ユニコーンの「すばらしい日々」と
スチャダラパーの「彼方からの手紙」は
どっちが歌詞として好きかというと
どっちも比べられないくらい好きです。
●
マン・レイ展やってる。
行こう行こうと思いつつまだ行けてない。
ちなみにあの時代の画家私的ベスト5は
1)クルト・シュヴィッタース
2)ハンス・アルプ
3)フランシス・ピカビア
4)マン・レイ
5)マックス・エルンスト
で、次点がデュシャン。
●
暑くても湯船に浸かるようにしたら
けっこう睡眠がラク。
あいかわらず短時間睡眠ですが
このごろは深いところにすとん、
という瞬間があるような気がする。
でも5時台に起きちゃう。
●
「息もできない」のDVD、
イギリスで出たみたいだ。
日本語字幕版も近いかなぁ。
●
打ち合わせに行って戻ってきた同僚が
「Mさんが『武井さんもごっつくならはって‥‥』と
言ってましたよ」と。
(Mさんは同世代の某シンガー&ソングライター。)
ん‥‥? それは「太りましたね」の婉曲表現ですね?
●
自分の味覚は信じているんだけれど、
近所の某弁当屋だけはよくわからない。
弊社内で圧倒的な人気があるんだが、
ぼくはここの弁当(何度か食べてみて)
おいしいと思ったことがない。
主菜、副菜、ごはん(玄米、白米、炊き込み)が選べて
みそ汁かドリンクがついて、
スタッフもてきぱきした対応で、
行列もきれいに一列だから割り込みもなくって、
わりとオシャレ。
そういう要素がいいんだろうなと思いつつ、
ぼくは「べつにおいしくないじゃん」が勝って、
だったら、280円からの讃岐うどんのスタンドか、
安いパンとミルクでいい。
もうちょっと分析的になってみると
この弁当屋、全体的に「おんなじ方向の味」。
ま、総菜屋ってだいたいそうだけど、
その、強弱が同じなんですよ。
全体的に「強め」一定。
だからできあがる弁当にリズムがない。
そういう弁当のことをおもしろいと思えなくって。
でもみんなは飽きずに食べてるみたい。
それはおいしいと同義語だよなあ。
と考えると「自分のほうが妙なんじゃないか」と
ちょっと自信がなくなってくる。
偏屈な親父化しているんだろうか。
●
会食で舟町の「敦煌」。
名前だけではピンときてなかったんだけど
以前行った店でした。
そのときも思ったんだけれど、
こんな繊細な中国料理があるんだと
ひと皿ひと皿ごとに驚かされるものばかり。
ジャンルは「創作中華」ってことになるのかなあ。
旬の素材×選び抜かれた調味料×丁寧な手仕事。
50代後半くらいのご夫婦でやっている店で、
席はカウンター6席くらいに、円卓1つだけ。
あらゆる料理の手間がはんぱじゃないので
そのくらいの人数が手いっぱいなのでしょう。
メニューはその日のコースのみ。
きょうは、ゴーヤのあえものにはじまって、
八角と山椒をつかった茹で枝豆、
辛味をすこしきかせた糸豆腐、
ニンニクの芽とセロリとガツの炒め、
じつに美味しいタレで食べる水餃子、
魚ときゅうりとシソの揚げ春巻(これは梅ダレか、
山椒塩でいただきます)、
ゴボウと干ししいたけと手羽中の炒め煮、
ぷりっとした海老団子スープ、
干し海老と香菜の塩やきそば、などが出てきて、
いずれも、薄味だけど満足感がある、
といってだしが強すぎはしないし、
じつに上手な引き算とかけ算の味。
あとデザートは7種類から選べて(ぼくはしょうがプリン)
これがまたどれもすばらしい‥‥。
そしてけっこうお酒も飲んで一人6000円。これは安いと思う!
料理を担当しているご主人は
「かばちょ」とあだ名をつけたくなるような風貌で、
風体で料理をつくるわけではないのはわかってるけど、
「おやっさんが、この料理を?!」と、
あまりのギャップにやっぱり驚きました。
●
友人の「うつ」についての日記を読んで
「うつかどうか」の診断は自己申告と医師の判断次第、
ということを知る。
調べてみたら「うつ症状」と「うつ病」の境目は
診断基準に従って、
「死別反応(グリーフ)以外のもので、
2週間以上にわたり毎日続き、
生活の機能障害を呈している」というところで、
それ以上の重症度のものが「病」となるようだ。
調べてみたら心理的葛藤に起因する「心因性」と
原因不明のことも多い「内因性」とがあるという。
で、症状はどんなものかっていうと、
【精神症状】
•気分の落ち込みや、何をしても晴れない嫌な気分や、
空虚感・悲しさ(「抑うつ気分」)。
•以前まで楽しめていたことにも楽しみを見いだせず、
感情が麻痺した状態(「興味・喜びの喪失」)。
【身体的症状】
•不眠症などの睡眠障害
•消化器系の疾患で急性胃炎、慢性胃炎、胃潰瘍、下痢
•摂食障害に伴い、食欲不振と体重の減少
あるいは過食による体重増加
•全身の様々な部位の痛み(下背部痛、頭痛など)
と、ある。
えーっと、これを「うつ」だっていうんなら、
ある時期の自分はまさしくそうだったんだよなと思う。
ただそのとき、心のどこかがわりと冷静で
「これ、心療内科行ったら病名つけられるだろうなあ」
とも思っていた。
でもそのまま「うつ症状」どまりで戻ってきたのは
医者にいかなかったせいじゃなくて、
原因が自分でわかってたことと、
元来の能天気な性格で、
「台風は過ぎる。大丈夫」と信じ込めたせいです。
爪痕を残すかもしれないが、なんとか過ぎ去るはずだと。
ひとには、自力でそれをなんとかする(回避する、治す)
ちからがあるはずだと。
いまでもその考えは変わっていないが、
ただこの考えに一般性はないと思う。
あくまでも自分のはなし。
あとたぶん「それは軽かったんだよ」ということでしょうね。
ところで「グリーフ」っていう言葉を知ったのは収穫。
ゴリのとき毎日ぼろぼろに泣いてたのは、それだったんだな。
そんときも勝手にじゃんじゃん出てくる涙に驚きつつ、
こころのどこかで冷静に
「涙ってありがたいなあ」と思ってた。
泣くことでなんだかどんどんラクになれたからねえ。
「日記読むと、武井さんてわりとよく泣いてますよね」と
言われたことあるんだけど、そうだなあ、わりと涙もろいです。
もう一個「ところで」ついでに言うと
落語「崇徳院」の症状はまさしく、心因性うつだと思うな。
江戸の昔からひとはそんなに変わらない。
そんなこと考えたら志ん朝師匠の
「崇徳院」が聞きたくなってきました。
‥‥持ってなかった。CD買おう。
●
某雑誌編集部のみなさんと
ミーティングと称するカラオケ。
しかも「中島みゆき縛り」という
なかなかオツなイベント。
わたくしの同行者たちは、
あてぶり、エア・バンド演奏、むちゃくちゃなコーラス、
アイドルへの掛け声、思いつくかぎりの合いの手で、
本人たちいわく
「ザ・ベストテンで地方からの中継のとき
うしろで妙にノリノリになっている地元民」
まさしくそんな感じ‥‥
しかし身内にもお客様にも等しくこの合いの手を入れるのは
たいしたもんだと思う。
最初、自分まで笑って歌えなくなってたんだけど
そのうち波長が合ってきて
だんだんカンパニー(劇団)のノリに。
ちょっと懐かしい感じがしないでもない。
自分的にいちばんうまく歌えたのは「with」と
「永遠の嘘をついてくれ」。
ところでぼくはカラオケって滅多に行きません。
こういう気のおけない仲間とだけ年いちどくらいのチャンス。
●
脇腹2ヶ所を蚊にさされた。
しかもかなりでっかい蚊らしい。かゆい。
どこの蚊か存じませんが、きみグルメだな。
●
丸坊主寸前まで短くしてもらった髪で
銀座方面のデパ地下で煮物を買ったら、
おばちゃんに「仕入れたいへんよね」と
同業者ぽく話しかけられた。
続けて「あ、きょうは花火よね」と、
下町暮らし同士扱いの感じ。
ぼくを誰かと勘違いしているのか、
それとも単にそう見えるのか。
たしかに静岡の下町育ち、
和菓子屋の倅ではありますが。
●
そういえばレストランでも「同業者」に間違えられます。
前にも書いたと思うけど麻布の中華料理屋で
「同業者のかたでしょうか、それとも格闘関係ですか」
と訊かれた。大食いのベクトルで悩んだんだなきっと。
●
土曜朝、テレビの旅番組で
ルーマニアのブカレストを特集してた。
もうほんとに人々の表情が明るくてオシャレで
きらっきらにかがやいていた。
かなりゆるい旅番組なので、
そりゃ暗部は写っても放映しないだろうが、
それにしてもテレビカメラを通して伝わってきちゃう
弾けるような明るさは、ほんものだったように思う。
ぼくの知ってるあの暗いブカレストと大違いだ。
ナレーションで、EU加盟後から、
この1年でとくに、
こんなふうに明るくなったのだと説明してた。
そうかー。
もう、マンホールにこどもたちはいないんだろうか。
孤児院が満杯の時代は去ったのか。
それが気になりつつ、
こんなに変わったのだったら、
もいちど行ってみたいなあと思う。
同じくブルガリアのソフィアもちょっと行きたい。
●
思えば東欧の取材旅行は
人生のちいさな分岐点にあった旅だったんだなあと
いまさらながら思う。
オリエンテーリングのように、
ごくまれに、旅先で、
あたらしい指示版が見つかる。
そんな感じ。
流れる星よ、いつか最後に
どこへたどりつこうというのだろうか。
●
デニムの修繕ができあがりましたよと連絡。
8月1日からご出張でしたよね、
間に合ってよかったですと、
ほんとうにていねいな対応だなあ。
3本のデニム、股から尻にかけてや
ベルト通し、裾のあたりのほつれだとか、
穴が空いたりしていたのを、
すべて、当て布を裏からして、
こまかくミシンで縫って塞いでくれてた。
なんだかそういうふうにデザインされたみたいに見える
うつくしい仕上がり。
本社のアトリエでやってくれたという。
夏と冬にコレクションがあって
あれだけのブランドをかかえている
ものすごく忙しい本社アトリエでそんな対応を‥‥
もうしわけなくて頭が上がらない。
こうしてますますファンになっていくわけです。
ありがとうございました。大事に穿きます。
●
あわてて6泊7日の九州取材旅行準備。
取材と移動ばっかりなんで着替えは日数分。
しかし持っている小トランクはせいぜい2泊用。
大トランクはその4倍くらいの容量。
いくらなんでもそりゃ大げさなんで、
小トランクにボストンバッグの併用に決定。
Tシャツ+シャツだと量が倍だし
襟つきというだけでかさばるから、
ポロシャツもやめて毎日Tシャツにしよう。
そして弊社製の「くびまき」と、
こないだ買ったジョン・スメドレーのニットカーディガンで
もし寒いようなことがあったらしのごう。
往復は修繕があがったばかりのデニムを穿いてくことにして、
現地では暑いだろうからショーツ、デニム/麻/綿の3本。
汗吸うだろうから帽子は2コ。
あと下着とハンドタオルも日数分、フェイスタオルは3本。
洗濯して乾けば減らすんだけどたぶん怪しいので。
パジャマにする薄手のロンTとステテコみたいなパンツ。
それからクロックス1足。
あとはパソコン、カメラ、充電器やらコード類、
ヘッドフォンに筆記用具にICレコーダー、
グルーミングキット、新書2冊。
引っ越しできそう。
スチャダラパーの「彼方からの手紙」は
どっちが歌詞として好きかというと
どっちも比べられないくらい好きです。
●
マン・レイ展やってる。
行こう行こうと思いつつまだ行けてない。
ちなみにあの時代の画家私的ベスト5は
1)クルト・シュヴィッタース
2)ハンス・アルプ
3)フランシス・ピカビア
4)マン・レイ
5)マックス・エルンスト
で、次点がデュシャン。
●
暑くても湯船に浸かるようにしたら
けっこう睡眠がラク。
あいかわらず短時間睡眠ですが
このごろは深いところにすとん、
という瞬間があるような気がする。
でも5時台に起きちゃう。
●
「息もできない」のDVD、
イギリスで出たみたいだ。
日本語字幕版も近いかなぁ。
●
打ち合わせに行って戻ってきた同僚が
「Mさんが『武井さんもごっつくならはって‥‥』と
言ってましたよ」と。
(Mさんは同世代の某シンガー&ソングライター。)
ん‥‥? それは「太りましたね」の婉曲表現ですね?
●
自分の味覚は信じているんだけれど、
近所の某弁当屋だけはよくわからない。
弊社内で圧倒的な人気があるんだが、
ぼくはここの弁当(何度か食べてみて)
おいしいと思ったことがない。
主菜、副菜、ごはん(玄米、白米、炊き込み)が選べて
みそ汁かドリンクがついて、
スタッフもてきぱきした対応で、
行列もきれいに一列だから割り込みもなくって、
わりとオシャレ。
そういう要素がいいんだろうなと思いつつ、
ぼくは「べつにおいしくないじゃん」が勝って、
だったら、280円からの讃岐うどんのスタンドか、
安いパンとミルクでいい。
もうちょっと分析的になってみると
この弁当屋、全体的に「おんなじ方向の味」。
ま、総菜屋ってだいたいそうだけど、
その、強弱が同じなんですよ。
全体的に「強め」一定。
だからできあがる弁当にリズムがない。
そういう弁当のことをおもしろいと思えなくって。
でもみんなは飽きずに食べてるみたい。
それはおいしいと同義語だよなあ。
と考えると「自分のほうが妙なんじゃないか」と
ちょっと自信がなくなってくる。
偏屈な親父化しているんだろうか。
●
会食で舟町の「敦煌」。
名前だけではピンときてなかったんだけど
以前行った店でした。
そのときも思ったんだけれど、
こんな繊細な中国料理があるんだと
ひと皿ひと皿ごとに驚かされるものばかり。
ジャンルは「創作中華」ってことになるのかなあ。
旬の素材×選び抜かれた調味料×丁寧な手仕事。
50代後半くらいのご夫婦でやっている店で、
席はカウンター6席くらいに、円卓1つだけ。
あらゆる料理の手間がはんぱじゃないので
そのくらいの人数が手いっぱいなのでしょう。
メニューはその日のコースのみ。
きょうは、ゴーヤのあえものにはじまって、
八角と山椒をつかった茹で枝豆、
辛味をすこしきかせた糸豆腐、
ニンニクの芽とセロリとガツの炒め、
じつに美味しいタレで食べる水餃子、
魚ときゅうりとシソの揚げ春巻(これは梅ダレか、
山椒塩でいただきます)、
ゴボウと干ししいたけと手羽中の炒め煮、
ぷりっとした海老団子スープ、
干し海老と香菜の塩やきそば、などが出てきて、
いずれも、薄味だけど満足感がある、
といってだしが強すぎはしないし、
じつに上手な引き算とかけ算の味。
あとデザートは7種類から選べて(ぼくはしょうがプリン)
これがまたどれもすばらしい‥‥。
そしてけっこうお酒も飲んで一人6000円。これは安いと思う!
料理を担当しているご主人は
「かばちょ」とあだ名をつけたくなるような風貌で、
風体で料理をつくるわけではないのはわかってるけど、
「おやっさんが、この料理を?!」と、
あまりのギャップにやっぱり驚きました。
●
友人の「うつ」についての日記を読んで
「うつかどうか」の診断は自己申告と医師の判断次第、
ということを知る。
調べてみたら「うつ症状」と「うつ病」の境目は
診断基準に従って、
「死別反応(グリーフ)以外のもので、
2週間以上にわたり毎日続き、
生活の機能障害を呈している」というところで、
それ以上の重症度のものが「病」となるようだ。
調べてみたら心理的葛藤に起因する「心因性」と
原因不明のことも多い「内因性」とがあるという。
で、症状はどんなものかっていうと、
【精神症状】
•気分の落ち込みや、何をしても晴れない嫌な気分や、
空虚感・悲しさ(「抑うつ気分」)。
•以前まで楽しめていたことにも楽しみを見いだせず、
感情が麻痺した状態(「興味・喜びの喪失」)。
【身体的症状】
•不眠症などの睡眠障害
•消化器系の疾患で急性胃炎、慢性胃炎、胃潰瘍、下痢
•摂食障害に伴い、食欲不振と体重の減少
あるいは過食による体重増加
•全身の様々な部位の痛み(下背部痛、頭痛など)
と、ある。
えーっと、これを「うつ」だっていうんなら、
ある時期の自分はまさしくそうだったんだよなと思う。
ただそのとき、心のどこかがわりと冷静で
「これ、心療内科行ったら病名つけられるだろうなあ」
とも思っていた。
でもそのまま「うつ症状」どまりで戻ってきたのは
医者にいかなかったせいじゃなくて、
原因が自分でわかってたことと、
元来の能天気な性格で、
「台風は過ぎる。大丈夫」と信じ込めたせいです。
爪痕を残すかもしれないが、なんとか過ぎ去るはずだと。
ひとには、自力でそれをなんとかする(回避する、治す)
ちからがあるはずだと。
いまでもその考えは変わっていないが、
ただこの考えに一般性はないと思う。
あくまでも自分のはなし。
あとたぶん「それは軽かったんだよ」ということでしょうね。
ところで「グリーフ」っていう言葉を知ったのは収穫。
ゴリのとき毎日ぼろぼろに泣いてたのは、それだったんだな。
そんときも勝手にじゃんじゃん出てくる涙に驚きつつ、
こころのどこかで冷静に
「涙ってありがたいなあ」と思ってた。
泣くことでなんだかどんどんラクになれたからねえ。
「日記読むと、武井さんてわりとよく泣いてますよね」と
言われたことあるんだけど、そうだなあ、わりと涙もろいです。
もう一個「ところで」ついでに言うと
落語「崇徳院」の症状はまさしく、心因性うつだと思うな。
江戸の昔からひとはそんなに変わらない。
そんなこと考えたら志ん朝師匠の
「崇徳院」が聞きたくなってきました。
‥‥持ってなかった。CD買おう。
●
某雑誌編集部のみなさんと
ミーティングと称するカラオケ。
しかも「中島みゆき縛り」という
なかなかオツなイベント。
わたくしの同行者たちは、
あてぶり、エア・バンド演奏、むちゃくちゃなコーラス、
アイドルへの掛け声、思いつくかぎりの合いの手で、
本人たちいわく
「ザ・ベストテンで地方からの中継のとき
うしろで妙にノリノリになっている地元民」
まさしくそんな感じ‥‥
しかし身内にもお客様にも等しくこの合いの手を入れるのは
たいしたもんだと思う。
最初、自分まで笑って歌えなくなってたんだけど
そのうち波長が合ってきて
だんだんカンパニー(劇団)のノリに。
ちょっと懐かしい感じがしないでもない。
自分的にいちばんうまく歌えたのは「with」と
「永遠の嘘をついてくれ」。
ところでぼくはカラオケって滅多に行きません。
こういう気のおけない仲間とだけ年いちどくらいのチャンス。
●
脇腹2ヶ所を蚊にさされた。
しかもかなりでっかい蚊らしい。かゆい。
どこの蚊か存じませんが、きみグルメだな。
●
丸坊主寸前まで短くしてもらった髪で
銀座方面のデパ地下で煮物を買ったら、
おばちゃんに「仕入れたいへんよね」と
同業者ぽく話しかけられた。
続けて「あ、きょうは花火よね」と、
下町暮らし同士扱いの感じ。
ぼくを誰かと勘違いしているのか、
それとも単にそう見えるのか。
たしかに静岡の下町育ち、
和菓子屋の倅ではありますが。
●
そういえばレストランでも「同業者」に間違えられます。
前にも書いたと思うけど麻布の中華料理屋で
「同業者のかたでしょうか、それとも格闘関係ですか」
と訊かれた。大食いのベクトルで悩んだんだなきっと。
●
土曜朝、テレビの旅番組で
ルーマニアのブカレストを特集してた。
もうほんとに人々の表情が明るくてオシャレで
きらっきらにかがやいていた。
かなりゆるい旅番組なので、
そりゃ暗部は写っても放映しないだろうが、
それにしてもテレビカメラを通して伝わってきちゃう
弾けるような明るさは、ほんものだったように思う。
ぼくの知ってるあの暗いブカレストと大違いだ。
ナレーションで、EU加盟後から、
この1年でとくに、
こんなふうに明るくなったのだと説明してた。
そうかー。
もう、マンホールにこどもたちはいないんだろうか。
孤児院が満杯の時代は去ったのか。
それが気になりつつ、
こんなに変わったのだったら、
もいちど行ってみたいなあと思う。
同じくブルガリアのソフィアもちょっと行きたい。
●
思えば東欧の取材旅行は
人生のちいさな分岐点にあった旅だったんだなあと
いまさらながら思う。
オリエンテーリングのように、
ごくまれに、旅先で、
あたらしい指示版が見つかる。
そんな感じ。
流れる星よ、いつか最後に
どこへたどりつこうというのだろうか。
●
デニムの修繕ができあがりましたよと連絡。
8月1日からご出張でしたよね、
間に合ってよかったですと、
ほんとうにていねいな対応だなあ。
3本のデニム、股から尻にかけてや
ベルト通し、裾のあたりのほつれだとか、
穴が空いたりしていたのを、
すべて、当て布を裏からして、
こまかくミシンで縫って塞いでくれてた。
なんだかそういうふうにデザインされたみたいに見える
うつくしい仕上がり。
本社のアトリエでやってくれたという。
夏と冬にコレクションがあって
あれだけのブランドをかかえている
ものすごく忙しい本社アトリエでそんな対応を‥‥
もうしわけなくて頭が上がらない。
こうしてますますファンになっていくわけです。
ありがとうございました。大事に穿きます。
●
あわてて6泊7日の九州取材旅行準備。
取材と移動ばっかりなんで着替えは日数分。
しかし持っている小トランクはせいぜい2泊用。
大トランクはその4倍くらいの容量。
いくらなんでもそりゃ大げさなんで、
小トランクにボストンバッグの併用に決定。
Tシャツ+シャツだと量が倍だし
襟つきというだけでかさばるから、
ポロシャツもやめて毎日Tシャツにしよう。
そして弊社製の「くびまき」と、
こないだ買ったジョン・スメドレーのニットカーディガンで
もし寒いようなことがあったらしのごう。
往復は修繕があがったばかりのデニムを穿いてくことにして、
現地では暑いだろうからショーツ、デニム/麻/綿の3本。
汗吸うだろうから帽子は2コ。
あと下着とハンドタオルも日数分、フェイスタオルは3本。
洗濯して乾けば減らすんだけどたぶん怪しいので。
パジャマにする薄手のロンTとステテコみたいなパンツ。
それからクロックス1足。
あとはパソコン、カメラ、充電器やらコード類、
ヘッドフォンに筆記用具にICレコーダー、
グルーミングキット、新書2冊。
引っ越しできそう。