カメラのレンズを1本新調しました。
富士フイルムが出している
FUJINONの60mmマクロ(実質91mm)というレンズです。
ぼくの持っている「X-Pro2」という
レンジファインダー的なデジタルカメラを
これからどう使っていこうかと考えて、
写真家の菅原一剛さんから
「料理を撮りたいならマクロがあるといいよ」
とアドバイスをもらったのです。
そのカメラは今年買ったもの。
それがありながら、いまぼくには
もう1台欲しいカメラがあって、
でもそれも買ったとすると、
いまのカメラの出番がなくなっちゃうんじゃないか、
と心配をしていて。
心配する必要はじつはあまりないのは、
なぜならそれはとても高価なカメラなのですぐには買えない。
とらぬ狸の‥‥は儲け話か。
その逆バージョンで、それは
「好かれちゃって恋人が二人になったらどうしたらいいんだろう」
というような、モテてもないのに妄想するようなこと。
ほんとうに要らぬ心配をしています。
これについて菅原一剛さんの答えは明快で、
「いったい武井さんは何を言ってるんだ」という感じで、
こう言うのです。
「X-Pro2は仕事に使うべきだよ。
あの(ぼくが憧れている)カメラは、
もし手に入れても、仕事に使っちゃダメです。
あれは『写真を撮る』カメラだから」
ちょっとわかりにくいかもしれないけれど、
写真を撮る、の写真という言葉には、
より自由なクリエイティブがあると思ってください。
でもまあ、ぼくは正直なところ
そこまで厳密な線引きをしていないというか、
どっちも楽しくやっているわけなのだけれど、
たしかに、その憧れのカメラは、
無理して仕事に合わせて使うよりも、
のびのびと遊んだほうが楽しいだろうことは、
試しに使わせてもらってよくわかりました。
(菅原さんは両方持ってる。)
そのアドバイスでとてもスッキリして、
X-Pro2とは仕事を楽しく進めることに決めた。
それで、(まあ趣味でもあるんだが)料理を撮る機会が多いので、
一眼レフだったらそれ用によく使われる
100mmマクロ、に相当する
FUJINONの60mmマクロ(実質91mm)を買うことにしたのでした。
さっそく試し撮りをしてみたら、なるほどこういうことか!
と、よくわかりました。
マクロは「うんと寄れる」けれど、
「現物に近い大きさ」で写すので
近くで料理を撮ったりするとどアップになってしまう。
だからちょっと遠くから撮る。
するとその距離感と、
フォーカスする気持ちが乗っかるんですね。
客観性と、まっすぐな視線が写る。
面白くて数時間持ち歩いてかしゃかしゃ撮りました。
91mm相当だから、ちょっとした望遠‥‥というか
ポートレート・レンズ的にも使えそうだ。
ぼくはレンズは「標準派」というか、
28、35、50mmあたりが好きで、
それは目に見えるものをわりと広く受け入れる
スナップフォトの視点なんだけど、
91ミリとなると「切り取る」ので、
そういう視点が新鮮で面白い。
これは仕事に活かせそうだ。
あ、仕事用として割り切るには、
標準ズームと単焦点は持っているから、
あとは望遠ズームがあれば申しぶんないな。
と、こんなことをやっていたら、
しばらく触っていなかった大好きなカメラ
「M8」のことを思い出した。
これは2006年に出たライカ初のデジタルカメラで、
レンズは1969年製の古いものを使っています。
実質45mmくらいの画角で、
しかも寄れないので(レンジファインダーカメラの宿命)、
スナップシューティングにはいいけれど
料理を撮るのはちょっと違う。
「料理のある風景」になっちゃう。
それはそれでよし、として、
「写真を撮る」カメラとしてまた活用しようっと。
デジタルでこんなに古いのに、
現行の最新技術ばりばりのカメラよりも
ずっと写りがいいのです。
それは解像度とかそういう問題ではなく、
「写真的」という一言に尽きる。
じゃあ写真的ってなんだ?
と問われるとこれがまた説明がむずかしいんだけど、
やっぱり「自由なクリエイティブ」がそこにはあり、
それは仕事にはちょっと邪魔な、
個人的なセンチメントだったりもするのです。
富士フイルムが出している
FUJINONの60mmマクロ(実質91mm)というレンズです。
ぼくの持っている「X-Pro2」という
レンジファインダー的なデジタルカメラを
これからどう使っていこうかと考えて、
写真家の菅原一剛さんから
「料理を撮りたいならマクロがあるといいよ」
とアドバイスをもらったのです。
そのカメラは今年買ったもの。
それがありながら、いまぼくには
もう1台欲しいカメラがあって、
でもそれも買ったとすると、
いまのカメラの出番がなくなっちゃうんじゃないか、
と心配をしていて。
心配する必要はじつはあまりないのは、
なぜならそれはとても高価なカメラなのですぐには買えない。
とらぬ狸の‥‥は儲け話か。
その逆バージョンで、それは
「好かれちゃって恋人が二人になったらどうしたらいいんだろう」
というような、モテてもないのに妄想するようなこと。
ほんとうに要らぬ心配をしています。
これについて菅原一剛さんの答えは明快で、
「いったい武井さんは何を言ってるんだ」という感じで、
こう言うのです。
「X-Pro2は仕事に使うべきだよ。
あの(ぼくが憧れている)カメラは、
もし手に入れても、仕事に使っちゃダメです。
あれは『写真を撮る』カメラだから」
ちょっとわかりにくいかもしれないけれど、
写真を撮る、の写真という言葉には、
より自由なクリエイティブがあると思ってください。
でもまあ、ぼくは正直なところ
そこまで厳密な線引きをしていないというか、
どっちも楽しくやっているわけなのだけれど、
たしかに、その憧れのカメラは、
無理して仕事に合わせて使うよりも、
のびのびと遊んだほうが楽しいだろうことは、
試しに使わせてもらってよくわかりました。
(菅原さんは両方持ってる。)
そのアドバイスでとてもスッキリして、
X-Pro2とは仕事を楽しく進めることに決めた。
それで、(まあ趣味でもあるんだが)料理を撮る機会が多いので、
一眼レフだったらそれ用によく使われる
100mmマクロ、に相当する
FUJINONの60mmマクロ(実質91mm)を買うことにしたのでした。
さっそく試し撮りをしてみたら、なるほどこういうことか!
と、よくわかりました。
マクロは「うんと寄れる」けれど、
「現物に近い大きさ」で写すので
近くで料理を撮ったりするとどアップになってしまう。
だからちょっと遠くから撮る。
するとその距離感と、
フォーカスする気持ちが乗っかるんですね。
客観性と、まっすぐな視線が写る。
面白くて数時間持ち歩いてかしゃかしゃ撮りました。
91mm相当だから、ちょっとした望遠‥‥というか
ポートレート・レンズ的にも使えそうだ。
ぼくはレンズは「標準派」というか、
28、35、50mmあたりが好きで、
それは目に見えるものをわりと広く受け入れる
スナップフォトの視点なんだけど、
91ミリとなると「切り取る」ので、
そういう視点が新鮮で面白い。
これは仕事に活かせそうだ。
あ、仕事用として割り切るには、
標準ズームと単焦点は持っているから、
あとは望遠ズームがあれば申しぶんないな。
と、こんなことをやっていたら、
しばらく触っていなかった大好きなカメラ
「M8」のことを思い出した。
これは2006年に出たライカ初のデジタルカメラで、
レンズは1969年製の古いものを使っています。
実質45mmくらいの画角で、
しかも寄れないので(レンジファインダーカメラの宿命)、
スナップシューティングにはいいけれど
料理を撮るのはちょっと違う。
「料理のある風景」になっちゃう。
それはそれでよし、として、
「写真を撮る」カメラとしてまた活用しようっと。
デジタルでこんなに古いのに、
現行の最新技術ばりばりのカメラよりも
ずっと写りがいいのです。
それは解像度とかそういう問題ではなく、
「写真的」という一言に尽きる。
じゃあ写真的ってなんだ?
と問われるとこれがまた説明がむずかしいんだけど、
やっぱり「自由なクリエイティブ」がそこにはあり、
それは仕事にはちょっと邪魔な、
個人的なセンチメントだったりもするのです。