ビルバオ最終日はこちらの祝日で
町はしーんと静まり返っている。
ただ、元旦とちがうのは、
バル、レストラン、カフェ、
それからパン屋(甘いものも売ってる)が
全部じゃないけど、開いているということです。
当初全滅かと思っていたので、それだけでも幸運。
朝、洗濯機を回し、オーブンでパンをあたため、
電気コンロにフライパンをのせてじゃがいもを焼いていたら
ぱちんと音がしてヒューズが飛んだ。
ブレーカーの位置はわかったんだけどそこは異状なし。
もっと元のところで落ちたか‥‥
ここはアパートホテルで、
フロントは7時から開く。
まだ5時台。
しかたがないので暗闇でパンをもそもそ食べ、
入れておいた紅茶をすする。
復旧したのは8時頃。
それまで暗い中ぼんやりしておりました。
早起きは三文の徳、じゃない版。
電気が復旧してからじゃがいもを加熱しなおして食べた。
◆
仕事もあるので部屋にいようと思ったのだけれど
掃除の人がどやどやと(明るい3人組)入ってきたので
ちょっと出るか、と、近所のカフェへ。
カフェコンレチェを飲む。
しばらくいたらやったら混んできたので
ちょこっとハモンイベリコをつまむかと、
「Colmado Iberico」へ行く。
じつは昨晩来たんだけど、
満員電車状態だったので諦めていたんです。
さすがに午前中はすいてて、
トーストの上にトマトソース
(生のトマトをすりおろして、
塩とオリーブオイルで調味したもの)、
そしてハモンイベリコと、うずらの目玉焼きがのってる、
「Pan de la Casa」
そしてハモンイベリコを1/2ポーションで。
あとはカフェコンレチェと、スーモデナランハ(オレンジジュース)。
ひっじょーに、うまい。
いったん部屋にもどって休憩。
仕事をしつつ、すこし過ごす。
買ってあったシードルを飲んでみる。
うーむ、こういう味なんですね。
慣れればクセになるかもしれない、というような。
だんだん腹が減ってくるが、
自炊もいいけど、
これは今日はもういろいろイベリコを食べ比べるのも、
最後だしいいじゃないか!
ということでまずはグッゲンハイム前のホテルに移動。
なぜならここには何度も行ったカフェがある。
広くて明るくて、あんがい安くておいしい。
着いたら案外地元のひとびとが
祝日の食事会をしてた。
ハモンイベリコを1皿頼む。
こんがりトーストがついてきて、生トマトソース、
バルサミコなどが供される。
ここはやや厚切り。噛めば噛むほど系。うまい。
赤ワインを1杯頼む。これまたうまい。
こうなったら昨日感動したSERANTES Iにも行こう。
昨日は2Fのリストランテだったが
きょうは1Fのバルでいいだろう。
カウンターに座って、ビールを頼む。
酔っぱらうとなぜかスペイン語がうまく喋れるようになる、
‥‥ような気がする。
いちおうビールも通じたし
ハモンイベリコも通じたし、
アンチョビのこれくださいも通じたし、
気分が良くなっておじさんにすらすらと
「じゃがいも揚げたのあります?」とか訊いてた。
通じた!
さてハモンイベリコ、2Fとは切り方が違うんだけど
やっぱりここのはおいしい。
脂が口で溶けるんですよ。
そして2Fは霧のように雲のようになくなるが、
1Fのはちょっと歯ごたえあり。
これはこれでひじょうにうまい。
活きのいいアンチョビを、生ニンニクとトマト、そしてハーブ、
ビネガー、塩でマリネしたものを
たっぷりのオリーブオイルに浸してあったものは、
これまたひっじょーにおいしい。なにこれ。
そして揚げたじゃがいもも、悪魔のようにおいしい。
そんなことをしていたらけっこうな時間になった。
荷造りして休まなくちゃ。
明日はパリ経由で帰国です。
(なおきょうは雨だったので
カメラはiPhoneです。)