新宿伊勢丹のメンズ館と本館を結ぶ地下通路は、
高そうな(高い)靴とぱんつ(下着のほうです)売り場から
たいへん高そうな(ていうか高いってば)
チーズやワインや紅茶の特選品売り場に直結する。
紅茶はHEDIARDだし、
棚を見ていくとガラス瓶入りの香辛料だの、
日本で初めて見た! の、バスクの調味料である
Maison ArosteguyのLa Force Basqueなんかがある。
(‥‥買っちゃった。どうやって使うんだろ?
と思って調べてみたら、このサイトにありました。
鶏豚牛魚なんでもどうぞ、だって)
さらに、ジャン・ポール・エヴァンとかあって、
洋服と食べ物の大好きなわたくしには、
もう、なんていうの、ここに住みたいです! というくらい。
リニューアルしてそうなったんだけど、
(リニューアル前は、ジューススタンド、
その先は生鮮食品がある場所だった)
客層と動線をよくわかった改装ですこと。
そういえば渋谷西武もリニューアル。
コム デ ギャルソンが「EDITED」という
新しいタイプの統合ショップを出しました。
10 CORSO COMOや伊勢丹メンズ館の「CORNER」が先駆けで、
ブランドごとに店舗をかまえるやりかたは古い! と、
川久保玲さんの陣頭指揮で、客層にあわせて各ブランドから
商品を選んで展示する、しかしセレクトではなくエディット、
つまり「商品を記事のように編集」したショップを
つくったんですね。
雑誌に読者層があるように、街やデパートにも客層がある。
だから、どこでも同じようなやりかたでは駄目だというわけです。
そうしてできあがった3Fのレディス、4Fのメンズとも、
とても楽しい店。
こうして(ほぼ)全ブランドを見渡すと、
コム デ ギャルソンってほんと女服が自由だなあ。
男服には呪いのような様式があって、
その不自由さがまた楽しいわけでもあるんだけどね。
ところで、ほぼ、というのは、レディスのtricotと
メンズのJUNYA WATANABE MANは
雑誌でいうと「別冊」みたいになって別売り場になってます。
さて話題はぜんぜんかわって、ペッパーミル。
うさぎ型で片手で挽けるタイプのが壊れたので、
セラミック刃のものに買い替えました。
そしたら、これが、挽ける挽ける!
胡椒ってこんなに挽けるもんなの?!
いままでおれは何を挽いてたの?!
と、がく然とする、挽けっぷり。びっくり。
そしてびっくりしたのは、同じ胡椒なのに、
香りがぜんぜん違う‥‥なんだこれ!
貝印が輸入してる、ドイツのWMF社の
「セラミル」っていうやつです。
じつは、「電動ミルがラクでいい」と聞いていて、
じゃあそれにすっかな? と思っていたんだけど、
売り場で両方試させてもらったら、
(伊勢丹の家庭用品売り場、ちゃんと胡椒を入れた
各社のサンプルがあるんですよ)
もう、圧倒的に手動のセラミックの勝ち。
プジョー社の、高い電動ミルが
「ほしょほしょほしょ‥‥‥‥」と情けない挽きっぷりなのに対し
WMF社の手動セラミックミルは
「ぐわしゃくしゃくしゃくしゃく!」と、
もういくらでも挽きまっせビッテ!! と元気がいい。
実物見てよかったー。
ということで、現在豚バラに大量の胡椒をまぶして煮込み中です。