●ダイエット成功
ずいぶんすっきりしました。
■体重 73.9kg → 70.0kg
■体脂肪率 18.1% → 16.3%
■筋肉量 57.4kg → 55.6kg
■骨量 3.1kg → 3kg
■基礎代謝量 1687kcal → 1624kcal
■内臓脂肪レベル 11 → 9
■体水分量 44.3kg → 42.9kg
タニタの体組成計、両手両足で測るやつではあるものの、
ま、誤差はあるでしょうが、今朝の数値はこう。
いつものダイエットは筋肉量が減らないよう
「ササミを水で詰め込め、寝る前も食べろ」という
「体重を変えずに体脂肪率を下げる」やりかたなんだけど、
今回「体重落とそう」だったので、
もうめんどうだから食事も1食くらい抜いちゃう。
摂取カロリーを控えたもんだから、
こういう報告になりました。
しかし約4キロ減ると、歩くのラク!
きのうも歩いて帰ってきたんだけど
先週とぜんぜんちがうんだよねえ!
●最近の物欲。
食欲を抑えているとこっちが昂ぶっちゃうのでしょうか。
いやそっちじゃなくてこっちね。
最近なりをひそめておりました物欲ですが、
いやあ‥‥おさえすぎもよくないですね。
ずっとだまっていましたが
この数ヶ月での物欲を懺悔いたします。
シャツ地のジャケット、
セットアップのパンツ、Tシャツ、シャツ、
タンクトップ、それからくつしたかいました。
あ、あと帽子。
ジャケットは「裏返して着てください」というやつ。
裏地を表にして着ろと。
じっさいそうするとかっこいいんだけど、
タグ出ちゃうんだけどいいのかな?
パンツの裏地は、ジャケットとおそろいなので
ちょっとめくって着るのです。
基本色はベージュ、裏地は白とブルーストライプが
何パターンか使われています。
一見、切り返しみたいなかんじ。
セットアップで着ると、薄い色なのにけっこう派手です。
雨だと着れないなあ、薄い色は。
Tシャツは、前面が全面、写真プリントのもの。
このごろのプリントは写真の出がいい!
インナーというよりアウターとして着るほうが
かっこいいであろう。
それからタンクトップ。タンクトップって!
そんなの着てそのまま外出できる年齢でもないし、
ジムではそういう格好だけど、そりゃもったいないよな。
シャツの前ボタン3つくらいあけてチラ?
そんな色気もないし。
でもぼくの好きなマリンボーダーでねえ‥‥。
なんか理由ないかな。
あ、あった、夏の旅行に要るじゃん!
ことしはリゾートにも行こうと思ってるじゃん!
と、前向きに買わせていただきました。
シャツは、「サイズ違いを切ってつなげた」
という不思議なシャツ。
この、「1回つくって、解体して、も1回つくる」
という手法、もう、ほんとうに面白くて好きなんだけど、
値段が‥‥ねえ。
材料と手間が倍だからねえ。
ところでその手法は次期(次の秋冬物の意味)では
スーツで、しかも迷彩で展開するっていうじゃないですか。
うわあああああん。
あ、冬といえば、次の冬には、
かなりカワイイ、ダウンが出る。
またダウン? またダウンです。
いまから秋冬物を心待ちにしてどうするのだ。
●カルティエ=ブレッソン酔い。
アンリ・カルティエ=ブレッソンが
生前、選び、遺した、411点の写真をすべて展示する、
大規模なコレクション展を見てきました。
これはもはや「大回顧展」のレベル。
会場のサントリーミュージアムは
平日とはいえ、謎なくらい空いていて、
もったいねえなあと思うよりも、しめしめ、
おかげで1点1点、じっくり見られてよかった。
写真家と自らを呼ばず、
ジャーナリストと称したということだけれど、
たしかに彼はいわゆるジャーナリスティックな場面
(戴冠式だとか、葬儀だとか、戦争の爪痕だとか)に
かなりたくさん居合わせて、それを写真にのこしている。
でもその写真で、なにかを主張しようとか、
‥‥たとえば強く政治について意見したいとか、
ナチスを誹謗したいとか、
無抵抗主義を強烈に賞賛したいとか、
宗教的でありたいとか、余暇は多いほうがいいだとか、
そういう「もの言いたげ」な視点ではなくって、
「ただ、その瞬間を、とどめている」。
なるほど彼はジャーナリストだったんだなあと思った。
そして、ジャーナリストであることを超えて
彼の写真がこれほどまでに胸をうつのは
そこに「ちょっとだけ」ユーモアが介在しているからだ。
ちょっと性的なニュアンスがあったり、
ちょっとシニカルな含み笑いがある。
僧侶の歩く背後で犬が交尾してるとかね。
ああそうか、キャパとちがって、
カルティエ=ブレッソンは戦場には赴いていないけど、
たぶん、戦場にはユーモアの介在する余地が、
彼の望むようには、なかったんだろうなあ。
そういう意味でキャパは、また突出してすごいなあ。
「決定的瞬間」という言葉は、彼の写真集の
英語版のタイトル『The Decisive Moment』が
邦訳されたものなんだけど、
原題のフランス語は『Images a la sauvette』といい、
この「a la sauvette」には
「逃げ去る」と、「こっそりと」の
ふたつの意味がある‥‥らしい。
ということは英語そして日本語は誤訳なわけだけど、
「逃げ去るイメージ」を「こっそり」とらえたということは
すなわち「決定的瞬間」と訳してもいいんだろうと思う。
じっさいに彼は、その瞬間をとらえるときを
ドキュメンタリー・フィルムのなかで
「Non, Non, Non..................OUI!!!」と表現していて、
構図を決めたなかに、「その瞬間」がやってくるのを
たぶん、念じるようにして待ったのだと思う。
構図の巧さは、もう、天才的なセンスだと思う。
でも、そこにさらに「偶然」としかいえないような
不可思議な登場人物の「ありよう」があって、
それが彼の写真のすごさにつながっている。
タイミングはどっちからやってくるんだろう。
むこうから? それとも自分から?
しろうとながら、生意気ながら、
自分で毎日フィルムカメラを、
それもカルティエ=ブレッソンの使ったのと
同じメーカーのカメラを持ち歩いて、撮ってみて思うのは、
そんなに簡単に写真の神様は
降りてきてくれやしないということだ。
技巧じゃない、技巧に、さらに付加される、
「どこから来たのかわからない運」のようなもの。
それがどうだ、411点、すべて、
くらくらするくらいのとんでもない瞬間が写っている。
いや、ほんとにすごいんだから。
たぶん、その現場に「いる」ことは誰にでもできる。
政治的な場面だったりするならば、
ジャーナリストだから現場にいるのは当たり前でしょ、
かもしれないと思う。けど、たとえばガンジーの葬儀の、
あのインド人の、おそろしい人波のなかにも彼は「いる」。
インド人のなかでフランス人がカメラを提げて、
どうやってあんなに自然に、とけこめちゃうんだろう?
いるだけじゃなくて、
なんだかそこにとんでもない瞬間を見つけてしまうのだ。
ちょっと想像するくらいでは、どうやって撮ったのか、
ぼくにはさっぱりわからない。
そんな写真ばかりなのです。
ポートレートもたくさん展示されていたんだけど、
これも、どれも、すばらしかった‥‥。
「人のありよう」って、やはり瞬間で変化するので、
どこを、どうつかまえて写真にするかって、
たぶんものすごくたいへんなことなんだと思う。
あんなカポーティの表情はじめて見た。
天使と評されていたけど、あんな性的な天使いないよなあ。
●新宿ロフト
新宿ロフトで
ポータブルロック/シネマ/ムーンライダーズ、
という、いやあ、ほんとに、すばらしいライブ。
ポータブルロックは17年ぶり、
シネマは25年ぶりという再結成。
鈴木さえ子さんがドラムを叩いて歌を歌っている、
というところが見れたのも、涙。
シネマは残念なことに
ぼくが上京する前に活動停止しているので初見でしたが、
かーっこよかったんだね〜! 曲も演奏もすばらしい。
ポータブルロックは、たぶん渋谷のLIVE-INNで見たのが
最後だと思うなあ。もうただひたすら、タイムスリップ。
そうそう、これこれこれ! という感じ。
ポータブルロックの中原さんと智文さん、
シネマの一色さんは、夏の旅行のメンバーなので、
「あれれ、なんか、知り合いが出てる」という
妙な感慨もあり、でもとってもかっこよかったです。
「あ、ちゃんと弾いてる!」とか。
アンコールでノブチンと金ちゃんが出てきたのには
不覚にも笑わせていただきました‥‥。
ノブチン、ステージの最前列で歌ってんだもん。
ムーンライダーズは、クラウン時代? の曲を
がんがんがんがん、やってくれて、
ぼくがファンになった最初のアルバム
『カメラ=万年筆』からかなりたくさん聞けた。
当時のコンサートはたしかベルコモンズで
やったんじゃなかったっけ。
ぼくは行きそびれているんだよなあ。
それだけに、なおさら、感慨深かったです。
エレファントの大合唱も楽しかった。
慶一さんの80年代パーマも!
打ち上げで野宮真貴さんに紹介していただく。
同じ誕生日なんですよね、というお話。
「最近もうひとりいたの!」だそうです。
まつげがすごかった。
ドラァグ・クイーンのようなお化粧が
たいへんかっこよかったです。
打ち上げを途中で失礼しちゃったのは
「食べられるものがない〜」で、
もう、腹が減って腹が減って、
このままだと揚げ物に手を出しちゃいそう!
になったからです。
水とさきいかだけだと腹いっぱいになりませんね。
明日でダイエットがあけるので
みなさんまた遊んでください。
ぼくの愛する友人たちは
ぼくよりも一回りくらい上なのですが、
これからもずっとその調子でいてください。
●梅ちゃんの青い迷宮。
梅ちゃんの青い迷宮@日本青年館。
新作公演、いつものシアターアプルから追い出されたらしい。
ようこそ千駄ヶ谷へ。
中央通路から2列目真ん中という、
被害も少なく、しかしたっぷり楽しめる席で、
ほどほどに濡れて、たいへん面白かったです。
×××ライトもきれいでした。
ウエディングドレスもステキでした。
もう、ほんとに、あいかわらず、くだらないんだから。
やっぱり梅ちゃんは新作を「知らずに」見るのがいいなあ。
ワハハと濃密におつきあいしていたころは
どんなネタをやるかまでぜんぶ知っていたんだけど、
それでもちゃんと面白かった梅ちゃん。
でもやっぱりお客さんとしてチケット買って見るのが
いちばんいいねえ!
難を言えば、そうだな、「バーカ!」の使いどころが
ちょっと下手だな梅ちゃん。やや過剰だな。
できれば言わずにすませてほしいところ。
「お前らもう帰れ!」はすごく上手になってました。
上手なバトーって難しい!
ワハハの公演に行くと、なんだか
「おかえりなさい」と言われているような気がして
たいへんなごむわたくしです。
いや、出身地じゃなくてほんの僅かの経由地、でしかないのに、
経由地どころか旅先程度のつきあいでしかなかったのに、
妙な「ホーム感」があるんだよねえ。
あ、そうか、去ったからこそ、なんだな。そうだそうだ。
ほくほくと会場をあとにして、西新宿でフィルムを買う。
ついでにマップカメラ(という中古カメラ屋)っで
レンズとか見る。‥‥ううむ、なんというか、
中年のおっさんの趣味になってきている気がするが、
まあいいじゃないですか。
そのあと伊勢丹で食材を買う。
食事制限が終わったものの、
「たんぱく質+油」「炭水化物+油」を
まだちょっと控えろということなので、
刺身と、しゃぶしゃぶにできるような薄切りの牛肉と、
豆腐ハンバーグと、水炊きにする用の
「脂肪カット鶏もも」などを買う。
とまあ、日曜日らしく過ごした日曜日でした。
●青山の味。
南青山五丁目のスパイラルの裏手に郁代という旅館があって、
そこはぼくの伯父が婿に行った先だ。
隠田からタンスをかついで
青山通りを歩いて渡って婿に行ったのだ。
旅館はもうずいぶん前に閉めて、ビルにして、
いまから15年くらい前かな、それも売って、
一家みんなでのんびり瀬戸に引っ越してしまって、
さらにその伯父もなくなってしまった今だけど、
南青山に通勤している毎日のなかで
「あそこにおじさんの旅館があったんだよな」
と、ときどき思い出す。
小さい頃は、夏とか冬とかのお休みに
けっこう長期(と僕は思ってたけど
じっさいどうだったのかわからない)で
おじさんのところに泊めてもらい、
坊ちゃん育ちの従兄弟と遊んでたんだよなあ。
霞町の伯母や叔母たちと集合するのはここんちで、
まだ日本に一店舗しかなかったときの
ケンタッキーフライドチキンうまかったなあ。
佐阿徳のうなぎも好きでした。
(なんか静岡のと違う気がした)
おすしは「D」という店から出前でとってくれて、
ほんとに味もなんにも覚えていないんだけれど、
うちの親戚は「えーと今6人? じゃあ特上10人前!」
みたいに頼むので(子どももいるのにその数)、
おなかいっぱい食べられるのがうれしかった。
なにしろ静岡のわが家は、おすしというのは
家でつくるものだったもんだから。
で、Dさんが今もちゃんとあるのはわかってたんだけど
なんとなく入れないままに20年くらい経っていた。
いつか入ろうかなあと機会を狙って‥‥
というほど大げさなことではないんだけど、
なんとなく入れないってありますよね。
で、きょうあまりに腹がへったものだから、
いつもの「たんぼ」におひつごはんを食べに行こうとして
満員で入れなくて、ああ、じゃあ、Dさんかなと、
店の前の値段表を確認して入ってみた。
とくに高級というわけではなくて、
清潔で感じのいい普段着のお店。
このあたりの感じからするととても安いおすし屋だ。
お互い面識があるとは言えないけど、
挨拶しないのもねと思い、
「郁代旅館の、甥です」と自己紹介した。
伯父は亡くなりましたが、
いつもここでおすしをとってくれたのを思い出して、
来てみました、と。
愛想のいいおばさんは
「まあまあまあ!!」と歓迎してくれました。
「おなかがすいているので、
上を2人前握ってください、
お酒は飲まずぱっと食べて帰りますんで」
と出てきたおすしは、握りが大きめで、
わりとおなかいっぱいになるタイプの、
とくべつ個性的ではないんだけれど、
とても実直な味がしました。
べつにすし通をうならせますという味ではなく、
「近所のおすしやさん」の味です。
「かわらないでしょう? かわりようがないんだけれど!」
とおばさん。ぼくも正直なところ
どんな味だったか覚えてないんですが、
また食べることができてうれしいです。
この味の(つまり、ふつうの味の)お店が
ちゃんと残っているというのがなんだかうれしいです。
いやべつに「おすすめ!」というわけではぜんぜんなくて、
なんか書いておきたかったものだから。ただの日記でした。