正月に買ってきた生ハムのかたまり、
皮のところにふんわり白カビがはえて、
‥‥ていうか、びっしりはえて、
どうしようかなあもったいないなあ、
においは大丈夫なんだけどなあ、
よし、洗って削って火を通して喰おうと、
アスパラとにんにくととうがらしと炒めて
スパゲティにからめてペペロンチーノに。
だいじょうぶでした。
消費期限は自己判断。
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仙台から電話。
「一ヶ月くらい風呂入らなくても大丈夫」と。
もともと前向きな人なんだけど
ますます前向きになってる気がする。
そしてお店は22日から営業再開だそう。
おいしいコーヒーと音楽。
不要不急のものかもしれないけれど、
そこには希望というものがこめられている。
ぼくはこの営業再開を喜んでいます。
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夜、暗い東京、いいと思う。
これくらいが、まっとうだと思う。
洋行かぶれみたいなことを言うと、
ヨーロッパの夜は都会もちゃんと暗くて、
それがとてもいいなあと思う。
最小限の街頭、すこしの間接照明。
日が暮れれば暗く、陰影が街を彩り、
眠りの精が降りてくる。
夜を楽しむ人は楽しむ人で、その暗さが必要。
そして、夜明けがうれしい。待ち遠しい。
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なんだか落ち着かないなかでも、
日々の暮らしは心とは別にゆくわけで、
引っ越しに向けて、ゆるゆると作業に入っている。
いよいよだぁ。
年にいちど、平日5日連続とりましょうという
弊社の休暇制度、通称「トラネバ」を使います。
とはいうものの、どうも仕事がありそうだから
会社にはちょこちょこ行ったりするでしょう。
これは弊社用語で「エア出社」といいます。
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さて、久しぶりの転居なので勝手を忘れている。
手続きだけでもけっこうあるもんですね。
役所や公共料金まわりは、まだしも、
ケーブルテレビ会社が変わるのにWOWOW継続とかさ、
ややこしいよね。
ま、近隣での移動なので、
手続き忘れがあってもあとからなんとかなるだろう。
けっこうネットで手続きができるようになっているのが
この10年の進化。
しかしながらNTTへの連絡、いまごろしたら、
「工事、しばらくお待ちいただくことになります」
という自動返信がもどってきました。
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土曜日、所要があって銀座へ。
昼間なのに暗いな、と思ったら
ヨーロッパ系のブランドショップが軒並み休業。
デパートの中でも、そこだけ休業。
行ってる床屋の入ってるビル自体が休みだったので、
床屋の本店まで行き
いつもの理容師さんに切ってもらいました。
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家にいたらなんかいらいらする。
そうか、ずっとTVがついているのだ。
思い切って消した。
とても静か。
能動的に見ないTVは、やっぱりストレス。
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自分に知識がないからなんとも言えなくて、
けれど「ほら見たことか」な煽りの論調に
感覚的な反感をもっていた人の発言について、
ていねいに、こりをほぐすように検証、
感情的にならず反論している文章を読んだ。
そういうことだったのかと納得。
ぼくはこのいちばん最初の
「なんか、へんじゃない?」という自分の感覚は、
自分なりに、よりどころにしています。
「なんか、好き」もおなじです。
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日曜日、午後いっぱい仕事、
夜に友人と会食@白山。
とてもおいしい店。
店の人たちも来客をこころから喜んでいるようす。
そして以前行ったときよりもボリュームがすごくて
前菜がちょこちょこ、数がたっぷり出たので、
パスタに行く前におなかがいっぱいになりつつも
メインディッシュまでしっかりいただき
例によって「きれいに食べていただいて」と喜ばれた。
同行者は魚を骨すら残さない人ですが
(どういう胃袋なんだろう?)
肉の骨はさすがに残してました。
なによりひさしぶりにのびのびしゃべった。
とてもたのしかった。
必要な時間だなあ。