・床屋の帰り、ちょうど同じ時間に来ていた友人と
プランタン銀座のアンジェリーナへ。
モンブランを食べようと2F(カフェ)にのぼったら、
おば(ぁ)さまたちの行列が。
諦める。
かわりに「若松」で、お汁粉。こしあんのほう。
こっちは空いてた。
モンブランは買って帰りました。
ここのモンブランはほんとうに好きです。
とくにクリーム部分には、うっとりしちゃいます。
食感が(すりガラスみたいで)ちょっと苦手なはずの
メレンゲ部分も、口の中で混ざればOK。
むしろ、快感になりつつあります。
・メルボルンに仕事でちょっと長く行っていたふるい友人が
帰国したというので、おいしいものを食べようと、
初めてながら期待して行った、
牛込北町交差点近くの「アモローソ」。
紹介してくれたのはジム仲間のイトウさん。
この人の味覚、ぼくはすごく信頼しているんです。
きっと食の好みが合うのでしょう。
(ぼくは塩やだしなどが強めの、
全般に「強気の味」が好きです。)
ということでアモローソ。
鰻の寝床、長いキッチンをL字に囲む
ゆったりめのカウンター10席。
いかにも大食いで呑んべえっぽくて
人当たりがとってもいい料理長の前田さんが
(後で知ったんですが、もともと、ソムリエだそうです)
完全にひとりで切り盛りしている店です。
ほかに誰もいない。完全にひとり。
料理するのもサービスするのも片づけるのも洗い物も会計も、
ぜんぶひとりでやっている。
‥‥のに、忙しそうには見えない。
予約したときも、たぶん忙しくなる時間帯に
電話をしたはずなのに、応対がとてもていねいで、
たいへん感じがよくてびっくり。
当日カウンターに座って見ていると、
お客さんは、ひとりだったりふたりだったり、
とうぜん、ばらばらに来て食べるうえに、
スピードも違うから時差が出るわけだけど、
ぜんぜん焦ることなく、
軽妙にお客さんと会話をかわしながら、
あれ? いつつくってたの?
というタイミングできっちりと料理が出てくる。
壁に向かって調理している姿を
まったく覚えていない。
でも5つ口(6つかな?)のコンロは、つねに火が入ってた。
ということで夜のコース。
最初に、苦手なものはございませんか、と訊かれるのと、
パスタの2皿めを、リゾットにするかラザーニアにするか、
あと、メインディッシュをイベリコ豚にするか鴨にするか、
それだけ選べばいい。
前菜が、えーっと、酔っ払って正確におぼえてないんだけど
アミューズ2、前菜2、おまけ1、じゃなかったかな。
そしてパスタ2、メイン1、デザート1。
お酒は「ワインセット」というのを頼んでおくと
ほぼその皿の数だけのグラスワインが、
それも、料理に合うように銘柄を変えて、出てくる。
グラス、並ぶ並ぶ。そしてぜんぶ旨い。
料理もだけど、ワインもほんとうにおいしい。
けっして「こりゃ高いでしょ!」
というワインではないはずなんだけど、
でも、きっちりと選ばれている、いいワイン。
その証拠に、二日酔いしませんでした。
料理はトリュフやウニ、鴨などを使った、
わりと野趣のある、そして旨味の強い塩の、
「呑み助のイタリアン」。
「だし」が濃くていい。
途中で「サービスです」と出てきたおまけが
リゾット用に用意していたブイヨンを
(ぼくら、リゾット頼まなかったから余ったのかな)
煮詰めてちょっと焦がし、クリームで溶いたという
デミタスカップ入りの濃厚なスープ。
箸休めにこれを出すか?!
とびっくりしましたが、これがまたうまいのなんの。
あたたかい前菜に出た、鴨のローストを
アスパラガスとトリュフのソースで食べるやつとか、
クリームスープもよかったし、
トマトのジュレをのせた、あれはなんだったかな、
とろんととろける何か(すみません、
容姿と味は覚えてるんだけど
なんだったかが確定できない)、
ウニのあたたかいタリアテッレとか、
ああもうぜんぶ旨かったんだってば。
お酒。
スパークリングワイン、白3杯、赤3杯と、
たっぷり飲んだうえ、
(たぶんそのくらい。なんかおかわりとかしてたから
もっと呑んでるかもしれないけど)
食後にマデイラ酒、カルヴァドス。
けっこうべろんべろん。
たらふく飲んで、食べて、
料理も込みでひとり9000円でした。
ああ、うまかった。いいお店でした。
また行こうっと。
・酔っ払って帰ってきて寝て翌朝、
換気扇がきれいに掃除してあった。
というか自分でやった。よく覚えてないだけで。
外して「つけおき」をして出かけたのは明らかなんで、
戻ってきてしっかり洗って、取り付けたんだな。
脚立から落ちなくてよかった。
あと、掃除機をかけて、ゴミ捨てた跡が。
酔っ払った自分に掃除をさせるというのは
なかなか効率のいい掃除方法だと思う。
こんどは窓磨きおねがいします。
しかし風呂には入ってなかったらしく
外出着のまま寝てました。
そこらへんの判断がわからない。