He would turn 30 years old this year.

両足の親指が巻き爪というやつで
ほっとくと内側の角に食い込んで痛い、だけじゃなく
肉に爪が刺さって膿んじゃったりするので
なるべくはやく「ななめ」に思い切って切る、
という習慣ができて30年余。
「寝たきりになったら足の指から腐るんだ」
と、そんなことが怖い44歳。

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東京に「オープンカフェ」ができた当初
道に面して座るなんてとんでもない、
ていうか前を歩くだけで気恥ずかしいよ、
こんなの日本人のメンタリティに合わないから
すぐなくなるんじゃないのなんて思ったけどすぐ慣れた。
その感じを、ツイートとか、FACEBOOKとか見ててちょっと思う。
そういえばtwitterって日本で人口に膾炙するまでに
けっこう時間がかかってるんだよね。

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ゆうがた２時間ほど私用で外出。
荻窪のゴリちゃん家へ。
生きていたら３０歳の誕生日、
甘いもの（しかも、旨いもの）大好きだったので
ピエール・エルメのケーキを届けた。
誕生日おめでとうというよりも、
健在のご両親に、この世に彼を生んでくれて
ありがとうございます。
あなたたちがいなかったら、
ぼくは（ぼくらは）彼に遭えませんでした。

おとうさんしかいなかったので
お線香あげて帰ってきたんだけど、
仏壇に手を合わせるついでに
「おいゴリちゃん、ちょっと手伝え」と
ちょっと懸案のことについて応援を要請してきた。

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「生きてる者には、ときどき、死者が必要になることがあるんだ。僕はそれって、すごく大事なことだと思うよ。」

　　　　　（宮部みゆき『小暮写眞館』351ページより）