クリスマス。さあ今日は書くことないぞー!
なにしろ商店もレストランも休み、
住んでいる人びとは教会のミサに行き、
家族で過ごしたりするのだと思う。
昨晩はおそくまで賑やかな声が聞こえていたけれど、
きょうは、外はとても静かで、
むしろ奥の窓に面している他所の家から
話し声や食卓の音が聞こえてきます。
朝食は定番のリゾット。
きょうは、鶏だしに、
細かく刻んだセロリとにんじん、
ざく切りトマト、荒く刻んだ豚肉、
サラミ、きのこを入れたので、
けっこう具だくさん。
あとはバスクの牛乳(パッケージに魅かれて)を入れたコーヒー。
腹ごなしに散歩。
といっても街はひっそり。
ミサが終わったばかりのカテドラルに入れたので、
ちょっと座ってぼんやり。
そうそう、前回説明した、
バスクのサンタさんことオレンツェロ、
巨大でちょっとだらしない感じのがいました。
もうちょっと姿勢をよくしたほうがいいですよね、彼。
サンタさんとちがって、人間味のあるところがいい、
‥‥ような気もする。
川を渡ってぶらぶら歩いて海へゆく。
旧市街の北東にあるスリオラ海岸。
クリスマスの休日で家族と過ごす日、ではあるものの
やっぱり散歩に出る人は多いみたいで、
店はやってないから、ただ歩いている人がおおぜい。
犬を連れた人もたくさん。
遠くで波と遊ぶ犬を見ていると、
これまたぼんやりと倖せな気分になる。
そんな海を1分間撮ってみました。
どの犬もひとなつっこくて、
海岸ではリードをつけずに遊ばせているので、
こっちのほうに来てくれたりもして、
これまたちょっとうれしい。
砂を払ってふたたび散歩。
途中で開いているパン屋さんを見つけたので、
ガトーバスク‥‥というのはフランス語かな、
それに相当する菓子と、アップルタルトを買う。
部屋に戻って食べよう。
旧市街をぶらぶら、回り道して帰る。
干し鱈屋さん。
たまたまやっているバルがあると、満員。
いつもはにぎわっている広場も、こんな感じ。
そして部屋に戻って、お菓子を食べました。
昨年のパレルモで激甘体験をしていたので、
ヨーロッパのいなかの菓子は甘いもの、
と思い込んでいたんだけれど、
さすがバスク。ちょうどいい甘さで、こりゃあうまい!
ガトーバスクは、ほんらいは
スリーズ・ノワール(仏語)という
ダークチェリーを入れるんだけど、
いまは季節じゃないのでカスタードが入ってました。
ていうかバスクのマークであるロウブリューもないなあ。
旗は立ってたけど。
ていうかこれガトーバスクじゃないのかな?
よくわかってない、すみません。
そのまま、昼めし代わりに、
チーズやハムやポテトチップスを並べて、
ビールやらワインをちびちび飲みました。
夕方からはパソコンでバスクの音楽を聴いたり、
とそこまではバスクにいる感満載だったのだけれど、
ふと思い出してスウェーデン+デンマークのTV映画
『BRIDGE』を観て(2話までですが)、
すっかり「どこにいるんだか」モードに。
気を取り直してステーキを焼きました。
牛肉700gの塊。赤身が強い、こんなかんじ。
揚げ焼きにしたんだけれど、ふだん使っているひまわり油ではなく、
オリーブオイルなのでちょっと勝手がちがった。
たぶん沸点が低い。高温でもうちょっと焦げ寸前まで揚げたかったなあ。
肉質はうんと硬くて、大きく切ると飲み込めない系だけど、
ちいさく切れば、噛めば噛むほど、な味。肉堪能。
味は、食べるときに、即席で作ったバスク塩(海塩、黒胡椒、ピメント)、
さらにバター・カヴァ・しょうゆを煮詰めたソースを用意しました。
つけあわせはトマトとオレンジとセロリのサラダ、
フライドポテト(Patatas Fritas)。
リオハの赤とチャコリを飲みながらむしゃむしゃ。
そしてまた友人たちとおしゃべり。
そんなクリスマスの夜でした。