時折激しくなる雨音で何度か起きたものの、
たっぷり8時間は眠り、起床。
昨晩あれだけ食べたのに腹が減っている。
目玉焼きとハムを焼き、サラダをつくって、
かりかりのトーストで食べる。
雨のやむ気配がないので(天気予報もそう言っていた)
きょうは外出なしにしようと、
仲間のひとり(女子)は寝癖もそのままでメイクもせずに
パジャマのまま過ごすわ! と宣言。
それもいいんじゃない?
たいへん美しいひとだから、
そういう姿でいても格好いいのだった。
ちょっと食材が足りないかもねと
男子ふたりでスーパーマーケットへ。
そういえば昨日のUberの運転手はたいへん機嫌が悪く
「調子はどう」とたずねたら「最悪」と。
「仕事はないしなんだかうまくいかないしぶつぶつ‥‥」
という感じで愛想もくそもない。
それにひきかえきょうの人はおじいちゃんで、
「明日から3週間休みだよ! わっはっは!
孫が集まるんだ。何人かなあ‥‥20人くらい? そうかも!」
というような超ゴキゲン。
やっぱりひとはゴキゲンなほうがいいですね。
さて、買っておいた骨付きアンガスビーフを焼こう。
ちなみにグラスフェッドビーフは
北島亭の大石さんに教わったレシピで焼いたのだが、
今回はパリでユーゴ・デノワイエさんに教わった方法。
塩コショウしてからバターとオリーブオイルで表面を焼き、
オーブンに入れて200度で(記憶があいまい。220度だったか?)
片面8分ずつ。途中で肉汁をかけまわす。
火を止めたらすこし休ませて完成。
しかしちょっとだけ赤すぎたので、
切ってからさっと加熱することに。
やっぱり220度だったっけ?
いや、電気オーブンだからちょっと強めにしないと
いけなかったのかもしれない。
(ガスだと200度でいいはず。)
あるいは余熱を5分にしたのがいけないのかな、
10分おいとけばもうちょっと熱がまわったかな?
ちょっと失敗かなと思ったが、
肉は思ったよりもやわらかく、
ここの家の切れないテーブルナイフでも切り分けられた。
最高の設備の家だが、テーブルナイフだけはダメ。
じつはテーブルフォークは3本持ってきたのだけれど
(枝の部分が長いのが使いやすい。これがあんがい、ない)、
テーブルナイフは持ってこなかったなあ。
来年は持って来るようにしよう。
付け合わせにじゃがいも、赤たまねぎ、
アスパラガス、きのこを敷いておいたので、
これが肉汁をたっぷり吸っていて、またうまい。
肉を再加熱するときにかけたしょうゆが、
バターとからんでいい風味だし。
塩気もちょうどよくなっていた。
あっという間に完食。
ちょっとうだうだしようと、
巨大ソファと椅子をならべて
雨音を聴きながら読書、のつもりがすっかり寝てしまい、
起きたらもう夕方(というか夜)でした。
遅くなってちょっと腹が空いたので、
ねぎのペペロンチーノ、
それからじゃがいもを細切りにしてベーコンと和えて
オーブンでカリカリに焼いたものをつまみに、ワインとビール。
遅くなって、家主にチェックアウトの時間の連絡、
そして「来年はどうする?」とう話に。
同じメンバーで毎年集まっていると、
だんだん歳をとるわけで、
旅も「リラックス」がテーマになってきた。
人が多くなく、だから大都会でなくてよく、
けれども基本的な食材が揃う場所で、
クルマを基本的に運転しないので
(ぼくは免許がなく、ひとりは免許の更新を忘れて失効、
もうひとりはふだん運転しないうえ、
いちど乗せてもらったら、あんまり向いているほうではなかった)、
いなかでもいいけど公共交通機関か
Uberが走っているところがいい。
家(あるいはアパートの部屋)は広く、
インテリアはモダーンなものが好きだ。
キッチンは大きく、個室は3つ、バスルームは2つ、
できれば眺めのよい場所がいい。
洗濯機はマスト。乾燥機はできればあるほうがうれしい。
候補地はいろいろ出た。
ニュージーランド南島のウェリントンかダニーデン、
カナダやアラスカやフィンランドでオーロラが見える土地、
アメリカのモジャイヴ、モンタナ、ヨセミテ、
メキシコのメリダ、
ハワイのカウアイ、オアフ北部、タスマニアのホバート‥‥。
結論は出なかったけど、どこへ行くことになるんだろう。
というようなおしゃべりをして、日付も変わったので就寝。
ひどいクリスマスイブと言えなくもないが、
あえて言おう、「これでいいのだ」。