満腹音楽スリーデイズ、
ふつかめは大貫妙子さん+教授の「UTAU」。
一緒に行く3人と、国際フォーラムで待ち合せ。
みんなにチケットを渡して料金を回収していたら
知らないおばさんが近寄ってきて
「チケットもうない?」
はっ? なんですか?
「チケット、売ってくれないの?」
‥‥あの、ぼく、ダフ屋じゃないんですけど。
ダフ屋だとしたらこんな関係者受付前で営業しません。
ダフ屋に見えますかね。
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大貫さんの「声」と教授の「ピアノ」、
そしてわずかの(つまり暗めの)照明、
背景には抽象的なアニメーションのようなものが映る。
ほんとうに「ひつようなもの」だけがあった空間。
教授のピアノも、大貫さんがある曲のあと
「坂本さんはツアーを進めるにつれ、
どんどん弾かなくなっている」と笑っていたけど、
たしかに、「ここは余計な音は要らないでしょ?」
という判断をしているように思えるなあ。
大貫さんの声をどう活かすか、ということに
注力するピアノというか。
大貫さんの声は、一曲目からもう艶があって、
教授のピアノとの相性、最高だと思う。
いま世界に生まれた音、というような感じで、
大貫さんの声が、教授のピアノの音に乗って、
暗い空間に、放たれていくのです。
それがホールじゅうに自由に行き交う。
ぽわーんと宇宙遊泳しているみたいな気分。
トークは、旧いつきあいならではの、
ある意味、他愛ないおしゃべり。
それが聴けるというのも贅沢なことだと思う。
「かなわないなあ、女には」
と、なんとなく教授の表情からそんなことを思ったりもする。
とてもよいコンサートでした。
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終わって、同行のともだちとごはんを予約した時間まで
ちょっとあったので、ビックカメラでうろうろ。
冷蔵庫を見て、カメラを見て、3Dテレビを見て、と、
休日のおとっつぁんコースな感じだ。
さらにまだ時間があったので銀座を歩き
「レモン社がない」とかやってるうちに時間。
麻布十番へ移動。Sさん。
ミシュランの発表あとだからか、
それとも年末の土曜だからか、すごく混んでたけど、
いつもの「隅のテーブル」をとっといてもらえた。
大好きなレストランの大好きな席。
(カウンターも好きですけど。)
さあ食うぞ、ということで、
オリーブとピクルス、蕪の冷たいスープ、
金目鯛の炙り、鰤の、なんだっけ、
オランデーズみたいなんだけどゆで卵の入ってるソース、
アオリイカと自家製からすみとういきょうのサラダ、
白子のソテー、甘エビの冷製カッペリーニ、
ポルチーニのタリアテッレ、
そして子牛のロニョン(腎臓)のソテー、
みかんのソルベにハーブティー。
食った。
しかしこれで所要時間1時間って、早食い過ぎませんかね。
(お酒は飲んでおりません。)
まいど「よく食う(旨いと泣く)騒がしい男客」ですみません。
Sさん、来年もよろしくおねがいします。