8/1に上部消化管内視鏡検査(つまり胃カメラ)、
8/10に下部消化管内視鏡検査(つまり大腸カメラ)を受けた。
胃カメラは人間ドックのバリウム検診で胃炎がみつかったので、
そして大腸カメラは、ついでといったらなんだけど、
身近に病気をした人がいたので
おれも45歳そろそろやっといたほうがいいよなと
申し込みをしたのでした。
以前ピロリ菌退治の薬を出してもらうために
某大学病院で胃カメラを受けたのだが
これが地獄のくるしみで、
咽喉を入ってくる内視鏡の管に
ウゲウゲとなんども嘔吐(えず)いてしまい、
涙もハナミズも出るオールスター大運動会状態。
終わった後も咽喉が痛かった。
その記憶があったので産業医(会社のかかりつけ)の先生に相談して
上手なクリニックを紹介していただいた。
そしたらですね、
咽喉の麻酔だけは、苦い液体を含んで上を向いて5分、
みたいなのが苦しかったけど、
そのあとの注射から記憶なし。
もう一度目を覚ます注射をされて(覚えてないけど)
武井さんと呼ばれて気付いたらもう終わってました。
ほんとに記憶がないんですよ。眠ってた。
調べたら麻酔とは違って
強い鎮静剤らしいんだけれど。
結果、なにもわるいところはないと報告を受ける。
胃炎もなし。よかったよかった。
ていうかバリウム検診の結果はなんだったんでしょうね。
で、その先生にこんどは大腸カメラ。
あらかじめ渡されていた前日の検査食は
朝が粥とみそ汁、
昼がゼリー、
間食にビスケットやジュースがあって、
夜はスープだけ。
少ない。ていうかすごーく足りないけどしかたない。
そして下剤を飲んで寝る。
ふつうは朝のお通じのためらしいんだけど
ぼくはもともと消化が早いので夜中に起きちゃった。
で、朝は胃腸薬を飲んでクリニックへ。
着いたらすぐ1.8リットル(!!)の下剤を飲む。
ポカリスエット味で別にまずくない。
量がちょっと多いけど、まあなんとか大丈夫。
そしてトイレにこもる。
女性看護師さんに
「5回目のお通じは流さずに見せてください」
と言われびっくりする。
み、見せるんですか。
もちろん行為を見せるわけじゃなくて
「トイレその後に」を見てもらうわけだけど
すごく厭だなあ。しかたないけど。
でもまあじっさいはそれは水のようなもので
匂いもなにもないし、
むこうはじつにビジネスライクに無表情なので助かる。
グウィネス・パルトロー似の看護師がにこにこ対応してくれるより
キャシー・ベイツ似の看護師が厳しく対応してくれたほうが
こういう場合はうれしい。
いや、担当の看護士さんが
キャシー・ベイツ似だったというわけではありませんが。
排出が終わると着替える。
上は甚兵衛さんみたいなので、
下は、ぱっかりと尻のところが縦に開いた不織布のデカパン。
すうすうします。
施術台に仰向けになり、血圧計と点滴。
点滴は痛みを抑える薬を入れるそうだ。
そして看護士さんに
「左を下にして、お尻を私のほうに突き出してください」
と言われる。
お尻を・私のほうに・突き出してください。
ふつうに人生を送っていたら
見知らぬ女性からいきなり言われる台詞ではないですよね。
でも人生にはそういうことがある。
黙って従うしかない。
そのあとは先生が登場、
じつにスムースに挿入‥‥というか施術をしてくださった。
内視鏡の映像はモニターで自分でも見ることができる。
われながらきれいな腸の内部だったが、
ひとつかわいい5ミリくらいのポリープが見つかった。
ではすぐに切除しましょうと、
電気メスで、きゅっきゅっ、くいっ、ポン、
という感じで手術。
えっ、手術? 人生初手術です。
腸の内部は痛みを感じないそうだけど、
腸がひっぱられるあの独特の感じ、
ちっちゃいころ、おなか壊してしくしく痛くなった、
あの感じに似てていやだったなあ。
ポリープは5ミリ程度、
先生の経験的な診断では「腺腫」つまり良性腫瘍ということで
ほっとしました。
いちおう病理検査をするけれど
悪くなければ連絡しませんよという程度。
(連絡来たらどうしよう? とも思うけど。)