深酒のため逆に4時半に起床、
水をごくごく飲み二度寝。
トイレに起きて三度寝。
8時すぎ正式に起床。
あけましておめでとうございます。
今晩のスープにと、
ポロネギとじゃがいもを水とワインで煮始めたら、
えもいえぬいい香りが充満。
ポロネギすごいね。
それはそれとして朝食。
エシャロットとじゃがいもをバターで炒め、
チーズと牛乳を加えてとろりと煮詰めたものに、
オムレツをどさっとのせる。
野菜は洗って調味塩を振っただけ。
そしてきのう買ってきた座頭市のバゲットをもそもそと。
おせちっぽさのかけらもないごはん。
1月1日は休日で、店もほとんど閉まっているというが、
家でゴロゴロばかりもなんなので、散歩に出る。
おお、ポンピドーに行ってみたら開館しているではないか!
もう全館踏破してはいるのだが、
なんとなくフラフラと入り、
あらためて「LE SURRÉALISME ET L'OBJET
(シュルレアリスムとオブジェ)」展を観ることに。
年間パスがあつとこういうときに役に立つなあ。
あらためて「シュルレアリスム的女体盛り」のフィルムを見たりする。
ポンピドーを出て、ブラッサイ展はどうかなあと
Hôtel de Villeに行ってみたが、さすがにここは休みだった。
市役所だものね。
じゃあルーヴルはどうかと、リヴォリ通りを東へ。
同じようなことを考える旅のものが多かったようで、
開館していなのにもかかわらず、ピラミッドのまわりで
記念写真を撮るひと多数。
みんな行くあてのない旅人ばかり。
北上してエチエンヌ・マルセル通り経由で帰宅。
ちょっと裏に入るとかなりひっそりしているのが
なんだか正月っぽい。
部屋でスパゲッティをゆでる。
きのこのペペロンチーノ。
サラダ菜でシンプルなサラダをつくり、
その上にスパゲッティをどさっとのせる。
残り物の活用だが、あんがいうまくできた。
にんにくがかなりワイルドな香り。
31日のブログを書き、昼寝。
日が暮れてマジックアワーの時間
(といっても曇天ですが)、外に出る。
リコちゃんのところにソファの修理に行くのである。
ソファベッドを移動させたらガコンと固まり、
Vの字になったままだというのだ。
女子ひとりではどうにもならないということで、
微力ながらお手伝い。
クッションをどかして構造をみてみると、
どうやら、長くベッドとして使うことがなかったため、
カムの動きがわるくなってるよう。
錆びついているわけではなく、
がちゃがちゃと動かしたら動かないわけではないので、
えいやっと思い切って動かして、
なんとかもとのかたちに戻りました。
さらに幸運にも作品をいろいろ見せてもらうことができ、
ワインもいただいたりして、
ぜいたくなアーティスト宅訪問に。
リコちゃんの作品はいずれちゃんとした美術館が
コレクションすると思う。
外に出たら雨がすこし降っていた。
でも大丈夫、5分とかからない距離だから。
それに、凍えるような寒さはなく、
ワインを飲んだからだにはちょうどいいくらい。
きょうの夕飯は、マルシェで買っておいた
オンドゥイエット(andouillette)。
大腸に詰めたものがオンドゥイユ、
小腸に詰めたものがオンドゥイエット。
オンドゥイユは冷製で、薄切りにして食べるとおいしい。
オンドゥイエットはこんがり焼くのがいい。
ぼくの大好物、だけれど、家で調理するのは初めて!
どうすればいいのかよくわかっていないのだが、
こないだジャンポール兄さんがブダン・ノワールを
180度のオーブンで10分加熱していたので、
そんなもんでいいだろう。
はたして‥‥できた!
こんがりおいしそうに焼けました。
調味塩を添えてみたものの、
味はしっかりついているので不要だった。
マスタードは必須。
切るとほろほろと崩れる中身は、
どうやら腸だけでなく、
のど肉やばら肉も入っているらしい、複雑な味。
‥‥んまい。
この独特のくさみがたまらない。
(この匂いに怒り出す人もいるらしい。)
調べてみると愛好団体「賞味騎士団」や
「愛好家友好協会」なるものもあるらしい。
入れてもらえるものなら入りたいくらいだ。
リヨンが本場らしいので、やっぱり一度行かないとなあ。
いっしょにテーブルにのせたのは、
朝から煮込んでいたスープ。
ポロネギ、じゃがいも、水、白ワインのみなのに、
どうしてこうも複雑な味が出るのだろう。
ポロネギはくたくたになりつつも煮崩れず、
とろりとしつつ、ほどよい歯ごたえを残している。
テーブルで塩(例によってパセリ、胡椒、
エスペレットを加えたもの)を入れる。
じんわり地味だが滋味のあるおいしさでした。
ビストロ松風堂(うちの屋号)、けっこうな仕上がりです。
白ワインを1杯、デザートにはぶどうとさくらんぼ。
きのうは夜更かしだったので、
きょうは早く休むことにしよう。
あすはまるまる一日使える最終日。
明後日は朝、発たねばならない。
そんなことを考えすぎると切なくなるので考えずに眠ることにしよう。