小倉充子さんの新作の浴衣が届く。
というか本人が届けてくれた。
ぼくの買ったのは「一富士二鷹三茄子」で、
個展では遠州紬でつくっていたのが
諸事情あり、綿絽に変更となる。ていうかそれは嬉しい。
そのため、地色は、遠州紬の複雑な(6色を組み合わせた)
銀鼠ぽいグレーではなく、
小倉さんが、武井用にと考えて、染めてくださったもの。
この地色を決めるのに、小倉さん、
ずいぶん迷っていたようなんだけど、
藍鼠というのかな、紺鼠というのかな、
あざやか系のブルーグレーになりました。
「一発勝負だから、緊張した〜!」とのことです。
いやいや、江戸っ子の思い切りは、そういうもんですよね。
写真だとわからない微妙さですが
じつは鷹はグラデーションになっていて
さらに羽の内側にも色が。
そして着ると隠れてしまう右の袵(おくみ)に
これもスペシャルな「いたずら」がされてます。
一富士二鷹三茄子といえば初夢、にあやかって、
こんな回文歌が入っているんです。
初お披露目は、土曜日にひらかれた
ムーンライダーズのファンクラブイベント。
「ガカンとリョーメイ」のご両人と乗る屋形船で
司会をしたので、さっそく着ました。
綿絽なので透けます。
太陽光をあびると、ほんとに鮮やか。
派手ですが、負けてない‥‥と思う!
これ、長襦袢をつけて半襟を出して
単衣の着物風に着てもかっこいいんじゃないかなあ。
夏のあいだに、も一回着たいです。