金曜夜、はやめに切り上げて、そそくさと渋谷DUOへ。
「遅れちゃうかもー」という同僚は、
待たないことにする。御免、と置き去りに。
すまない、こればっかりは待てない。
なにしろ、鈴木慶一ソロライブ、である。
「ヘイト船長とラヴ航海士」である。
あらゆる音楽を通じて、ひさしぶりの、
ターンテーブル(って言わないのかなCDは)
乗っけっぱなし、の一枚。
慶一さんの音楽は、あの幅の広さと奥の深さ、
その立体構造すべて好きなんですけど、
このアルバムの慶一さんは、
たぶんぼくがいちばん好きな部分。
通して聴くと、旅をしたみたいな気分になる。
そのライブ。
開場前でゴリちゃん(トレーナー)と待ち合わせ。
ふだんブラック・ミュージックばっかり聴いてる、
20代の今どきの男の子なわけだけど、
こういう音楽はどうでしょうね。
ちょっと心配するけど、
慶一さんの音楽にはちゃんと「今」が入っているので
たとえ聴きなれないジャンルでも
きっと大丈夫でしょう。
しかし会場に入って
「年齢層、高っ!」とびっくりしてました。
ぼろ船をイメージしたのか、
Tシャツやシーツが
満艦飾のようにはりめぐらされている会場。
その船長がバンマスというおもむき。
ミュージシャン(SEA SICK SAILORS=船酔い水夫たち)も
スタッフも全員ボーダーシャツで
ぼくは偶然というか「たぶんそうだろう」と
着てったボーダーで重なりました。
幕開けは今回のプロデューサーである
曽我部恵一さんがギター1本で「スカンピン」。
そして慶一さんとメンバー登場、「スカンピン・アゲイン」。
そこから続いた楽曲は、構成のテーマが明確で、
一幕の舞台を見ているよう。
いたずらにサービスすることもなく、
しかし作品そのものが極上のサービス。
最後まで、まったく揺るぐことがなかった。
CDを聴くのとはまたちがった旅を終えた気分に。
ほわー。
先日、矢野さんの「JAPANESE GIRL 全曲」のライブに行ったんだけど、
つまりははたちのときのデビューアルバムを
50代になった矢野顕子が
ピアノ1本で演奏するというものだった。
これがまた、ものすごくて、
才能と技術とテンションの三位一体の現場に立ち会えて
ほんとに見てよかったなぁと思ったんだけど
(一夜限りでした)
おそろしいですよ、50代の現役ミュージシャン。
ゴリちゃんのライブの感想は
「すごいきもちよかったです。
ものすごく今な音楽も混ざってるし
いままで聴いたことない音楽でした。
すごいです、聴けてよかったです。
あと腹筋と背筋ちゃんと使えてましたね。
音楽家は猫背になりがちなんですが、
そうじゃなくて感心しました」
だそうです。
モノラルミックスのLPと、Tシャツ2枚購入。
(Tシャツは小さすぎた。無念)
久しぶりのともだちの顔。
抱擁だの握手だのして乾杯に出た後いったん去り、
道玄坂「麗郷」で爆食。台湾料理。
青菜炒め、春巻、酢豚、枝豆炒め、ちまき、
蒸し鶏、茹でえび、筋煮込み。あとビール。
満腹のまま打ち上げ会場へ。居酒屋。
これがまたジムの目の前で、
だからというわけじゃなくて
何しろ満腹なのでお茶。
Wさんの味わい深い恋の話を聞いたり
Oくんとディープな話をして仲よくなったりしてたら、
いつの間にか2時。ひゃあ。
二次会二次会。あすが休みだからつきあえる!
うれしいなあ。
恵比寿のS。
音楽ライターのAさんが隣になったので
深々とムーンライダーズ談義を。
そしてふたたびOくんと話しつつ
ちょっと向こうでぐでんぐでんになっている
SさんというDO THE MONKEYの姐さんが
ひどくおもしろい人なので観察。
近くに寄る勇気はないほどおもしろい。
ていうかちょっと怖い。
弊社もひどいが、タスクさんの事務所、おそるべし。
気付けば4時をとっくにまわってたので、
まだまだ続きそうな船長の夜(朝だ、もう)を抜けて家に戻る。
みなさんおつかれさまです。
ということで久しぶりの土日の二連休。
うれしい。でも二日酔いなんだよな。