九州の取材旅行終了。
カメラと取材と両方できて、たーのしかったー!
あ、“できた”のかどうか定かじゃないけど、
「話を聞いて、撮影もする」
というのが、わりと性に合っているというか、
その人・ものを、目と耳の両方から理解できる気がして、
片方だけのときよりも、深くしみ込む感じがするのです。
だから「取材した感」、その体感が大きい印象になって、
深く残る感じがするんですね。きっと。
ただ、このやりかたは負担が大きく、
どっちつかずになる可能性もあるし、
ちゃんとやろうとすればするほど効率が悪い。
もうちょっと要領がよければ(あるいは自然にできれば)
いいんだと思うし、
カメラの勉強も、もっとすればいいんだけど‥‥。
けれどもそれがこうじて
照明器具だの替えレンズだの持参するようになると本末転倒、
いまくらいがちょうどいいのかもしれないなあ。
今回、カメラをどうしようかと考えて、
ひとつはOlympus PENに、CONTAXのレンズをつけて撮る方法。
前にカレー皿の料理撮影をぼくがすることになったとき
それで撮って、かなり大丈夫だった組み合わせ。
ただ、50ミリ1.4のプラナーというレンズが
マイクロフォーサーズだと100ミリになってしまう。
レンズのおいしい(トロみたいな)部分を使えるよさはあるけど、
料理ならいいけど広い絵が撮れない。
人も風景も撮るのには致命的。
28ミリ2.8のディスタゴンというレンズもあって、
いいレンズではあるんだが、ぼくの腕では、
この1本だけというのがちょっと頼りない。
さりとてライカのレンズをつけると
味わい深いけど趣味的な絵になりすぎる。
ということでPENは、
オートフォーカスの17ミリ(34ミリ換算)をつけて
サブカメラとして持つことにして、
メインをSIGMAのsd14にしました。
このカメラと30ミリ1.4は、
自炊写真で「おおっ!」と唸っていた組み合わせ。
ただしこちらはRAWで撮って自分でパソコン現像という
たいへん面倒な方法になるのを覚悟しないとならない。
毎晩宿に戻ってパソコンの前で小一時間、
全部は無理だからその日撮影したぶんから
選んだ画像を現像してみたんだけど、
やっぱりこれを持ってきてよかった!
現像のたのしみもあって、
たとえばもともと暗い部屋でさらにアンダーで撮ったこの逆光写真。
このくらい明るくするとその場の雰囲気に近い。
もっとわかりやすくするには、こんな感じにもできる。
明るくしても、もとの情報量が大きいから、大丈夫。
フィルムはこういうのを「焼く」ときにするわけだけど、
それをデジタル上で行なっているわけですね。
それも、コストはうんと低く。
烏賊の写真も、もとは、こんなに暗い。
じっさいに目に見えてた景色は
これくらいまぶしいんだけど。
いっそコダクローム的にするのも面白い。
そんなことやってると寝不足。