高橋禎彦さんの「うつわ」展で、ギャラリー介さんに。
高橋さんはプラハのshinoさんと組んで
昨年、アクセサリー展をしたときにはじめて見て、
そのオブジェのうつくしさ‥‥というより凄さに
ほんとうにおどろいちゃった作家さん。
ガラスが生き物なんですよ。
ぼくは技術についてはよくわからないんだけど、
「宙吹き」という技法では、第一人者なんだそうです。
ちなみにshinoさんにきいたところによると、
「ガラスを吹く」という行為は、
例えば「モノを書く」とかと同じで、
その行為自体に思い入れがでてきちゃうのだそうです。
作っているモノよりも、行為自体に思い入れが強くなる。
スキルアップもそれを増長させることになる。
それにはまって抜け出せない人の方が多いくらいだそう。
でもそれじゃダメで、最終的に形に反映されなきゃ
意味がない‥‥。
器という機能と、作家のエゴと、作る行為と、
それをそぎ落としてひとつの形にするって、
すごいことなのだと。
そんな世界で、高橋さんはとても認められている人。
彼のつくったワイングラスは、
コンビニの数百円のワインも
たいへんおいしく飲ませてしまうほどだという
ウワサをきいていて、
ぼくは家でワインを飲む習慣がないけれど、
これもなにかの縁、
実物を見たいもんだとでかけていった‥‥のが運の尽き。
こんなグラスが我が家にやってまいりました。
遠心力そのものが、形になってとどまっている‥‥
きれい‥‥
しかし家でワイン飲まないんだよな。
このグラスのために宗旨替えしようかな?