たかしまてつをさんのアトリエに行ったあと
ギャラリー「千鳥」に寄ったら店主の柳田さんが
「さいきんブログ更新してないですね〜」と言う。
そうなんですよ、日記らしきものはつけてるんですけど
なんだか日々の瑣末事ばかりで、
ブログでおしらせするほどのことでもなく‥‥と、
むにゃむにゃごまかしてしまったんだけど、
まあこんな近況でございます。
(追記:「千鳥」の柳田さんはたいへんな目利きで、
しかも気のいいあんちゃんというキャラが面白い。
顔はごついが手がすごく繊細。
あの手があの人だと思う。
さらに料理人というか料理研究家でもあるんだよなあ。
この「料理人が器を売っている」というのが
僕としてはたいへん信頼しているポイントです。 )
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スーツ着なくちゃいけなくなったんで
それ用のシャツを引っ張り出したら
どれも首のボタンが締まらない。
買いました。
ところで「カッターシャツ」の語源って
第一次大戦で「勝ったシャツ」なんだって。
命名はミズノの創業者だそうです。
シャツが入らないということはスーツは?
こうなりました。
なんか出てきそう。
日本郵便の年賀状キャンペーン「今年の一文字」で
ツイートを解析していちばん使った文字を出してくれる。
やってみたら
「食」
でした。
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是枝監督の「ワンダフルライフ」(DVD)を観た。
素晴らしい中編小説のおもむき。
こりゃ海外で受けるだろうと思ったら
もうとっくにあちこちの映画祭で賞獲ってたんですね。
ハリウッドでのリメイク決定というのも楽しみ。
ウィキペディアからあらすじを引用すると。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
死んでから死後の世界へと旅立つまでの1週間、
死者達は「そこ」で一番大切な思い出を選ぶ。
その思い出は、彼らと「そこ」のスタッフ達の手によって
映画として再現される。
そして、その記憶が頭の中に鮮明に蘇った瞬間、
彼らはその「一番大切な記憶」だけを胸に
死後の世界へと旅立っていくのだ……。
選んでください。
貴方の一番大切な思い出はなんですか?
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
登場人物たちはその「思い出選び」に悩むんだが、
ぼくはわりとスッと選べそうな気がする。
いま選べといわれたらの話ですけどね。
DVDは特典映像の由利徹さんの
独白シーンがすばらしいです。
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インフルエンザの予防接種をした。
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深夜の携帯メール?
とあけてみたら
アメックスの引き落とし額確定のお知らせ。
じつに心臓に悪い。
あけてびっくり二度心臓に悪い。
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行ってる床屋は、ダンヒルがプロデュースしている
ちょっと気取った英国風、
いかにも紳士な場所なんだが、
それぞれちいさなモニターがあって
DVDで映画を流している。
きょうは「スタンド・バイ・ミー」だった。
ほとんど眠ってしまっていたなかで
目を覚ましていたときにかぎって
例の「パイ大食い大会のゲロのシーン」。
紳士の場所としてどうなんでしょう。
髪形、冬に向けてちょこっと伸ばしぎみにしてるんだけど
自分ではどう指示していいかわからない。
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共栄堂でスマトラカレーと焼きリンゴを食べた。
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秋葉原へ。
友人になに系というのか知らないんだが
おもに「オモチャ」に熱をあげる
OTAKUというジャンルに属する2人がいる。
彼らが秋葉原のラジオ会館によく行くというんですね。
ラジオ会館って部品売ってるところでしょ、
という認識は10年前のもののようで、
いまはどうも、OTAKUの殿堂のようなことに
なっているらしい。
それはぜひ見学させていただきたい。
自由にしてていいからおじさんを連れて行きなさい。
はたしてラジオ会館には、
まったく知らない世界がひろがっておりました。
レンタルショーケースの「ボークス」には
コレクションとかおもちゃの不用品(?)とか
これで一稼ぎをもくろむような商品が
60センチ角くらいかな、の透明ケースに入れられて
売買されている。
委託販売、というやつですね。
それから「ドール」っていうんですか、
いわゆる女の子のお人形さんと洋服の世界。
これはけっこう手芸と工作の世界に近い。
それから海洋堂のアンテナショップ。
「アクションフィギュア」とか「食玩」が並んでた。
さらに、2人がよく買い物をするという「宇宙船」
という店には、いろんなヒーローものや戦隊ものなどの
キャラクターのおもちゃ。
ぼくにもわかるキャラがずらっといたんで
なにかひとつおみやげに‥‥と思ったんだけど
ついに選びきれませんでした。
そして「K-BOOKS」という書店。
えーとですね、ここはすごかった。
ガイドしてくれた2人も
まったくもって門外漢だそうで、
もうなにがなにやら。
ここ、マンガ書店なんだけど、18未満禁系が!
たとえば「抱き枕」の世界がそっちに向かっていたとはね。
いやはや。
ぼくはこういう、欲望が表に出ている現場って
あまり接することがないもので、
驚くとともにけっこうくたびれました。
でもガイドしてくれた2人に感謝。
知らない世界だった、ほんとに。
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そういうふうなものが
自分にあるかというと
調理家電なんかはけっこう来る。
ガス台とか、たまんない。
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片頭痛。ロキソニンも効かない。
ぐわんぐわんと、鼓動のリズムで
孫悟空の「緊箍児」が締まるみたいな頭痛。
こういうのが年に1回くらいあるんだけど
寝てやりすごすしかない。
熱の汗というよりも「冷や汗」のような冷たい汗が
首、肩、背中、頭、から出る。
つらーい。
という日があった。
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それでうなされつつなんだか不思議な夢を見たな。
某社の幹部のみなさんが
採掘現場の爆破をもくろんでおり
そこにどうも人を集めてぶっ殺すつもりだという情報を入手、
阻止すべく潜入するのだが
友人の姿を見て焦る、というような夢。
「阻止すべく」のあたりが正義の味方気取りらしい。
自分がどう変身するのかそこまで見ておきたかった。
トウッ(古い)。
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買い物ページがよくできている例として
オーストラリアの某男性下着メーカーのサイトのURLを
チームに教えたのだが、
同僚女子が「日本語の注文もできた!
寝巻き用にパンツを買いました」と感激してた。
えーと、紳士物なんだけど、そういう使い方もあるか。
逆はないよね。
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菅原一剛さんに勧められて
中古のシグマのデジタル一眼レフをヤフオクで買った。
ちょこちょこ試し撮りしてみてるんだけど
昨今のサービスたっぷりのカメラに慣れてると
この頑固じいさんみたいなカメラはなかなか厄介。
率直で実直だという印象はあるが、
とっかかりが少ない相手で、仲良くなれるか心配。
仲良くなるというより仲良くしてもらう、というか。
そんなに古いカメラでもないんだろうけど、
デジタルは動物よりずっと早く年をとる。
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仕事というか会社でディズニーランドへ。
考えてみたらディズニーまわりの施設ってほとんど
仕事がらみでしか行かない。
そもそもディズニーキャラクターに関しては
ピーナッツとかムーミンとかタンタンのもつ世界観を
「好き」と言えるのとはちょっと違って、
「好きでも嫌いでもない」。
それより先に「よくできてんだよなあ」と
感心しちゃうところがあるなあ。
ディズニーランドにしても
そもそもはウォルト・ディズニーという人の
酔狂なくらいの夢だったものが
いまやこうして個人では為しえない、
とんでもないことになっているすがたは、それだけで凄い。
西本願寺が凄い、というような感覚にちょっと近い。
しかも、園内、歩いていると
ちゃりんちゃりんとお金が吸い込まれていくのが見えるし。
(それも、よろこんで払ってる。)
フロリダのディズニーワールドを取材したとき
案内してくれたパブリックリレーションズの人たちが
みんなインテリで美しく、
フィット(体型がきれい)だったのにたいして
お客さんは、でっぷり(信じられないくらい)太った
いかにも田舎から来ましたという感じの
白人家族が多かったなあ。
ディズニーの産業って、そういう構造になってるんだなあ。
ほんとよくできてる。
ミッキー師匠にミニー姐さんの立体造形も凄い。
どこからどう見ても隙がない。
どの角度から撮ってもかわいらしく写る。
あれ、もともと二次元だったわけだよねえ。
しかも、つい、写したくなっちゃうし、
近くに来てくれるとやっぱり嬉しい。
それが「魔法」と呼ばれているものなんだろうけど、
なんなんだろうね。
完璧な世界観の構築。秘密主義。潤沢な資金。
エンタテインメントの根底にある思想。
ところでスリル・ライド系なら大好きな僕には
ディズニーランドは乗り物としては物足りないです。
シーにはたしかもうちょっと怖い系があるんだよね。
行ってみたいけど、なかなか腰が重いことです。
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スプラッシュ・マウンテンで
ずぶ濡れになったのがいけなかったのか、
くしゃみと洟が止まらない。ズビズバ。
ゆるい蛇口みたいで困るどころか、
ときどき鼻がスプラッシュ・マウンテン。
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鼻炎を押してキッチンファイブに4人で。
南仏を中心とした南ヨーロッパの総菜に、
シャンパンとワイン。
けっこう呑んで食べてきました。
(明日咽喉大丈夫だろうか。)
やっぱりここはおいしいなあ。
カジュアルな店なんだけれど
なかなか気さくに行けない気がしちゃうところもある不思議な店。
でも思い切って(もちろん予約して)行くとやっぱり楽しい。
世界各地の話題が出て、なんだか旅情あふれる会食でした。
その話にでた年末のメキシコシティのお誘いは
たいへん魅力的だけどまだ就業中の日程ですだ。
ルイス・バラガン邸は見てみたいけれど。
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千駄ケ谷→代々木→品川→藤沢経由で鵠沼海岸駅へ。
ポカスカジャンの省吾くんが自転車で迎えてくれて、
撮影に。
劇団HOBOの次回公演のチラシを手伝っているので、
そのイメージ写真を撮りに行ったのでした。
撮影はE-P1にライカのSUMMICRON35/2をつけて。
これにつけると画角が70ミリになっちゃうのを
なんとなく忘れていて、
現場に行って「引きが! 引きがない!」と慌てる。
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何を考えていたのだろう、
朝、土鍋でステーキ(牛)を焼き、
そうだ豚肉もあったとポークソテーを焼き、
あっ、しょうゆと日本酒に漬けてある鶏肉も残ってる、
鶏団子もだ、と、それも焼いた。
朝からカルネ・ミスト。
たいへんうまかったが、
当然食べきれるはずもなく、
弁当箱に詰めて会社へ。
昼飯においしくいただきました。
そして夜、某音楽家邸での飲み会に顔を出したら
「あっ、武井さん来た。お肉焼くね!」
と、ラムチョップをたっぷり焼いてくださった。
これまたおいしいのなんの。
先祖が農耕民族っていうのは途中の話で、
大昔は絶対肉食べてたと思うな。
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ご近所会と称し、けっこう近所に住んでる同僚女子&
町内に住んでる友人女子と連れ立って、
牛込神楽坂駅からすぐの「梅香(めいしゃん)」へ。
べつに、集まるとか喋るが目的ではなく、
集まって食ってすぐ解散、という
ほんとに食べるだけが目的の会。
いっそ潔くてよい。
「梅香」はいちどお会いしたdancyu編集部の人が
「行った人はみんなうっとりして帰ってくる」
と、激しく薦めてくれた四川料理店。
四川といえば本郷の栄児(ロンアール)か
都ホテルの四川、だけど、
選択肢が増えるならそれは嬉しい。
皮蛋、冷製蒸鶏の青山椒ソース、牡蠣の唐辛子炒め、
春雨煮込、卵とトマトの炒め、芝海老の青山椒炒め、
汁なし担々麺、陳麻婆豆腐、海老そば、杏仁豆腐。
ポーションは大きくないので、
3人でこれだけ食べられました。
で、どれもうまい。
栄児が男の四川、都ホテルが紳士の四川ならば
梅香は女の(印象としては「夫人の」)四川。
とてもエレガントで、華やかさがあり、
しっかり辛いが、
ちょっと人をうっとりさせるような色香がある。
個人的な好みとしては、陳麻婆豆腐はもっと辛くてもいい。
卵とトマトの炒めは、やはり御苑前「CHEF'S」が忘れられない。
汁なし担々麺は、栄児のほうがインパクトは強いかもしれない。
牡蠣の唐辛子炒めは、いちど揚げてない都ホテルのが好みだなあ。
けれど総合して言うと、「梅香」はそうとう、いい。
「中華料理っていいよなあ」としみじみ思えるんですよ。
姉妹ふたりだけで切り盛りしているというのもいい。
お姉さんが料理、妹さんが給仕、かな。
また行きたいです。
ちなみに酒は呑まず、ちょっといい烏龍茶を飲み、
ひとり6000円未満でした。
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コールドケースのシーズン4、79話「相棒」
せつなかったー。
警官の恋と葛藤と差別と殺人の話。
1968年が舞台。そういう時代だったんだなあ。
こういうのがテレビドラマになるっていうのが
アメリカのエンタテインメントの底力。
このドラマ、毎回、懐メロ系のテーマソングがあるんだよね。
The ByrdsのMy Back Pagesがよく合ってました。
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コムデギャルソンのクリスマス企画は
CRAZY COLOURSということで原色、
それもLSD的でケミカルな極彩色。
いまの時代のオーガニックとかエコ的な色彩に
真っ向からくさびを打つみたいな衝撃が気持ちいい。
なぜか売ってた料理本を買いました。
はだか読書(半身浴です)で村上春樹さんの
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』
という厚いインタビュー集、読了。
おもしろかったー。
さて次は何を読もうか?
未読のままの『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』か
はじめて読む小説家辻村深月さんの『ツナグ』、かなー。
あ、星野源さんの『そして生活はつづく』もあった。それが先かな。
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うっかり定期購読を申し込んでしまった
イギリス版『GQ』が届いたが
まだ表紙をめくることすらしていない。
なんかそういう気分じゃないような。
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土曜日、朝から撮影。
昼にちょっと抜けて所用ついでにとんかつと牡蠣フライ。
そしてコンランショップで前から欲しかった洗剤セットを買う。
クリスマスショッピングデイで10%オフだった。
オーストラリアのこういうタイプの商品って、
AESOPもそうだけど、パッケージの見分けがつかないんだよな。
それはともかく、このセットを買ったので
キッチンシンクの下とか
洗面の下とかに、半端に使ったり使ってなかったりする
家庭用洗剤がごっちゃりあったのを全部捨てた。
空いたスペースに、別のところに入れてた
(しかも取り出しにくかった)ダイソンを移動。
ぼくは掃除や片づけが非常に苦手ですが
(だいいち、ものが多すぎる)
まあ、病気にならない程度にはしております。