼくもダイエットしようと思ったのに!」
と、よくわからないことを言われる。
褒めてるようだが褒めてない。
つまり「リバウンドしたでしょう」と言いたいらしい。
ほかのみんなも「リスボンから帰ってきたときはあんなに
格好かったのに」とか言う。
そうかなあ。
でもそのリスボン同行者も先週ひざ詰めで
「言いたいことがあるんだけど。
食べる量、半分にしたら?
食べることでほかの欲求まで解消しようとしてるでしょう」
と言っていた。
その通りなのでぐうの音も出ないです。
自分としては、マックス太ってたときから比べたら
ほらこんなにフィットになって! と言いたいのだが、
でもまあ、ちょっと腹が出てきたのはほんとうなので
気をつけようと思います。
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コム デ ギャルソンにふらっと寄ったら
コーデュロイの太畝の、紺というか群青色のジャケットが
とてもきれいで惚れた。おうおうあんたに惚れたよ。
しかし今の自分に買ってよしと言える値段ではなく、
昔の吉原で高尾大夫に岡愡れする気分ってこんな?
水揚げするまで待っててくれるかい。
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いちおう夏休み中なんだけど、
そんな感じで東京でぐうたらしております。
近いうちやりたいのは照明器具の付け替え。
あと、近くのプールでやってる水泳教室で
ちゃんとしたクロール(長く泳げるやつ)習いたいと思ってるんだけど
なんとなく尻込み中。