DAY 3のつづき。
夕飯は、mercato del pesceという店に行きました。
高架下の殺風景な場所にひっそりとある魚屋で、
その店の奥がレストランになっている。
またもや「店の奥系」!
入り口はこんな感じです。
魚屋なので魚も並んでいる。
でも謎に夜な照明で、買いたいとは思わない。
ディスプレイなんだろうけど、
ちょっと時代錯誤感がいなめない。
エッジの効いたデザイン、じゃない、ミラノも、あるのだ。
料理はすべてシーフード。
ここなら大丈夫だろうと、生牡蛎も食べ、
あたたかい前菜も食べ、
からすみとあさりのスパゲッティも食べ、
セビーチェも食べました。
ということでここまでがじつはDAY 3でした。
続いてDAY 4。おはようございます。
朝食は海苔のリングイニ。
ベーコンと茄子をクタクタに炒め煮して、
皿に盛ってから大量の海苔と、
おろしたてのパルミジャーノ・レッジャーノ。
海苔、うま! 料理の腕ではなく、海苔がうまい!
おなかがいっぱいになったところで、近所に立つ土曜市へ。
Mercato via Benedetto Marcello、というそうです。
このあたりはたいへん庶民的なエリアなので、
べつにビオがどうのということもなく、
高級食材があるわけでもなく、
ふつうの食材がふつうに売れられているだけである。
とはいうものの旅のものにはじゅうぶんに面白いし、安い。
とくにね、季節のポルチーニが充実!
見ていると値段の安いのと高いのがあるんだけれど
(店によっての差は別にそんなにない)、
けっこう粒ぞろいできれいにしてあるほうが安くて、
かたちがそろわず、欠けたりしてるような姿で
土なんかがついているほうが高いのでした。
養殖と天然の違いなのかなあ。
で、高いほうを10本、
といったらちょっと多かったので、
8本にして、それでも1キロ半になりました。
ちなみに「何ユーロ分ください」でも
「何本ください」でもいいみたいです。
それから、あんず茸。
イタリア語ではフンギ・ガッリナッチ。
こちらは10ユーロ分をお願いした。
お店のシニョーラがおまけにハーブをくれました。
それから、魚屋さん。
ここでは貝を買いました。
アサリ的なもの3種類と、ムール貝。
店のシニョールが人さし指を頬に当ててグリグリする
「おいしいぞお」ポーズ。でも強面で無表情。
それからフレッシュハーブも。
そして、帰路のちいさな食材店で水を買ったら、
棚にルンモ(というパスタのメーカー。うまいですよ)を
見つけて喜んで買ったりもした。
ルンモはゆで汁がすごくいい香りなのだ。
なんであんなにいい香りがするのかは謎なんだけど、
香りだけじゃなくて味もいいのだ。
部屋に戻って洗濯だのなんだのを済ませ、
ちょっと散歩に。
駅でこんな光景をみつける。
夢でしょうか。フェリーニの映画的な光景。
まあ、なにかの宣伝なんだとは思うけど、
よくわからないながらにたいへんうつくしい。
頭のなかで「8 1/2」の音楽を再生しながら
でっかいスーパーに寄って米を買う。
ミラノにいるのに、リゾットをつくらなくてどうする!
Risotto alla Milaneseには、
鶏だしと骨髄のだしが要るはずだが、
そんなものはないので、安ベーコンを炒めて代用。
オリーブオイルを加えて米を炒め、
水と白ワインを加えて煮る。
途中でパルミジャーノ・レッジャーノと、
余っていたエメンタールを入れて、
最後にバターを落として、味をみて塩を加えた。
皿に盛ってから胡椒。いっちょあがり。
つけあわせは、海藻を加えた青菜のサラダ。
さていま午後6時。
夜には来客の予定があり、
6人だか8人だか分の料理をつくるので、
ここでいったん更新しとこうっと。