水曜日。
朝食はネクタリン、ヨーグルト、
ゆで卵にTARAMAをのせたもの、そしてコーヒー。
おなかがずっと工事中の水道みたいな音を立てていて、
なんとなく体が重い。
疲れが出たかなあ。
きょうは一日のんびりめ&休肝日にすることに。
ところでいきなりな話題ですけれど、
こっちの男はシャツの下に肌着を着ないんですね。
気温によってシャツは
インナーでもありアウターでもあるようで、
暑ければそれ一枚、涼しければジャケットを羽織る。
シャツ一枚って、日本の風土には合わないけど
(汗ばんでべっとり貼り付いたりするから)、
こっちでは快適そうに見える。
ちょっとかぶれてみてもいいかな?
って気がしてきたけど、やっぱりVネックの肌着を着てしまう。
暑い日にシャツ一枚の紳士たちは
けっこうな割合で男っぽい匂いがする。
これもまたパリの匂い。
メトロの駅なんかに漂う、
下水的な匂いはちょっと勘弁だけど、
ひとの匂いはふしぎとイヤじゃない。
アメリカ的にデオドラントをしている人はいるのか、
(まあ、いるんだろうな)
体質的に無臭の人もいるのか、
(それはどうなんだろう。菜食主義者とか?)
そのあたりはよくわからないが、
わりといろんなことが
「自分が選んだ個性」なんだと思う。
髪形もファッションも体型も。
パリでうろうろしていると、
毎日誰かしらと話をする機会がある。
もちろん知らない人たちとだ。
きのうはじめて隣の人に挨拶をした。
この部屋と同じ、短期貸しのアパートだそうで、
バルセロナから観光で来ている一家が暮らしている。
おっかさんらしき女性が、
「あら、東京から?!
オリンピックね! おめでとう!」
わぁ、ありがとうございます。
おめでとうって直接言われると嬉しいものですね。
マドリードが落選したというのに、
あの笑顔は素敵だった。
メトロとかに乗っていると
ふつうの乗客と
検札の駅員さんが世間話をしたりしている。
そういうときに彼らは、
まるで旧知の友人と接するみたいに自然な、
傍から見ていても嬉しくなっちゃうような
笑顔を見せる瞬間がある。
そういうのは東京ではまず見ない。
じぶんもあんなふうに笑顔を
知らない誰かに渡せているんだろうか。
それからたかしまさんがスケッチをしていると
けっこうな確率で話しかけられている。
「わたしも絵を描くのよ。あくまでも趣味だけど」
というおばさんや、
「何を描いているの?」
と訊くおねえさん。
「そのスケッチブックのホルダーはどこで買ったの? 便利そう」
とか。
もちろんただじっとのぞき込むおじさんもいるが、
好奇心に尊敬が混じっているのがわかる。
パリは芸術家にやさしい。
さて、デザインウイークが始まったパリ。
2006年に会って以来再会していなかった伊藤文さんが
サン・シュピュリス駅ちかくのインテリアショップで
彼女が仕切った「食」のアーティストの
インスタレーションがあると、
リコちゃんから教えてもらって、現地集合で出かける。
伊藤さんはパリ在住のフードジャーナリスト。
ロブションの自伝やフランソワ・シモンの著作を
訳していたりするひと。
いま「食会(SHOKU-E)」というプロジェクトを主宰し、
あたらしい食文化を通じて日本とフランスをつなぐこころみをしている。
会場では日本からきた諏訪綾子さんというかたが
大きなテーブルいっぱいに野菜とくだものによる
カラフルな表現をしていた。
フランス人にはこの展示を
ぱくっと食べちゃう人もいるらしいです。
そのあと、メトロでポンピドーセンターへ。
きょうから5Fの、20世紀前半美術のフロアが
展示替えオープン‥‥のはずが、
アナウンスは無情にも「閉まっております」。
掲示をみたら、なんと10月まで延期だって!
今回は見れないやあ。
シュヴィッタースやアルプ、
デュシャンやピカビアを見るのが
たのしみだったんだけどなあ。
また来ますね。
どうも調子がいまひとつなので、
スーパーで食材と、キッチン用品を買い足して帰宅。
かんたんなコーンスープをつくり、
アジア製のインスタントめんを食べる。
なんとなくこれが食べたくなったので。
あたたかいものをおなかにいれたらラクになった。
夜に向けてローストチキンを仕込む。
おなかににんにく、ローズマリー、ポロネギを入れて、
塩こしょう、ローズマリーをまぶして、
網の下にフライパンをおいてじゃがいもをいっしょに焼く。
たかしまさん見張っててね、と、
オーブンのスイッチを入れて昼寝。
すみません乱暴な料理人で。
起きたらすっかりいい匂い。
ワインを飲みたい気持ちもあったけど、
やっぱり今日は休肝日にしましょう。
バドワ(炭酸水)でがまん。
ローストチキンは、さすがのフランス鶏、
ちょっと硬かったけどおいしく焼けました。
つけあわせに、ジロールとトマトを
にんにくとオリーブオイルでソテー。
明日・明後日(木〜金)は
ひとりでSaint-Maloに小旅行してきます。
パソコンは置いていきます。
朝食はネクタリン、ヨーグルト、
ゆで卵にTARAMAをのせたもの、そしてコーヒー。
おなかがずっと工事中の水道みたいな音を立てていて、
なんとなく体が重い。
疲れが出たかなあ。
きょうは一日のんびりめ&休肝日にすることに。
ところでいきなりな話題ですけれど、
こっちの男はシャツの下に肌着を着ないんですね。
気温によってシャツは
インナーでもありアウターでもあるようで、
暑ければそれ一枚、涼しければジャケットを羽織る。
シャツ一枚って、日本の風土には合わないけど
(汗ばんでべっとり貼り付いたりするから)、
こっちでは快適そうに見える。
ちょっとかぶれてみてもいいかな?
って気がしてきたけど、やっぱりVネックの肌着を着てしまう。
暑い日にシャツ一枚の紳士たちは
けっこうな割合で男っぽい匂いがする。
これもまたパリの匂い。
メトロの駅なんかに漂う、
下水的な匂いはちょっと勘弁だけど、
ひとの匂いはふしぎとイヤじゃない。
アメリカ的にデオドラントをしている人はいるのか、
(まあ、いるんだろうな)
体質的に無臭の人もいるのか、
(それはどうなんだろう。菜食主義者とか?)
そのあたりはよくわからないが、
わりといろんなことが
「自分が選んだ個性」なんだと思う。
髪形もファッションも体型も。
パリでうろうろしていると、
毎日誰かしらと話をする機会がある。
もちろん知らない人たちとだ。
きのうはじめて隣の人に挨拶をした。
この部屋と同じ、短期貸しのアパートだそうで、
バルセロナから観光で来ている一家が暮らしている。
おっかさんらしき女性が、
「あら、東京から?!
オリンピックね! おめでとう!」
わぁ、ありがとうございます。
おめでとうって直接言われると嬉しいものですね。
マドリードが落選したというのに、
あの笑顔は素敵だった。
メトロとかに乗っていると
ふつうの乗客と
検札の駅員さんが世間話をしたりしている。
そういうときに彼らは、
まるで旧知の友人と接するみたいに自然な、
傍から見ていても嬉しくなっちゃうような
笑顔を見せる瞬間がある。
そういうのは東京ではまず見ない。
じぶんもあんなふうに笑顔を
知らない誰かに渡せているんだろうか。
それからたかしまさんがスケッチをしていると
けっこうな確率で話しかけられている。
「わたしも絵を描くのよ。あくまでも趣味だけど」
というおばさんや、
「何を描いているの?」
と訊くおねえさん。
「そのスケッチブックのホルダーはどこで買ったの? 便利そう」
とか。
もちろんただじっとのぞき込むおじさんもいるが、
好奇心に尊敬が混じっているのがわかる。
パリは芸術家にやさしい。
さて、デザインウイークが始まったパリ。
2006年に会って以来再会していなかった伊藤文さんが
サン・シュピュリス駅ちかくのインテリアショップで
彼女が仕切った「食」のアーティストの
インスタレーションがあると、
リコちゃんから教えてもらって、現地集合で出かける。
伊藤さんはパリ在住のフードジャーナリスト。
ロブションの自伝やフランソワ・シモンの著作を
訳していたりするひと。
いま「食会(SHOKU-E)」というプロジェクトを主宰し、
あたらしい食文化を通じて日本とフランスをつなぐこころみをしている。
会場では日本からきた諏訪綾子さんというかたが
大きなテーブルいっぱいに野菜とくだものによる
カラフルな表現をしていた。
フランス人にはこの展示を
ぱくっと食べちゃう人もいるらしいです。
そのあと、メトロでポンピドーセンターへ。
きょうから5Fの、20世紀前半美術のフロアが
展示替えオープン‥‥のはずが、
アナウンスは無情にも「閉まっております」。
掲示をみたら、なんと10月まで延期だって!
今回は見れないやあ。
シュヴィッタースやアルプ、
デュシャンやピカビアを見るのが
たのしみだったんだけどなあ。
また来ますね。
どうも調子がいまひとつなので、
スーパーで食材と、キッチン用品を買い足して帰宅。
かんたんなコーンスープをつくり、
アジア製のインスタントめんを食べる。
なんとなくこれが食べたくなったので。
あたたかいものをおなかにいれたらラクになった。
夜に向けてローストチキンを仕込む。
おなかににんにく、ローズマリー、ポロネギを入れて、
塩こしょう、ローズマリーをまぶして、
網の下にフライパンをおいてじゃがいもをいっしょに焼く。
たかしまさん見張っててね、と、
オーブンのスイッチを入れて昼寝。
すみません乱暴な料理人で。
起きたらすっかりいい匂い。
ワインを飲みたい気持ちもあったけど、
やっぱり今日は休肝日にしましょう。
バドワ(炭酸水)でがまん。
ローストチキンは、さすがのフランス鶏、
ちょっと硬かったけどおいしく焼けました。
つけあわせに、ジロールとトマトを
にんにくとオリーブオイルでソテー。
明日・明後日(木〜金)は
ひとりでSaint-Maloに小旅行してきます。
パソコンは置いていきます。