7時45分に家を出て羽田空港へ。
10時40分発のJAL、CDG往きは満席で、
マイルでのアップグレードは
直前まで粘ったものの不可。
そうかもしれないとちょっと気張って
プレミアムエコノミーにしておいたのが幸い。
座席が倒れてこないことと、
隣席との距離がすこしあること、
これだけでも違う。
JALのエコノミーの機内食は
以前飯島奈美さんが担当していたときは
ほんとうに美味しかったのに、
いまは、残念としか言いようがない。
まるでコンビニで買ってきたみたいな印象だ。
そんななか、離陸2時間前に供される
AIR吉野家は、ばかにできない。ちゃんと美味しい。
牛皿スタイルで出てくるのを自分で丼にする。
七味と紅しょうがもついてくる。
だし醤油入り玉子、という、
生卵のかわりのタレというかソースというか、
謎の調味液がついてくるのでギョッとするけど、
食べるとあんがいいける。
もともと吉野家の味は好きだからねえ。
(といっても年に1度、食べるか食べないか。)
通常の機内食はコンビニの味だから、
こっち路線だけにすればいいのになあ。
機内持ち込み手荷物の中に必ず入れるのは、
常備薬とルームシューズとヘッドフォン。
マスクとくびまきは、入れたけど使わなかった。
ルームシューズは担当した「entoan」のもの。
ヘッドフォンはおニュー(死語)の
BOSE QuietComfort 35 wireless headphones II。
もともとBOSEのノイズキャンセリング系のファンで、
ふだんは軽いインイヤータイプを使っているんだけど、
機内だと密閉性もあったほうがいい。
でも持っているのはワイヤレスじゃなかったので、
えいや、これから年内に3回長距離で往復をするから、
買っちゃいました。
これ、大正解。
機内音のほとんどが気にならない。
出す音に強烈な個性ではないけれど、
とても聴きやすい印象。
そしてこれが大事、Bluetoothだけど
ライン接続もできるので、
エアラインアダプター(デュアル端子)をつければ、
機内エンタテインメントも静音で楽しめる(楽しめた!)。
機内でもプレミアムエコノミーとビジネスには
S社製のものが使われているんだけど、
これはもう雲泥の差と言っていい。
(ファーストクラスはBOSEを使っているみたいですね。)
快適に『ズートピア』と『デッドプール2』を観て、
うつらうつらしているうちにパリに到着。
入国審査(EU)を経て隣のターミナルへ移動。
ここからエールフランスに乗り換えてミラノ・リナーテ空港へ。
ミラノにはマルペンサという成田的な空港と
リナーテという羽田的な空港があり、
市内アクセスが断然リナーテのほうがいいので、
乗り継ぎ便を必死に探してこれにしました。
ネットで簡単に予約ができる時代だけれど、
「お任せ」のときはラクな操作が、
乗り継ぎの場所と到着空港まで指定するとき、
とてつもなく面倒なのです。
JALの場合すぐに候補が出ないので、
先にワンワールド(アライアンス)のサイトで候補を絞り、
それなのにどういうわけか
JALのサイトでは候補に出てこないというややこしさ。
旅行会社に頼んじゃったほうがラクなんだろうなあ。
でも中学生の時「紙上旅行部」という
ちょっと旅オタなクラブ活動をしていたくらいなので、
この面倒を引き受けることから、
旅の面白さの始まりなのでした。
ターミナルFは欧州各地への便が飛ぶ。
日曜日の夕方のミラノ往きは、
週末にパリで遊んだらしいミラネーゼでいっぱい。
パリで遊ぶくらいだから余裕があるらしく、
持ち物がみんな素敵で、かつ、フランス製。
グッチやプラダじゃなくてヴィトンなんですね。
それにしてもミラネーゼ×おかねもちというのは、
一家揃ってどうしてこうも見目麗しいのだろう。
着ているものだけじゃなくてさ、
夫婦のトーンが、揃ってるんですよね。
でこぼこしていない。
2時間ほどあったので、GlocalMeを起動し
Wi-Fiをつなげてパソコン。
ほんとにどこでもこういうことができるようになりました。
その向こうであんちゃんが日光浴。自由だな。
機内食にサンドイッチ。
ものすごく腹が減っていたので呑むように食べたかったのだが、
まわりがあまりに品がよいので、
おちょぼ口でも入るくらいにちぎって食べました。
ミラノ到着。タクシーで宿へ。
個人経営ではない、会社経営の貸部屋だけれど、
ホテルではないので、
集合玄関の扉は閉まっていて、
そこで21時に担当者と落ち合うことになっている。
イタリア人と待ち合わせ‥‥時間通りに来るのか?
あらゆるトラブルを想定してドキドキしていたんだけど、
すばらしく時間きっちりに来てくれました。
ポルトガルのリスボンで、飛行機が遅れたために、
待ち合わせができなくて、雨の中濡れて空港に戻り、
一晩野宿したのがいい思い出‥‥。
説明のあと「ポジティブフィードバック、
してくれるとうれしいな」と言ってました。
つけますともつけますとも。
交差点の斜向かいに遅くまでやっている
ちいさなスーパーがあると聞いていたので
そこでとりあえずの買い出し。
カルフールがやっているコンビニ的なお店だけど、
選り好みしなければひととおりのものは買える。
オレンジジュース、生ハム、チーズ、
オリーブオイル、塩、リングイネ、赤ワイン、
アスパラガスにマッシュルーム、乾燥にんにく、
トイレットペーパーとキッチンペーパーなどを買う。
戻って荷物をあけて、クローゼットに。
それから1日着ていたものをぜんぶ手洗い。
うう、洗濯機がない! ので、手洗いし、
バスタオルに巻いて絞って脱水、部屋干し。
しまった、物干しとハンガー忘れた!
持って来るとある、
持ってこないとない。
チョイ住みあるある。
くったくたに疲れたので、
生ハム(なんとサン・ダニエーレでした!)と
パルミジャーノ(塊)と、赤ワインで済ます。
これでもじゅうぶんなご馳走。
異国の地で夜中に着いて、
安全な場所に落ち着き、
食いっぱぐれない、というだけで、じゅうぶん幸福。
ところで、部屋係のあんちゃんも言ってたけど、
ミラノ、異様な暑さ!
先週はちょっと涼しかったらしいですが、
どうも30度くらいあるみたい。
でも部屋はエアコンがついているので快適です。