夜半に雨になり、
雨音を聞きながら眠っていたものだから、
初夢は雨の夢。
海岸が近いらしい田舎に
古い日本家屋を借りて住む事になったのだが
雨が降ってきたらひどく雨漏りがして、
こりゃ弱ったなと思い、
表に出て深い水たまりに足をつっこんだりしつつ、
そうか原宿の家は引き払っちゃったんだよなと
すごく悲しい気分になる夢。
なんかやだな。
宣言しましょう、初夢に意味はない。
夕べは8時頃に眠ってしまい、
ワインも飲んでいないのに爆睡、
夜中の2時くらいに起きちゃうんじゃないかと
思い込んでいたんだけど
結局5時半まで寝てた。
けっこう疲れていたみたい。
起きて、トーストと生ハムとチーズ、
紅茶、オレンジ、青リンゴ、ヨーグルト。
パソコン仕事をしつつ、
さあグッゲンハイムに行くかと調べたら
月曜休館でやんの!
さらにほかの美術館博物館ものきなみ休館。
しかたない、生鮮市場 MERCADO DE LA RIBERA に行くか。
買い物もあるしな。
MERCADO DE LA RIBERA というのは直訳すると銀行の市場。
たぶん建物が旧銀行だったんだと思う。
到着。さあ入ろう‥‥とすると入り口のトラックから
牛(食肉ですよ)を半身‥‥いや4分の1くらいかな、
でもすごくでっかい塊を担いで中に入るおじさんを発見。
ふらふらとついてゆく。
慌てて撮ったが、これがきょうのベストショット。
おじさーん、おいらも連れてっておくれよう。
正月2日だからか、開いている店は半分くらいだったけど、
食肉や加工肉の店は、やってました。
お魚は、たぶん今日はまだ港が開いてないんでしょう、
どのブースも閉まってた。
ぼくはスペイン語はできないんだけど
「これください」「いくら」「あんがと」くらいは言えるので
対面の買い物にトライすることに。
シャルキュテリアで生ハムの切り落としを買う。
2パック、420グラムで800円くらい。えっ?!
骨付きの豚肩のハム(だと思う)は700グラム入ってて300円?
鶏肉は骨付きもも肉が1本150円くらい?
きのこと乾燥ピメント(見た目はトウガラシだけど
ぜんぜん辛くない)をてきとうにがさっと買って
ぜんぶで500円くらい?
安すぎる。ここは天国?
帰りにEl Corte Inglésという
大きな(わりと高級な)デパートに寄って、6Fにあるスーパーへ。
これまたチーズ売り場、肉売り場、魚売り場、そして
加工肉売り場のあまりの巨大さに鼻血が出そうになる。
すばらしい。
館内撮影禁止なのが残念だけど、
こんなに大量の生ハム初めて見ました。
まるまる1本連れて帰りたい。
服を着せて「うちの子です!」と言い張って税関突破したい。
ああ、無理だ。
仕方がないのでコーヒーだとか紅茶だとか
ちょこちょこと必要なものを買う。
いずれにしても安い。コーヒー豆250グラムで120円ですよ。
パスタ500グラム入り70円ですよ。
なんなのこの国。国っていうかバスク。
バスクのなかでもビルバオという大都会の
一番有名なデパートで、これですよ。
自炊旅行者としては☆☆☆☆☆をさしあげたい。
戻ってきてパスタで昼食。
パンチェッタ的なベーコンとにんにく、
刻んだ乾燥ピメント、
さっきてきとうに買ったきのこを入れてソースに。
ひじょうに、うまい。上出来。
さて、どうしようか。
ひとまずローストチキンの骨でとったスープを
完成形にもっていこうということにする。
ネギとマッシュルームは食べられるから
(だしがらといえばだしがらなんだけど)取り置いて、
チキンの骨だけ捨てる。
さっき買ってきたチキンの骨付きもも肉を
オリーブオイルとにんにく、乾燥ピメントとともにソテーし
表面をちょっと焦げ気味にして、
くったくたのネギとマッシュルームとともに、
濾したスープに入れる。
さらにじゃがいもとタマネギをまるごと足して、
塩胡椒で味をととのえつつ、煮込む。
明日にはおいしくできあがることだろう。
そうそう、チキンの表面に焼き色をつけているとき
けっこう煙が出たものだから天井の探知器が作動しちゃって
アラーム鳴ってますよとフロントから電話をもらった。
すまんな、調理中だということで事無きを得たが、
しょうじきなところ、この程度でアラーム鳴らすなよと思う。
換気扇もちゃんと吸い込めよな。
そういえばヘルシンキのアパートでも
鳴らしたことがあるんだよな。あはは。
しかしバスクに来て、まだバルの一軒も行っていない。
それはそれでどうかと思うので、
そのうち挑戦してみます。
今夜はローストチキンの残りがあるんで、それで済ますつもり。
ところでバスク語のアルファベット、
Aの上に棒があるのが独特。
書体もかわいいです。