休暇でオークランド(Auckland)に来ています。
恒例みたいになってきたわれわれの年末旅行、
1年働いてのお休みなのだから、
エキサイティングな場所を探して動き回るよりも
快適な家を借りてのんびりすごすほうがいいじゃない?
ということで、観光地でもなく、人口も少なく、
もちろん大都会じゃないけど閉鎖的でもない感じの街を探し、
最低限きちんとしたスーパーマーケットがある程度で、
しかもちょっとはあったかい場所がいいよねと、
ニュージーランドの北島を選んだのだった。
ちなみに2017年はオーストラリアのメルボルンだった。
出発1週間前に、これまた1年ちかく前から予約していた
すばらしいインテリアと設備で
過ごしやすそうな家があったのだけれど、
「家主が物件を売却、Airbnbでは使えなくなりました」と
一方的にキャンセルされてしまった。
航空券はとってあるし、
急いで探した宿に滞在したのだが、
そんなトラブルもあんがいたのしく乗りきった。
メルボルンは独特ののんびりした感じがなかなかよかったけれど、
思ったよりもずっと都会で人がいっぱい。
「もっと辺鄙なところがいいね」
‥‥というとオークランドの人にわるいけど、
ここなら圧倒的に人口は少ないし高い建物はないし、
人の歩く速度はおそいし、裸足の人も多いから
(ほんとに裸足で歩いている人がいる)、
われわれの希望にはぴったりなんじゃないか。
そんなわけで、
今回借りたAirbnbの家はかなりの大きさだ。
1年近く前に吟味のうえ予約をしておいた家で、
公園に面した坂道に建っている一軒家である。
玄関は坂の上で実質2階、ガレージと納戸、
子供部屋らしいつくりの2つの部屋、
その共有のシャワールームがある。
階段を降りると公園を見晴らすリビングルーム。
階段を降りると言っても、地下というわけじゃなくて、
そこが実質の1階である。
巨大なソファのあるリビングは、
ダイニングテーブルをはさんでキッチンへとつながる。
いわゆる「LDK」というには広すぎるつくりである。
なにせキッチンが壁にそって6mくらいあるのだ。
奥にパントリーとワインセラー。
さらに書斎と主寝室、
そこからはバスルームへとつながっている。
中央にたっぷりの収納と、トイレ、洗濯室。
どのドアも基本的に鍵がかからないスイング式で、
かろうじて磁石で留まる。
壁はコンクリートにペンキ塗装、
床はコンクリートに磨きをかけて
なにかつるっとした塗料を塗っている。
大きな開口部からはテラスがひろがり、
家庭菜園やジャクージ、バーベキュー用のコンロ、
ガーデンチェアとテーブル、ちいさな噴水まである。
テラスの鉄の柵を開けると、公園に直結。
トーキョー‥‥だけじゃなくパリだろうがNYだろうが
ロンドンだろうが、ちょっと考えられない立地だ。
さてオークランドへの旅。
ANA派だったら同じアライアンスで
エアニュージーランドの直行便があるんだけれど、
ぼくは絶対的にJAL派なので、
シドニーでカンタス航空に乗り換えてやってきた。
それにしてもクリスマス休暇直前の
シドニー空港の混雑はひどいもので、
そもそもがぐちゃぐちゃなオペレーションのなか、
待合が満席で座れないのでそこらじゅうに人がうろうろしている。
搭乗口への通路も閉鎖されていて、
直前にならないと動けないので、
ひとりがんばって仕切っているおばちゃんの声を聞き逃さないよう
ちかくで待機していると「じゃまよ、どいて!」とか言われる。
そんなこんなで搭乗がずいぶん遅れたけれど、
3時間ちょっとのシドニー=オークランド間のフライトは
とても良席をもらえたうえに
機内食がやたらおいしくてご機嫌になっちゃった。
空港からはタクシーで到着。
家主からひととおりの説明を受け、
荷物をほどいてシャワーをあびて着替えたら、
まずは食材を調達せねばならない。
ネットをつないで調べたところ、
クルマで5分くらいのところに
でかいスーパーマーケット「Countdown」があることを知る。
名前からして高級スーパーではないだろうが、
どうやらこの街は、精肉店や青果店、鮮魚店があるわけじゃなさそう
(ワインやコーヒーなどの嗜好品は別かな?)。
基本的にはどの家庭もスーパーマーケットを利用しているようだ。
まあそれならなんでも揃うだろうと、
Uberを呼んで出かけた。
そう、Uber。
公共交通ならばバスがあるんだけれど、
家主が勧めてくれたのはUberだった。
台数が多いからすぐ来るし、安いし、
Door to Doorで荷物もはこべる。
ちなみにスーパーマーケットまでは片道7ドルくらい。
アプリで呼んでみたら近くに8台いて、
そのうちの1台が2分で来た。
こりゃ安くて快適!
オークランドの交通はこれで決まりです。
調味料やパントリーにある乾物など
基本的なものは使っていいですよ、
それから冷蔵庫にみなさん用のバターと卵とベーコン、
ビールとワインを用意しておきました、
テラスの家庭菜園からも野菜をどうぞ、
と、すばらしい家主さんの言葉。
なのでスーパーマーケットでは足りなさそうな
野菜、肉、パスタ、フルーツ、チーズ、
ヨーグルトやアイスクリーム、
それからビールにワインとポテトチップス。
3人で持てるだけの食材を買いました。
もちろん帰路もUber。
その夜はグラスフェッドビーフのリブロースを焼く。
日本ではかなり特別な扱いのグラスフェッドビーフだけど、
ここのスーパーの精肉コーナーではかなりの幅をしめていて、
別に値段がべらぼうというわけでもないから、
「ふつうのもの」みたいです。
ワインもあけて、移動疲れか、バタンQで就寝。
ベッドがやわらかくて寝返りがうちにくいけど、爆睡でした。