まさかいきなり吹越さんの
「ロボコップ演芸」が見られるとは!
‥‥の、WAHAHA本舗「喰始の大生前葬」、
初日「お笑い葬」。
どうせ(失礼)3時間超えるんだろうと
覚悟して、香典もって行ってまいりました。
シアターアプル、後方通路が目の前の、
WAHAHA本舗鑑賞にはたいへんよい席。
オープニングからエンディングまで
目の前をいろんなものが通るんです。
内容はといいますと、文字通りの、
WAHAHA本舗社長・喰始さんの生前葬です。
それを、舞台で、お祭りめいた演出でやっちゃえ、
という、一見、「そういうテーマの舞台」にしか
見えないわけだけど、でも、これ多分、
喰さん本気だろうなという、お葬式です。
で、いきなりの吹越満さん。
WAHAHA本舗やめて10年ちかく経つんじゃないのかな、
ぼくは、吹越さんのソロ・アクト・ライブは
WAHAHA時代のは見てなかったので、
もう伝説が目の前に! という感じでたいへん興奮。
いいもん見せてもらっちゃったー。
そのあとは、座長(佐藤正宏さん)の女形の日舞はあるわ、
久本さんの唄や柴田さんの講談や、
全員が喰さんに扮してのコーラスライン「ワン」、
国本武春さんの浪曲や、
神田山陽さん、永六輔さん(喰さんの師匠)、
おひょいさんや春風亭昇太さん、
唐沢俊一さんやらの弔辞、
欽ちゃんやタモリさんや清水みっちゃん、
あっこさんら芸能界のお歴々たちによる
VTR弔辞(欽ちゃんのがすごかった!)、
などなどが続き、
きわめつけは若手芸人42組(ワハハの人じゃなくて、
喰さんのやっているショービジネスの作り方という
ちいさな寄席に出たり、出れなかったりしている
みなさん)による弔辞ギャグ大会。
見たことがあるのが数組‥‥や、1、2組という
たいへん新鮮なコーナー。
ぼくはこういうの好きなもんですから、
けっこうたのしく見てました。
永六輔さんは帰っちゃったけど。
稲川淳二のモノマネをする人やら、
えーっと‥‥あまりに多くてほとんど忘れちゃったんですが、
何組か印象的だったなかで、
高田延彦のモノマネをしていた
ガンバレイ・シウバさんという芸人さんが
たいへんよかったです。
がんばってください。
喰さんらしい涙の演出の、
なまなましい自虐の唄(byセクシー寄席)のあと
岡林信康の曲の替え歌で全員が大合唱するなか、
「面白いか面白くないかはどうでもいいんです!
ぼくは、お祭りがしたいんです!」
と、叫びながら壇上に上がる喰さん。
いい気なもんだが(失礼)、
ちょっとかっこいいじゃないか。
『自虐の詩』(という漫画)の
「幸や不幸はもういい」
というせりふを思い出しました。
ああ、くたびれた(いつものこと)けど
とってもおもしろかったです。
いや、まだ2日間、別の演目での
生前葬があるんでした。
たいへんお世話になった身としては
見届けねばなりますまい。