満腹音楽スリーデイズ、ラストは矢野顕子さとがえるコンサート。
ロビーで「やあやあ!」「ひさしぶり!」と、
けっこういろんな人に会えるのも、さとがえるな気分。
3年目になる、マーク・リーボウ(g)、
ジェイ・ベルロウズ(ds)、ジェニファー・コンドス(b)とのバンド。
誰が欠けてもこの音は出ないんだけれど、
とくにマーク・リーボウと矢野さんのかけあいは、
「花が開く瞬間を見た」みたいな気分になる音。
とんでもないものを観た、聴いた気分。
いつものように「人の曲を自分のもののように」というのが
矢野さん真骨頂なわけですが、今回も、
細野さんの「終りの季節」、
キヨシローの「恩赦」、
Weezerの「Say It Ain't So」、
Lucinda Williamsの「Joy」、
Led Zeppelinの「Whole Lotta Love」、
Lambert, Hendricks and Rossの「Centerpiece」などを。
知らない曲も多いわけだけれど、なんのその、
4人の音を注意深く聞いていると
あっという間にすぎていく。
知ってるはずの「All the bones are white」や
「ラーメン食べたい」「学べよ」なども非常に新鮮。
「学べよ」って6拍子5拍子4拍子3拍子、みたいな
超絶技巧曲なんだけど、「すごいでしょ」な「通ごのみ」にならず、
エンターテインメントになってる!
ラストの「ふなまち唄」にいたっては、
青森の血がたぎる! という感じで、
ラッセーラ、ラッセーラの、どえらい高揚感!
ところで矢野さん、
きのうの教授+大貫さんの「UTAU」を観たそう。
あんなふうにピアノが弾けたらなあ、と言いつつ、
でもあたしだってかっこいいんだから! と宣言。
教授はクラシック、あっこちゃんはジャズと、
出身地が違うふたりが、
かつて、人生を重ねたことがあるわけだよなあ。
なんとも不思議だし、素敵なことだなあ。