●大貫さんの横浜ライブ。
自宅のパワーブックが、すぐスリープする眠り姫に。
事務所ではデスクトップを使っているので
家にもどるとNO INTERNET。不便ったらないなあ。
木曜、ジムでヌマザワさんに「今日だよ!」と言われる。
あ! 大貫さんの、横浜のライブ!
コンサートじゃなくてライブ。
ライブハウスでやるライブ。
これは、とっても珍しいというか、
いままでずっとホールでしかやらなかった大貫さんが
バンドを組んでライブハウスに出るのです。
もうすごく忙しいんだけどなあ、
っていうのは言い訳で、なんとかなるものですね、
9時半からの遅い回を見に、東横線に乗りました。
開演のちょっと前に着いたんだけど、
こんなオトナの雰囲気のところにひとりって、
あわわわわ、なので、こりゃ酔っぱらったほうがいいかも。
ということでバーカウンターでシャンパンを1杯。
かーっ。オトナ? でもオトナは一気呑みしないよな。
んで会場へ。
1席あいていた、はじっこのいちばん奥の
スツールに座らせてもらい、
赤ワインと、パスタを注文。はらぺこだったもんだから。
始まる前に食べ終わったらよかったのに
パスタが着たのは開演後。あわわわわ。
しかも、ものすんごく熱い!! でもうまい!
あぢあぢあぢあぢと、汗だくになりながら
2曲目くらいまででかっこんで、あとはゆっくり見れました。
ライブハウスの大貫さん、もう、のびのびと、
楽しそうに、「これが大人のポップスというものよ」
とも言いたげ。言ってはないけど、たぶんそんな感じ。
うんと懐かしい曲から新しい曲まで、
ポップスという断面で切り取った大貫さんがそこにいました。
「日曜はダメよ」のカバーでは、
間奏に客いじりがあるという、びっくりな演出。
大貫さん、ほんとうに楽しそうだ‥‥
終演後、楽屋にお邪魔したところ、
やっぱりゴキゲンな大貫さんだった。
「遠くからわざわざ!」と抱きしめてくださいました。
えへへへへ。
●ブルース・ウエーバー上映会。
イワサキユキオさんから貴重なチケットをいただいて、
犬好きの友人を誘って『トゥルーへの手紙』の、
ブルース・ウエーバー本人のティーチ・インつき上映会。
映画は、映画として個人的な感想は‥‥
まあ、多くを語るまい、むにゃむにゃむにゃ、
なものでしたけど、
プライベートな映像として見れば、
なかなか素敵なものでした。
低い視線のアップが多くてちょっと酔うけど、
犬はかわいいし、海はきれいだし、音楽もよく合ってる。
どこを切り取っても、ブルース・ウエーバーの写真に
ちゃんとなる感じがするあたり、さすがだ。
時差ボケと日々のインタビューに
疲れ果てているというウエーバー氏でしたが、
犬の姿を見てゴキゲンになったということで
ティーチ・インでは終始にこにこと、
観客の質問に答えていた。
印象は「でかいおじいさん」。
偉そうなオーラもなんもない。感じがいい。
自分でもそう言っていたけど、どちらかというと
オタク的だということで、じつは内向的な印象。
背はそんなでもなくて、腹が異様に出ている。
あんなに太っている人は日本人にはいないよなあ。
そして、照れているのか、もともとなのか、
所作がずいぶんカワイイ。
座布団抱きしめたり、難しい質問に顔を覆ったり。
全体的に好印象を残した人でした。
終演後外に出たら、そのへんをうろうろしておられたのも
なんだか好感がもてました。偉そうじゃなくて。
終演後、「龍の髭」でごはん。中生2、餃子春巻酢豚腸詰、
大根餅にアキレス腱煮、焼きビーフン。
食事後、事務所に戻る。とほほのほ。
このところつくっているものが佳境なのでした。
3時まで仕事して帰宅しました。
あ、ところでイワサキさんはウエーバー氏に
『Say Hello!』を渡したそうです。
どんなでした? ときいたら、
「I have a copy」って言ってた‥‥って、
それ「1冊持ってるよ」って意味じゃない??
ほんとに???
●パワーブック直る。
眠り姫のパワーブック姫は
パソコンを壊す太い指の王子様のところの
優秀な若い騎士がやってきて
(つまり、友人の会社の優秀な技術者氏がやってきて)
きちんと直してくれました。
たけいさんは力いっぱいキーを叩きすぎですと。
それでパソコン全体がゆれて、ネジがゆるんでましたと。
そ、そんなことあるの?!
ついでにtigerにする。
設定しなくちゃ。
アイシンクとやらで、家と会社のパソコンを同期させなくちゃ。
●やまいだれの土曜。
もうまったくなぜだか土曜の朝はかならず頭痛。
このところずっとそうで、2時からのジムのつらいこと。
風邪をひいても頭痛がしても
ジムはまず休まないんだけど、
今日はなぜだかぜんぜんだめで、
まあ昨夜の徹夜に近い仕事がたたったんだろうけど、
一週間の疲労が頭の内側に澱のようにへばりついている感じ。
床屋で揉んでもらえば大丈夫かなと思ったけれど
やっぱりぜんぜんだめで、
こりゃ走るのは無理だなあ。
メールでゴリちゃんに連絡、予約をキャンセル。
くやしいなあ。
そのまま英語もキャンセル。
くやしいなあ。
薬を飲んで冷えピタ貼って眠ることにしました。
夕方になったら嘘のように頭痛が晴れたので
ちょっと熱があるような気もするけど、
まずは牛丼をつくって食べて、
リブロまで本の買い出し。
『のだめ』13巻、『ハチクロ』8巻、
村上春樹の『東京奇譚集』、エスクワイア、
アルネ、それからクレアトラベラー。
こうやって書くとずいぶんフェミニンな並びだ。
今日はもうだらだら過ごす! と決めて
直ったパソコンのメールの設定をしたあと
『のだめ』を読みはじめたら珍しい友人から電話。
めしがまだなら軽くどうだと。あんたいつも急だな。
ああ、いいねえ、というけどもう9時過ぎです。
ラストオーダー12時の店に電話したけど満席、
ラストオーダー10時の店がどうぞと言ってくれた。
車でかけこむ。
「今日のテーマは、“軽く”です」
と言ったら、店員に笑われました。
いやほんとにきょうは軽くいきます。
サンペレグリノをひとり1リットル飲みながら
ビジソワーズ、ムール貝の白ワイン蒸し、
(うわあ、こうして書くとなんだかスノッブでやなかんじ!)
あと名前忘れちゃったんだけど、
豚の直腸に、胃や腸を詰めた‥‥という、
なんだかとんでもないソーセージを刻んで
刻んだポテトに包んで焼いた料理、サラダつき。
これはホルモンの好きな人にはたまらないでしょう。
くさくてくさくて私もたまりません。
たいへんうまくてたまりません。
最後はキイチゴのシャーベットで締め。すっぱいすっぱい。
これでひとり5000円でした。納得。
この店はやっぱりうまい。
相棒がダイエットを終えたらぜひ行くことにしよう。
●印度の味。
『アルネ』に載ってたカレーペースト、「印度の味」。
原材料が、たまねぎ、トマトペースト、食用油脂、香辛料、
食塩、酵母エキス、小麦醗酵調味料、
昆布エキス、しいたけエキスという、植物系のものだけ。
これを2倍の水かスープでといて、好みの具を入れるだけで
すごくおいしいカレーができるというんだけど、
大橋歩さんが言うんじゃなければ、
ホント?! と言って買わなかったと思う。
でも大橋さんが言うんだからおいしいに決まっています。
買ってきました。
辛口と中辛ひとつずつ、あとガラムマサラ、
比較のためにもう1種類、朝岡のカレーペーストも。
たまねぎ、にんじん、じゃがいもを
ダッジオーブンでじっくり炒め煮したものに、
トマト缶、それからキューブブイヨンを入れて煮込む。
味見。うまっ!!!
すごいすごい「印度の味」
牛肉のブロックも買ってきてたんだけど
野菜で鍋いっぱいになっちゃったもんだから、
別鍋にして、こっちは朝岡のカレーペーストで
牛肉とズッキーニと、モロッコいんげんのカレーに。
2色カレーにするのだ‥‥と思ったけど、
結局最終的に、いっしょにしちゃいました。
どう考えてもつくり過ぎのような気がするんだけど。
●デパ地下は商店街だ!
ぼくは商店街で生まれて育ったので
あの独特の喧騒が体にしみついているところがある。
部屋の窓から見下ろすとアーケードとネオンと
人の頭がいつも見えていた。
夜は完全な暗闇で眠るということがなかったし
酔っ払いの怒声もおねーさんの泣き声もしてたけど
まあ、そういうもんだと思って暮らしてた。
商店街で商品を買うということは
その商店の人と話をするということだ。
商店街のくらしは商店どうしの交流や連帯が強くて
まず生活に必要なものは「だれだれさんの店」で
ぜんぶ手に入ったし、
父親の同級生が経営する店にはぼくの同級生が住んでいた。
18歳で東京に来てから21年、
商店街に住んだのは2年だけ。
いまちかくには商店街がないものだから
(原宿にはあるんだよね)
食材の買い出しはデパ地下に行っている。
近いのはスーパーマーケットなんだけど、
どうもこのスーパーマーケットというのが好きじゃなくて。
なんでかなあと思ったら、商店街じゃないからだった。
商店主がいないんだものね。
買い物は売り主とああだこうだ話さないと
できないじゃないの。
商店主じゃなくても、詳しい店員と話して、
どれを買うだの、どのくらい買うだの、決めたいじゃないの。
その点、スーパーってほんとうに誰にも声をかけられない。
商品の補充をしている人はいるけど、
売り場を教えてくれるていどで、商品知識は期待できない。
レジのおばさんは忙しそうだし。
ここには僕の相手をしてくれる人は誰もいないんだ、
じゃあこちらも相手にするのはやめましょう、というわけで、
ぼくはスーパーマーケットを
日々の買い物に使うことが好きじゃない。
あ、決まってるものを買うぶんには、便利だと思う。
コンビニと同じで。あと、旅先とか非日常での
観光(+買い物)としてのスーパーマーケットは
大好きなんだけど。
だから週一回の買い物はデパ地下。
ここは商店の出店(でみせ)が
ぎっしり並んだ商店街だから。
このごろよく話すようになったのは
伊勢丹の米売り場のおねえさん。
前にためしに「どれがおすすめですか」って訊いたら
ものすごく的確で表現力豊かなコメントが帰ってきたうえ
すすめられたお米がすごくおいしかったので
それからすごく信頼しているのです。
きょうは滋賀の米と兵庫の米を試食させてくれた。
米の試食ができるんだ‥‥知らなかった。
1キロしか残ってなかった、
圧倒的に風味が豊かな滋賀の米にしました。
ふと思い出したんだけど錦小路。
京都のひとがうらやましいったらないなあ、
あれが生活圏にあるなんて。