土曜夜、半年に一回くらい会ってゴハンを食べる友人と
銀座8丁目(新橋と言ったほうがいいか)のマルディ・グラへ。
生ハム盛り合わせ、モッツァレラチーズのオリーブオイルがけ、
オーベルニュ地方の郷土料理である“アリゴ”という
マッシュポテトに生クリーム、若いチーズをあえて
とろとろにしたもの、を前菜にビール。
メインは、鶏、羊、牛のイチボやハツなどを
パルリジャーダ(アルゼンチン式焼き肉)にしたものを食べながら、
赤ワイン1本。
それがそうとうな大盛りだったんだけど、
足りないということで、ウィンナシュニッツェルも。
あとデザートにエスプレッソ。
満腹。
マルディ・グラというお店は、メニューの書き方がとてもいい。
フランスを中心に、いろんな国の料理を出すんだけど、
たとえば「アリゴ」はアリゴと書かれていなくて、
「とろけるマッシュポテト」と書いてある。
欧文を見ると「Aligot」と書いてある。
「ウィンナシュニッツェル」もその名前ではなく
「仔牛のカツレツ」と書いてある。
わかりやすい、選びやすい。
そして欧文を読むと、ちょっと知識がある人には、
楽しいメニュー解読の時間になるというわけ。
入り口は広く、奥は深く、という感じ。
そしてぜんぶ美味しいです。
平日夜は予約をとるのもたいへんなお店だけど
土曜夜はその日でも入れると知りました。
ビジネスマンの街のいいところ。
ところでその友人のライフスタイルが
どんどん独特なものになっていくのを
こうして時々会って聞くのがとても楽しい。
「自分の必要としていることがなんなのか、
自分で考える、自分で決める」
ということを徹底してする人なんで、
(これ、できるようでいて、あんがいできないですよね)
世の中がどうだとか人がどうだとかいうことに
まったく頓着しないのです。
こういう人と考えを交換するのはとても楽しい。
そういうわけで仔牛も仔羊も鶏も成牛も食べたけど
バランスが悪いよねと翌朝ご飯は豚のショウガ焼き。
そのバランスかよ!
ところで豚といえばこのごろ生ハムが大好きになっちゃって。
どうしてあんなにおいしいんだろう。
ちなみにマルディ・グラには、生ハム盛り合わせのほかに、
(生じゃないけど)「プラハのハム」というメニューがあります。
それもうまいに決まってるな。プラハでうまいものといったら
ハムとベーコンとソーセージだもんね。
料理長の和知さん、よくわかってる!
と、生意気なことを思ったりして。