●TWO渋谷に行った。
毎土曜にスピードトレーニングを任せている
トレーナー・ゴリちゃんが異動になったので、
道玄坂上にあるトータルワークアウト渋谷店へ。
開店したばかりのとき行ったっけ。
鈴木さん(兄)と待合わせしたんだけど
財布なくした! ということで来なくなって
それきりだったっけ。
と、よけいなことを思い出しました。
それにしても渋谷店は、また雰囲気ちがうねー。
どうも、ファッショナブルなみなさんが多くて、
(裏原系のオーナーさんとか、役者さんとか、
スタイリストさんたち、こぞって来ているそうだ)
三田店にいるような
「やたらガタイがいいしろうとのおっさん」たちがいない。
別にグループとして仲がいいわけではないが、
そういうおっさんたちとは、目と目でさ、
「がんばりましょうな」「がんばりましょう」
「あんたもなかなかですな」「いやそれほどでも」と、
そこはかとなく挨拶をしているわけですよ。
そういう感じがないんで、戸惑っちゃったけど、
考えてみたらそっちのほうが異様かもしんなーい。
とけこむ努力をします。
スピードルームは、ほどよく仕切られた奥にあって
ひろびろとしていて明るく、よかった。
集中度では三田のほうが上なんだけど。
45秒ダッシュ、というのをはじめてやって、
(いつもは10秒とかなのです)
ものすごくきつかった。
前に「2分」というのをやって死ぬかと思ったんだけど
それに次ぐ、たいへんさ。吐きそう。
毎回「なぜおれはこんなことしてるんだろう」と思わないでもないんだけど、
やりはじめちゃったことをやめられない性分なのよねー。
あと、洋服のサイズと、食べる楽しみとの三つどもえで、
どれも、やめられないんだよねー。ということだ。
「あー、終わったあとの大福が楽しみ!」
と言いながら走っていたら、やっぱり呆れられました。
松島屋のおいしい大福をおやつに隠して持ってたんだよ。
●道成寺一幕を見た。
森下のベニサン・ピットへ、三島由紀夫の近代能楽集から
「道成寺 一幕」を見に行ってきました。
よかった!
中嶋朋子・塩野谷正幸・千葉哲也・大浦みずき・
池下重大・植野葉子・廣畑達也、みんなすばらしかった!
さすが「ナイン」をつくったtptです。
中嶋朋子さんは同じくtpt「愛の亡霊」以来
しばらくぶりに舞台を拝見したのだけれど、
歳をかさねたぶん、声がすごくよくなっていて、
この「清子」役は大竹しのぶみたいだった。褒め言葉ね。
塩野谷さんの「主人」も最高。
そしてやっぱり大浦さん。この人がいるだけで
舞台のなんと引き締まること。かっこよかったあ。
力のあるカンパニーっていいなあ。
「シカゴ」の、熟成しきった肉みたいなのも悪くないけど
ぼくはこっちのほうが好きだ。ぷりぷりのお刺身みたいな舞台。
続く「カルテット」も楽しみ。
「ナイン」でお世話になった「キウチさん」が演出なのです。
大浦さんが主演です。
●おれはヤバ夫か!
トータルワークアウト三田店名物、
「乳酸入れましょう」。
はい、入れましょう。今日はベンチプレス。
いちばん大きな重りである45ポンドを左右に1枚ずつで
13回というだけでも、よくできたものだと思うんだけど、
さらに5ポンドづつ追加して
(45+5)×左右、を、10回、
(45+10)×左右、を、8回、
(45+25)×左右、を、3回、
ここからが乳酸、休憩時間を与えられずに
25×左右、を、13回、
10×左右、を、13回、
バーのみで、25回。
もうわけがわかりません。
(バーだけで20キロあるからね。)
終わったときのぼくは前衛舞踏の「動かない人」のよう。
ジュンヤマンのジャケットが入らなくなるわけだよな。
かろうじてオムのジャケットは大丈夫なんだけど
こないだボアつきのジャケットとパンツを
セットアップで試着したとき、
このシルエットは何かに似ていると思ったら
「下衆ヤバ夫」だったんだよな。
ぱっつんぱっつん具合がね‥‥。ショ、ショックなんだな。
「衝撃的なデザインでしょう!」とおっしゃいますがね店長、
衝撃は別の意味でやって来てるですよ。
●このデニムすごいな!
ドーヴァー・ストリート・マーケットのHP見てて、
どかーんと衝撃を受けたジーンズがこれ。
リーバイスのビンテージデニムジャケットを解体、
パンツとして縫い直したものだそうです。
うわ‥‥これはすごいな。
昔、まだジュンヤ・マンがなかったころ、
つまりレディスだけの展開だったころに、
古着デニムを解体し、パッチワークで、
ウエディングドレスをつくった渡辺淳弥様である。
カスタマイズド・デニムは彼の得意とするところ。
しかしこれはまた、すごすぎるな。
これ穿いてみたいなー、と思ったけれど、
ロンドンのこの店だけの販売だという。
そりゃ無理だわ。
‥‥と思いつつ、でもいちおう、青山のショップで訊いてみる、
と‥‥なるほど、ロンドン店のオープニングスペシャルで
たいへん本数が少ないうえに、
日本円にして15万だか19万だかしたものでしたか。
すっぱりきっぱり諦めがつきました!
もう、ここまで来ると、アートだなあ。
「かえってほしいくらいだ」とすら思う。
デニムデニムと騒いでいたら、
ジュンヤ・マンのカスタマイズド・デニム、
来期(2006春夏)に久しぶりにいくつか出ますよと、
ナイスな情報をもらう。
プリント系ではなくて、形そのものがヘンテコなやつ。
やった! 2002年にジュンヤ・マンが
立ち上がって以来じゃないかなー。
「こども用デニムとおとな用デニムを
重ねてパッチワークにした」のを1本持ってるんだけど、
名作だと思っとります。それを超えるのがほしいなー。
それはそうとこのごろ、ダメージ加工とか縮絨とか、
すごく流行ってますでしょう。
面白い現象だと思うし、ぼくもわりと(極端じゃなければ)好きで、
そういうのがいいなあという目で
人の着ているものを見るクセがついているものだから、
表参道で、遠くから歩いてくる人を見て、
「すげ! かっこいー! ああやって痩せてると、
こういうのもなおさら決まるもんだなあ。
ギャルソンの縮絨に、ヨージのマントかなあ?!
オーバーサイズはわざと?
それにしてももうコートなんて、オシャレ!!」
なんて思って近くまできたら、
毛布をかぶったホームレスのおじさんでした。
またもや(何度か見間違え、あり)。
ううむ、ううむ、ううーむ!!!
●アルプ展に行ってきた。
館林美術館で、見逃していたアルプ展を見てきました。
浅草から3駅っていうから近いのかと思ったら
新幹線なみの3駅だった。
家から2時間かかっちゃった。やっぱ群馬は遠い!
アルプは彫刻家として知られているけど
ぼくは版画とか、レリーフとか、
平面の造形作家としてのアルプが大好きで。
アルプ美術館のキュレーターの大きなドイツ人女性が
ガイドツアーをしてくれたのですが、
やっぱり平面作品は過小評価されてると言ってた。
でも彼女も、アルプのなかでは平面作品が、
なかでも紙の作品が好きだということでした。
そりゃそうだよな!! そうでなくちゃ!
ぼくはクルト・シュヴィッターズとの
友情における作品群(版画)がこよなく好き。
(ぼくの20世紀の美術家ベスト3が
シュヴィッターズとアルプと、マン・レイ)
とりわけ1918年頃の作品群はすばらしい‥‥
今回も連作が展示されててうれしかったなあ。
いつか何かを記念すべきときがきたら、この版画買うんだ。
ほんの数時間の滞在だったけど、小旅行気分満喫、
アルプもいっぱい見れてよかった。
ところで東武浅草駅の駅弁、おいしくないですね。
前に湯西川温泉に行った時も同じ失敗をしたのを
すっかり忘れていた。ちょっと早めに出て、
松屋銀座で買えばよかったんだよね。