フィッツロイ(Fitzroy)に行ってみた。
4日目のきょう、やったことといえばそれだけである。
トラムを乗り継いで近くまで行き、
あとはひたすら歩いた。
SPF50の日焼け止めを塗っているけど、
それでもこんがり焼けそうな陽射しでした。
ちょっと湿気があるなあと思ったら、
夜になって雨がぽつぽつ降ってきたけど、
日中はぜんっぜん大丈夫でした。
さてフィッツロイ。
いま滞在しているリッチモンドが
ちょっと碑文谷的とするならば、
フィッツロイは神宮前的というか下北沢的というか西荻窪的というか、
ちょっと若くてサブカルな感じがする。
たとえばCDショップではなくヴィニールのレコード屋があり、
独立系のファッションブランドやセレクトショップがあって、
グラフィティ(落書き。といっても市議会公認のもとで
表現活動として街が使われている)がけっこう洗練されていて、
バーバーもヘアサロンもオシャレで(DJがいたりね!)、
文具屋や雑貨屋があんがい多く、古書店もあるし、
ドーナツ屋さんもベトナム料理屋もありゲイクラブもあり、
カフェやパブにしても、リッチモンドよりちょっとだけ
かっこよく、若やいでいて清潔感があるように見える。
こちらにすこし住んでいた友人いわく
“バリスタでヒゲでバイクな感じ”だそうだ。
周辺には英国的な庭園(公園)もあったり、
古い教会や、パブリックアートが点在するなか、
清潔な歩道がのびている。車もそんなに渋滞していない。
‥‥とても魅力的に思えるでしょう。そうなのです。
今回、最初に予約した宿はフィッツロイだったので、
「ここに滞在する予定だったのかー」と思いつつ、
もし自分がメルボルンに不動産を買うならば
このあたりを候補にするだろうなあと思ったり。
買いませんよ、高いし!
なにせペットボトルの500mlの炭酸水が4ドル近いんだから。
うっかりごくごく飲めない。
帰りに食材を買ったほかはとくに買い物もせず、
ひたすら歩いていたわけですが、
ほかにしたことといえば、写真撮影だ。
そう、ぼくの旅の相棒といえばカメラ。
今回はFUJIFILMのX-Pro2というカメラと、
LEICAのM8というカメラを持ってきている。
どう違うかというと、X-Pro2はオートフォーカスで、
ファインダーを覗かなくても液晶モニタで画角を決めて撮影できる。
レンズは60mm(実質90ミリ)をつけているので
ちょっと望遠ぽくなる。
M8はピントも絞りも手動で、
ファインダーを覗かなくては
画角もピントも決まらないから、
1枚撮るのにそれなりの時間がかかる。
LEICAのMは最新機種でも同じなんだけど、
このM8は2008年製だから、
画素数も今どきのカメラの半分くらいだし、
その面倒さを考えると、
最初はM8を持って来るのをやめようかと思ったほどだ。
でも写真家の年長の友人に「持って行くといいですよ」と言われ、
そうしてよかったと、こちらに来て心から思う。
写真を撮る、という気持ちが、ぜーんぜん違うのです。
M8を持っていると、「これ撮ったらどうなるだろう?」
と、たとえば廃屋の門の蜘蛛の巣さえ、撮影対象になる。
2日目くらいまでは両方持ち歩き、使い分けていた。
でも「写真を撮る」気分になるのはM8。圧倒的にM8。
移民の多いこの国この街は、
故国のスタイルがそのまま持ち込まれているので、
英語だけじゃなく、イタリア語や中国語、ギリシャ語、
日本語、ロシア語などなどいろんな看板があるし、
お店もそれぞれのスタイルだから、
たとえばベトナムのバインミーのお店の外には
炎天下だというのにパンがそのまま置いてあったりする。
こういうところがいちいち「写真的」というか、
カメラを向けたくなってしまうのです。
そういうときにM8は、ちゃんと向き合う気持ちにさせる。
X-Pro2だと、ちゃちゃっと「おさえとくか」な気分になる。
だから町歩きの相棒にはLEICAがいいんだな。
でもX-Pro2にもとてもいいところがあって、
それは料理を撮ったり、ものをアップで撮るのが得意ということ。
だからいまのところ家に置いてつくったご飯を撮ってます。
あ、博物館に行く時は両方あると楽しいかもしれないな。
滞在中に試してみようっと。
4日目のきょう、やったことといえばそれだけである。
トラムを乗り継いで近くまで行き、
あとはひたすら歩いた。
SPF50の日焼け止めを塗っているけど、
それでもこんがり焼けそうな陽射しでした。
ちょっと湿気があるなあと思ったら、
夜になって雨がぽつぽつ降ってきたけど、
日中はぜんっぜん大丈夫でした。
さてフィッツロイ。
いま滞在しているリッチモンドが
ちょっと碑文谷的とするならば、
フィッツロイは神宮前的というか下北沢的というか西荻窪的というか、
ちょっと若くてサブカルな感じがする。
たとえばCDショップではなくヴィニールのレコード屋があり、
独立系のファッションブランドやセレクトショップがあって、
グラフィティ(落書き。といっても市議会公認のもとで
表現活動として街が使われている)がけっこう洗練されていて、
バーバーもヘアサロンもオシャレで(DJがいたりね!)、
文具屋や雑貨屋があんがい多く、古書店もあるし、
ドーナツ屋さんもベトナム料理屋もありゲイクラブもあり、
カフェやパブにしても、リッチモンドよりちょっとだけ
かっこよく、若やいでいて清潔感があるように見える。
こちらにすこし住んでいた友人いわく
“バリスタでヒゲでバイクな感じ”だそうだ。
周辺には英国的な庭園(公園)もあったり、
古い教会や、パブリックアートが点在するなか、
清潔な歩道がのびている。車もそんなに渋滞していない。
‥‥とても魅力的に思えるでしょう。そうなのです。
今回、最初に予約した宿はフィッツロイだったので、
「ここに滞在する予定だったのかー」と思いつつ、
もし自分がメルボルンに不動産を買うならば
このあたりを候補にするだろうなあと思ったり。
買いませんよ、高いし!
なにせペットボトルの500mlの炭酸水が4ドル近いんだから。
うっかりごくごく飲めない。
帰りに食材を買ったほかはとくに買い物もせず、
ひたすら歩いていたわけですが、
ほかにしたことといえば、写真撮影だ。
そう、ぼくの旅の相棒といえばカメラ。
今回はFUJIFILMのX-Pro2というカメラと、
LEICAのM8というカメラを持ってきている。
どう違うかというと、X-Pro2はオートフォーカスで、
ファインダーを覗かなくても液晶モニタで画角を決めて撮影できる。
レンズは60mm(実質90ミリ)をつけているので
ちょっと望遠ぽくなる。
M8はピントも絞りも手動で、
ファインダーを覗かなくては
画角もピントも決まらないから、
1枚撮るのにそれなりの時間がかかる。
LEICAのMは最新機種でも同じなんだけど、
このM8は2008年製だから、
画素数も今どきのカメラの半分くらいだし、
その面倒さを考えると、
最初はM8を持って来るのをやめようかと思ったほどだ。
でも写真家の年長の友人に「持って行くといいですよ」と言われ、
そうしてよかったと、こちらに来て心から思う。
写真を撮る、という気持ちが、ぜーんぜん違うのです。
M8を持っていると、「これ撮ったらどうなるだろう?」
と、たとえば廃屋の門の蜘蛛の巣さえ、撮影対象になる。
2日目くらいまでは両方持ち歩き、使い分けていた。
でも「写真を撮る」気分になるのはM8。圧倒的にM8。
移民の多いこの国この街は、
故国のスタイルがそのまま持ち込まれているので、
英語だけじゃなく、イタリア語や中国語、ギリシャ語、
日本語、ロシア語などなどいろんな看板があるし、
お店もそれぞれのスタイルだから、
たとえばベトナムのバインミーのお店の外には
炎天下だというのにパンがそのまま置いてあったりする。
こういうところがいちいち「写真的」というか、
カメラを向けたくなってしまうのです。
そういうときにM8は、ちゃんと向き合う気持ちにさせる。
X-Pro2だと、ちゃちゃっと「おさえとくか」な気分になる。
だから町歩きの相棒にはLEICAがいいんだな。
でもX-Pro2にもとてもいいところがあって、
それは料理を撮ったり、ものをアップで撮るのが得意ということ。
だからいまのところ家に置いてつくったご飯を撮ってます。
あ、博物館に行く時は両方あると楽しいかもしれないな。
滞在中に試してみようっと。