根付きはよかったもののなぜか3時頃起きてしまい、
眠くないのでブログを書いてから二度寝。
7時前に再度起床して朝食をつくりました。
オレンジ、にんじん、セロリ、トマトでサラダ。
部屋にあると思っていたオリーブオイルは、
封を切ってみたらバルサミコ! ぎゃー。
余ったオリーブオイルはあったけど、
エキストラバージンじゃないのでサラダにはちょっとなあ。
おいしいのを買ってこなくちゃ。
さらに、鶏もものドラムを焼いたのと、スパゲッティ。
朝から肉上等! パスタ上等!
スパゲッティのソースは、きのことにんにくを炒めて
バスクのトウガラシを加えたもの。
そしてよくわからずに買った
バスクのセミハードチーズをすりおろしておきます。
鶏もものドラムは、塩コショウとニンニク、
オリーブオイルで小鍋で焼きました。
これがねえ、電磁調理器に慣れないものだから
強火にして焦がしちゃった。
でももちろん食べますよ。
飲み物はレモンジュースを炭酸水で割ったもの。
食べ終わって洗濯、食器の片づけ。
一息ついたら、ちょっと冷える。
外は冷たい雨。
とくに観光をする目的もないので、
午前中は部屋でのんびりして、
雨が上がった午後から近所を散歩しました。
すぐそばのサンタマリア教会、
ちいさなミュージアムを併設していてひとり5ユーロ。
午後の休み直前だったし、そもそもオフシーズンで
とても空いているものだから、
受付のおばちゃんはウトウト居眠り。
「あら! いらっしゃい。
インフォメーションをさしあげますね。英語でいいわね?
もうすぐ1時だから正面のドアが閉まっちゃうんです。
えーっと、アレをかけるのね。アレ‥‥そう、キー(鍵)!
でも大丈夫よ、お帰りになるまでお待ちしますから、
どうぞゆっくりね」
そんなお言葉に甘えてゆっくり回って、
いろいろ写真を撮りました。
カソリックでもないし、
かといって強い信心もないけれど、
街の守護聖人であるサンタ・マリア・デル・コロ
(Santa María del Coro)をまつるこの教会、
建物はゴシックなんだけれど
ファサードだけがチュリゲラ様式と呼ばれる
スペイン独自のバロック。
ものすごくこってりしていて好み。
そして現代美術をさらっと取り入れちゃうあたり、さすが。
教会を出て、コンチャ湾へ。
港にはたくさんのヨットが停泊していて、
いい感じの波のなかにサーファーの姿がありました。
ぶらぶら街の中心部まで歩いて、
スーパーマーケットに寄ってオリーブオイルと米を買う。
なんとなくリゾットが食べたくなったのです。
スーパーマーケットはAMARAといい
どうやら大規模なチェーンストアらしい。
場所は街のどまんなか。fnacも入っているような、
あたらしくできたガラス張りの建物の地上階の一部と
地下1階をまるまる使った大きな店なのだけれど、
面白いのはいわゆる「セルフサービスでカゴに入れて
レジで清算」というだけでなく(それが大部分なんだけど)、
肉や魚、野菜については、それ以外に「商店も入っている」。
対面販売で即時精算の店が、
肉だけで4〜5店舗、魚も3〜4店舗、
野菜はもっとあるんじゃないかなあ。
さらに和食の食材を扱う店もあって、
みそやしょうゆ、乾めんなんかも売ってた。
そういえば街を歩くと、寿司の店は目に入るけど
どこにでもあるはずの中華料理の店がないなあ。
それどころかほかの国の料理の店も見ない。
山があって海があって温暖なバスクは食材が豊富。
和食と相性がいいのかもしれないです。
さて調理。
鶏もものドラムがまだ残っているので、
セロリやにんじん、皮ごとつぶしたにんにくといっしょに
コトコト煮て出汁をひいて、
米をさっと炒めてから、その出汁で炊きました。
塩をすこし入れて、炊き上がる前に生ハムを刻んで投入。
食べる前に、生ハムの残りと、
こしょうと、おろしたチーズ。
うむ、うまい。上出来。
何をしに来ているのかというと
こういうことをしに来ているのでした。
ところでこのアパート、なかなかカッコよくて、
食器も基本的に白で統一されているのに、
いちばん使う平皿だけが、なぜかこの、
なんていうの、ダサダサ陶器!
白いのを買ってきたいくらいです。
夕方もしばらくグタグダして、
すっかり暗くなったので早めに酒。
リオハの赤、クリアンサ(安い)と、
これまた安い生ハムとサラミと、生のセロリにオレンジ。
kindleで司馬遼太郎『街道をゆく 南蛮のみち』という
バスク紀行と、スペイン語の教則本を読みながら酔っぱらう。
『街道をゆく 南蛮のみち』は、
バスクの貴族階級出身だったフランシスコ・ザヴィエルの
足跡を辿りつつ、バスクとは何か、
バスク人とはなにものか、ということを
膨大な資料の深い読み解きと、
旅人である司馬遼太郎の観察眼と、
そして作家の想像力と、
それを統合する圧倒的な語彙、筆力であらわしてゆく。
紀行文というのはこういうものだなあ。
そして適当に酔っぱらったところでさっさと就寝。
こんなかんじで部屋で本を読んで料理をして過ごしています。
バルの街で夜中まで賑やかなのに、まだ体験してない。
もともとそういうことをしない(飲み歩くなんてない!)ので
そういう街に来たからといって無理をすることもない。
でもアパートのある通りがまさしくバル通りなので、
そのうち行ってみるつもり。
明日はビルバオに友人を迎えに行くついでに、
ランチは外食しておいしいものを食べてくる予定です。