●伊豆旅行
初日、朝10時にマクドナルドに集合、
というところから20年変わっていないという
「甘い生活の友社」の夏の伊豆旅行に参加。
二泊三日、去年はうんと寒かったけど
ことしは台風一過で晴れる晴れる晴れる。
すばらしい。
初日、まずは川奈の「海女の小屋・海上亭」で、
地魚の刺身、ハマグリの味噌汁、あら煮、生ビール。
そのまま、いるか浜‥‥だったかな、
そんな名前の人工ビーチで泳ぐ。
みんなは釣りをしたり昼寝したり。
Yグチさんちのお子さんに「海坊主のおじさん!」と呼ばれる。
ううむ、なるほどね。
そしてDHC赤沢日帰り温泉館へ。
きょうは男は4F。海につづく露天風呂。
アマンキラのプールのように、海にむかって
流れ落ちるかのように見える演出の露天風呂。
なんど来てもすばらしい。
けっこう混んでるけど、
タオル使いほうだい、シャンプーもリンスも使いほうだい、
ローションとかのアメニティも使いほうだい、
掃除のおばさんはいつも大挙しているし、
不愉快なことはなにもない。
ソフトクリームもおいしかったです。
食材を買い出して、宿へ。
仲間のひとりが通っている教会のもちもので、
黙想のための祭壇的な部屋もあるので
ほんとうは「黙想の家」というんだけど
甘い生活の友社ではここを
「妄想の家」と呼んでいるのだそうで。
ぼくは料理が好きなので、
みんなが飲みはじめたのに合わせてつまみづくり。
豚しゃぶサラダ、ゴーヤの酢の物、
ズッキーニのチーズソース。
ことしはじめて参加した、プラハから来たしのさんも
チェコ料理をつくってくれる。
どれもいい出来。というわけで夜は更ける。
二日目、起きたら、鈴木さん(兄)の
お手製「おかあさんカレー・甘口辛口」ができていた。
いつの間につくったんでしょう。
おかげで朝ごはんはごはんをたくだけで済みました。
でもオムレツなど、ちょっとつくる。
甘口はオクラ、辛口は茄子が入ってました。
ごちそうさまでした。
残りゴハンをおむすびにして、板戸の市営プールへ。
海水プール。柵を乗り越えると磯がある。
岩場でそれなりに危険ではあるのだけれど
地元のひとしかいないので、みんなひょいひょいと
磯に入っていく。
ぼくらもスノーケリングのギアをもって磯へ。
ウニ、イカ、魚、いっぱい。楽しい。
たっぷり泳いで焼いたので、けっこう背中が焼ける。
そして再び赤沢へ。きょうは3階。
夕飯は、地魚のネタが新鮮な回転寿司。
生じらすがある! うれしいなあ。
夜、飲んでゲームして飲んでゲームして、
12時きっかりに鈴木さん(兄)の誕生会。
サプライズで、しのさんがケーキを手焼き。
オーブントースターでケーキを焼くとは!
しかも、クリネックスの箱にホイルを巻いたのを
型にするとは!! すごい。
夜中、「ビンゴ」「デモクラシー」「エロしりとり」で
なにやらもりあがる。
エロしりとりの、自作の合格点は
「う:植木屋と」「こ:こんぼう」でした。
いまこうして書いても面白くもなんともないんだけど!!
三日目。
伊豆の最終日つまり日曜日は、外浦へ。
白浜の先なんですけど、白浜の、あのワカモノな感じとは
もうまったくちがう、地元の海です。
臨海荘という料理民宿があって、
そこは海の家も経営しているんだけど
採りたての鮑を、刺身で出してくれるんですよ。
100グラム1200円。
6人で、ワインを持ち込んで、でかい鮑を4つ。
ひとり4000円くらい。安い!!
ちなみに「黒」と「白」があって、
食べている海草の種類が違うとかなんだけど、
個人的にはこりっこりの黒が好きでした。
肝も、味が濃くておいしかった。
白の、厚切りも、「さくっ、ぷきっ」という
歯ごたえがすごかったけれど。
(白派、多し。でもぼくは黒!)
うっかり写真とりわすれた‥‥
伊豆の三日間、みごとな台風一過で、
雲一つない日が続きました。
去年はほぼ同じ時期だったのに寒くて寒くて、
雨模様なうえに風も強くて、
どこに行ってもがたがた震えてたのが嘘のよう。
ぼくはずっと日光浴ざんまいで真っ黒です。
外浦でも、鮑を食べたあと、もうひと焼きしたかったんだけど、
海岸に戻ったらもう日が傾いていて。
地元のひとたちは帰るのが早い、
それは地元のひとには「きょう」が最後でもないから。
海がそこにあるんで、夏が終わっていくことも日常なんですね。
でもぼくらは年に一回の海(の人が多い)ので
もう名残だらけ。そんな思惑を鼻で笑うかのように、
確実に夏は終わる。
ぼーっとしてたら海には誰もいなくなってて、
とんぼが舞い、風もすずしくなっちゃった。
ほんとに夏が終わっちゃった。
こんなふうにはっきり、
店じまいでシャッターを下ろすみたいに
あっけなく夏が終わるとは思っていなかった。
はいはいこれでおしまいですよ、また来年ね。
これからどんなに暑い日が戻ってきても
もう2005年の夏は終わりです。
まだショーツ穿くけどね。
からだじゅうをしょっぱくしたまま金谷旅館の千人風呂へ。
ここは、ぬるいのに、あったまる不思議な温泉。
その後、下田で恒例の中華「一品香」でかんぱい、
宿へ戻って一眠りして、大掃除をして深夜に出発。
家についたのは朝の4時ちかくでした。
東京は雨が降ってた。余計さびしくなっちゃった。
●シカゴを見る。
ひょんなことから「シカゴ」を見てきました。
友人の御母堂が熱を出したため急に1席余ったということで、
チケットがまわってきて。
最初「シカゴ? 素直になれなくて?」かと思ったら
そんなわけがなく、ミュージカルのほうでした。
ええと、とても楽しかったんだけど、
全体的に「うすい」印象‥‥。
キャストの個性もそうだけど、
はじけ切らないでもできちゃう器用さとか、
そういうものが、うすさを感じさせるんだろうか。
もちろん、ものすごく歌も踊りもうまいんだけど、
(それでも二番手三番手‥‥四番手?
くらいのひとたちだと思うけど)
もしかしたら同じキャストであっても
ブロードウエイでの観客を前にしたときと
日本に出稼ぎに来ているときとでは
やっぱりなにかが違うんじゃないだろうか。
と、かんぐりたくなるような。
あるいは、新作を演るとか、
今回を逃したらほかはない、というような
瀬戸際で舞台に立っているというような
そういう情熱みたいなものが、ない、というか。
いえ、でも、それでも、面白かったです。
やっぱりこの物語も演出も、すごいし。
さてそれとはまったく関係なく
A店から手書きのDMが届いた、その翌日、
B店から電話で靴の新入荷のおしらせがあり、
その翌朝、C店からニットをお取り置きしておきまーす、
という連絡が。
ぎゃああああああ‥‥
と悲鳴をあげつつ、見にいきました。
ボアつきのポリ縮絨のジャケットが、
ものすんごくよかった。
「着たときの衝撃がありますでしょう」
と、店長、すごい一言。たしかにそう!
衝撃。そうだよ衝撃がなくちゃ。
しかし、その衝撃を味わっちゃうと、
ほかで満足できなくなっちゃうんだよね‥‥
クリエイティブな仕事って、こわいなー。