●「しり会」開催。(3/16)
双子飲み会withしり先生。
「しり会」と命名。
ていうか、ごちそう@たんや又兵衛(六本木)。
じゃなくて、ほんとは向こうの接待(ていうの?)に乱入。
ぜんぜん仕事関係ないんだけどいいの?
と、一応言ってみるが、本気で思ってない、
誘ってくれたんだから行こう行こうと
社交辞令をまったく解さない私です。
さあなにがうまかったかというとですね、
‥‥とはりきって書こうと思ったら、
ありゃ?! また料理画像撮ってないよ‥‥
こないだも、そうだったが、楽しすぎて撮るの忘れた。
なに食ったんだっけ。思い出せ。
タン塩、サガリ、タン刺、レバ刺、
えーっと‥‥あと忘れた。なんかぜんぶうまかった、
としか覚えていない。
タンのみそ漬け? なんとかトロ?
いちごのシャーベットも食べた? よね?
あ゛ーっ、だめだ、ほんとに忘れてる。
ちなみにたんや又兵衛は、
「ほぼ日」で担当する
世界最強グルメのあの方も垂涎にして推薦する
凶悪なまでに旨い店だというのに、
その旨さを堪能しているようにはまったく見えない
馬鹿盛り上がりをしてしまいました。
にしてもこの私が「なにを食ったか」という
記憶がすっかりぶっとんでるのは、
焼酎を飲みすぎたから?
そのあとズブロッカがんがん飲んだから?
いや酒じゃないな。喋りすぎだな。
美食に「過剰なおしゃべり」は敵だよな。
過剰な緊張が舌を麻痺させるように、
剰余の興奮も舌を弛緩させます。
食にたいする集中力を欠くってことですね。
泳ぎながら走れないぜ、みたいな。
ていうかなんかもはや、食って性かも。よそ見できない。
食の性豪を標榜したかったけど、まだまだひよっこでした。
じゃあ旨くない店でもいいじゃんかというと
そんなことはありません。
やっぱり旨い店のほうがいいです。
おいしかったです。ありがとう双子!
それにしても牛タン屋のおやじさんって、
「牛タンてのは、高たんぱく低カロリーですんでね!」
ということを妄信しているんだよな。
あのう、それってウソですよ!
おじさんが近くにいないと思って
「牛タン、悪いよねえ。うまいよねえ。
だから格闘家はぜったい食わないけどね。
凶悪な食べものだからね、だからうまいんだけど」
と言ったら聞かれていて、
「んなことあるかい! うちは格闘家いっぱい来るよ?」
と威勢よく言われてしまいました。
あのう‥‥ふつうの牛の精肉にくらべてですね、
カロリー1.5倍、
たんぱく質0.8倍、
脂質に至っては2倍! なんですけど?
高たんぱく低カロリーの「とりのささみ」と比べたら
たんぱく質はほぼいっしょだが、
カロリー2.4倍、
脂質も2倍以上です。
そんな牛タンを「高たんぱく低カロリー」と
言ってしまうのってどうかと思うよ?
せめて「高たんぱく高カロリー」にしようよ。
それじゃ食わないか‥‥
ということはさておき、たいへんうまかったです。
さてこの画像が謎だと思いますが、これはですね、
さすがに珍しいシチュエーションゆえ、
「あ、ミクシ用に写真撮らなくちゃ!」
と慌てて撮ったブレ画像。
たんや又兵衛のあとに、
「ショットバー」じゃないよな、えーっと、
ホローポイントという
「エアガンバー」に行ったのです。六本木の。
べろべろで。
いちおうこれが本来の目的だった(取材)はずが、
ただ楽しんでいるおれたち。
僕、双子(見分けつく?)そしてしり先生。
ああ、おれたち馬鹿だ。あ、いけないいけない、
故郷のせんぱい(小中の先輩で、家も近所)である
しり先生をそんな扱い、してはいけない。
ぼくにとっては大尊敬する、
ぼくのマンガ史を塗り替えた大作家であり、
『エレキな春』『おらぁロココだ』以来
すべて読んでいる(買ってる)
敬愛する大漫画家である。ここはひとつですね、
「あの糸井さんとこの武井さん」な蝶ネクタイモードで
馬鹿に気づかれぬよう、
気取ってまるであたまがいい人みたいに見せたかったのに、
双子のせいで僕の馬鹿がいきなりでろでろに露呈。
ぐぎーっ!!
くやしいのでいろいろ雑に逆に暴いてやりましたが
「てことは、たけいさんも、
そういう人なわけですよね」
と、冷静に「しり返し」され続ける。
いいですよいいですよその通りですよ。
だいたいが「こんちはー」とひとり遅れて店に入ったとたん
「わはははははは! 似てる!」と笑われてたしなあ。
「ちょっと面白いから二人で喋ってみて」
と言われ、喋ったらまたゲラゲラ笑われたけど、なぜ?!
でもま、この似てるっぷり自体を
エンターテインメントとして
楽しんでいただけた(と思う)ので
ま、いっか?
でもさあ、度重なる双子(おれじゃなくてあっち)の
酔っぱらっての愚行に
「すいません、ほんとすいません、ばかで」
と、なぜおれが謝り続けなくてはいけないのだ!
だってほんとに、ばかなんだもの。
双子の名誉にかけて詳しくは言いませんが、
ぼくにそっくりでぼくより変わってるんですよ?
そんなひと、見たことない。
ちょっとさー、きみの美学は独特すぎだよ?
ま、人のこと言えないけどさ。
いちばんつらかったのは、ついてきてくれた
双子の部下の奈良ちゃん(美女)であろう。
「ここまではじけて上機嫌な上司の姿は珍しいですね」
と冷静に、もう、優秀なベテラン介護士のようなほほえみで
おやじ3人を「おめーら、馬鹿かよ?」
という気配はみじんも出さずに
にこにことケアしてくれてありがとう。
さすが編集者! あ、おれたちもか。
おごってもらったお礼に
宣伝すると約束したので言いますが
双子は「ダ・ヴィンチ」という雑誌をつくってます。
どうぞ買ってやってください。
しり先生も連載中です。
読むなら「ほぼ日」と「ダ・ヴィンチ」をよろしく!
あ、ほんとうのというか、隠れたというか、
この飲み会の本来の目的は、
「しり先生に、われわれを
『公認・リアル双子のおやじ』として
認めていただこう!」
という、気合いの入ったものだったのですが、
(双子のおやじ、は、しり先生の名作キャラです。
勝手にユニットつくったんで、公認いただかないことには。)
それって手塚治虫先生に
「ぼくをリアル・鉄腕アトムとして
公認してください!」
と言うとか、石森章太郎先生
(ぼくにとってはノは不要、って
そんなヲタっ気を出している場合ではないのだが)に
「わたしをリアル・さるとびエッちゃんとして
認めてください! エへ!」と詰め寄るとか、
チャールズ・M・シュルツ先生に
「ぼくをリアル・チャーリーブラウンとして
国際的に認めるべきです(英語)」
と押しかけるくらいの、
ってみんな故人だな、例えが悪いな、
えーっと、羽海野チカ先生に
「ぼくをリアル・真山として
扱っていいです! だってかっこいいでしょ?」
と言うとか、二ノ宮知子先生に
「似てると思うのでー、ぼくをー、
千秋ってことにしてもいいです」
とタクトを振りながら言うようなことだ。きちがいだ。
なのに、このきちがい(2人もいる)を相手に
「あ、認める認める」
とあっさりおっしゃったしり先生はさすが大物だ!
そしてぼくが持参した大事な大事な単行本
『双子のオヤジ』(←書籍はカタカナね)に
公認記念のサインと、あろうことか、
似顔絵(予想できると思いますが、似てるとか似てないとか
そういうことではなく、似顔絵)まで
描いていただいちゃった!
酔ったのをいいことに!
きゃーっ!
と、それを公開したいところであるが、
なにしろ裸で頬寄せ合い手をつないでいる二人のおやじが
(ドールを手にしているあたり、さすが)
描かれている極悪なものなので自主規制にしました。
「で、公認したら、なにすんのー」
と言われましたが、なんにもしません!
ただ、いるだけです!
そういうユニットなのです!
「そんなのつまんないよー。
ライブのとき呼ぶよー」
と言われ、ライブって何? と思いつつ
ぼくはワハハ本舗に出たことがあるので
もうなにも恥ずかしいことはないんですけど、
いちおう「全裸は困ります」ということにしました。
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ということをミクシィに書いたら
「ブロマイド希望」
「ライブ手伝います」
「衣裳つくれ」
「B倍ポスターはどうよ」
「ほんとにふたごだ!!!!」
「架空のアートユニット?
公演がないのにポスター? 宣伝?
きちがいバンザイ!」
「全裸なしか〜つまらん」
などなどのレスをいただきました。
ありがとうございます。ありがたいのか。
でもライブってなにするんだ?! 一生決まらなそう。
よく喋るからトークライブならできそうだけど
誰も聞かねえよな。
ポスターだけつくるってのも悪ふざけでいいなあ。
‥‥と、考えていること自体がパフォーマンスであるという
複雑な構造のユニットです。
裸にはなりませんからね。こころはともかく。
翌日双子メールでは
「公認されてよかったね」
「よかったのかな」
「よかったんだろうか」
「よかったんだよね」
「よかったということにしよう」
というやはり無為なやりとりが。
●ありゃこんな時間だ。(3/18)
もう4時すぎちゃったよー、
さあぶつぶつ言うぞ?!
徹夜はしても無駄なだけなので
(翌日仕事にならない)
寝に家にもどってきました。
夜中の3時半にですね、会社でですね、
プリンタの紙づまりとか直してね、
百何十枚だか大量の原稿プリントアウトしてですね、
ああ今日も一日ずっと机で仕事してたなー、
たまの楽しみがmixiだもんな、
ダイエットコーク5本も飲んだよ、
夕飯ピーコックのサラダとちくわだけだよ、
なのになんでおれはジュンヤワタナベマンの
この春夏もので全身そろえてるんだ、
それもタイトで苦しいったらない、
ほんとーに無駄じゃないのかこのオシャレは、
誰も見てないぞ、
短い髪を4711のジェルで(いいにおい)固めても
なーんの得があるのだと自問自答しつつ
まあいいや帰ろう帰ろうと車を拾ったら
運ちゃん(品のいい恰幅のいいおっさん)がすごく面白くて
六本木ヒルズの敷地だったところに
下級武士のくらす集落があり
ほぼ全部曹洞宗でみたいな話を延々とするので和み、
そんな感じで帰ってきたら
逗子の家でひとりで暮らしていた
一生を政治家の愛人で終える覚悟を20代で決め
結婚できる立場になっても意地で籍を入れなかった
老齢の伯母がついにぼけてしまい
そろそろ老人ホームにと母や叔母たちが相談していたのは
そこまでは知っているけれど
突然の転居通知、たぶん母が代筆、
「寄る年波に依り止む無く故郷に戻りました
長い間お世話になり厚く御礼申し上げます
皆様どうぞいつまでもお元気で!」
と、転居先の書かれていない葉書、
姿を消す覚悟をやはり老齢の妹達が察して
この葉書をつくったことにちょと涙、しかしこぼれず、
あす母に電話してみるか、
さあ、‥‥もう寝るかな、7時に起きるけど、
といったところ、5分で書いたけどもう見直さない。
●逗子の伯母の話。
はたちで満州銀行に勤めることになり
現地の支店長をしていた彼と出会って。
ほんとは日本に奥さんも子供もいたんだけど
それを知らずにつき合い始め、
戻れない関係になり、伯母は覚悟を決めました。
結核のうえ下に5人の弟妹がいたけれど
私は一生結婚しないで、この人の恋人として死ぬからと
宣言したのはたぶんまだ彼女が22歳くらいのとき。
才気あふれものすごい美人で料理は茶懐石が作れる腕、
裁縫は和洋なんでも来い、しかもセンスがよかった伯母。
静岡一の女学校では総代をつとめる頭のよさでした。
彼のほうは表立って政治の世界にいるというより
福田事務所の重鎮でありつつ会社を興し、
しかし人の保証人になって都落ち。
目黒のどでかい土地屋敷をなくし
そうして暮らしはじめたのが逗子の山の根の
斜面に立つちいさな一軒家でした。
子どもたちが独立し(いまやみんな上場企業の取締役)
やがて奥様を亡くされたとき、
「一緒にくらそう」と言ってくれた彼は、
もうすでに老齢になっていました。
まさか、一緒に暮らせる日が来るとは思わなかった。
と、伯母は、彼の死後、ぼくに言いました。
「籍をいれてやるから。一緒になろう」
という彼の求婚にはけっして首をたてに振らず、
籍を入れることは
これまでの四十何年をあたしの思いを
無駄にすることだと拒否したのでした。
しかし。一緒に暮らしはじめてすぐに彼は病気に。
酸素ボンベを常備して自宅の寝椅子と
鎌倉病院での入院生活を繰り返す暮らしが始まります。
看取ることになるな、と伯母は思ったそうです。
まさか自分がこの男を看取ることができるなんて、
何に感謝したらいいかわからないくらい、
充実した日々だったようです。
彼──ぼくは「おじさん」と呼んでましたが
姻戚関係にない女の甥であるぼくのことも
とてもかわいがってくれて
「ちゃんと四年で卒業したらどこだって入れてやる。
三井はどうだ。三菱か」
みたいなことを最期まで言いながら死にました。
べつにぼくがとくべつかわいかったわけではなくて
おれが愛したこの女に、なにかしてやりたかった、
そのときにたまたまふらふらしている甥というのが
ぼくだった、というだけの話です。
ぼくは4年で卒業しなかったし
そういうふうに生きて行くつもりは微塵もなかったけど
──おじさんありがとう。
伯母はその後、彼の遺した家でずっと暮らしました。
石段を100段くらい上がらなくちゃいけない
急勾配の斜面に建つ家は日影のうえに傾いていて
よく遊びに行ったけど、海辺なのに森の別荘みたいで。
そこは彼が旧い知り合いから
都落ちするときに「ここに住め」とゆずってくれたもので
もう誰のものかわからないことになっていたし
彼の息子たちもどうぞそのまま住んでくれと
言ってくれていたそうです。
奥様が亡くなられたとき、伯母の存在を知っていた
息子たちは、ぜひ後妻に来てやってくれ、
おやじの面倒をみてやってはくれないかと
懇願したそうですが
もちろんそれも断ったそうです。
仏壇のある、見晴らしだけはいい和室が
湿気でだんだん床がへこんで
家の傾きもひどくなってきても
「いっそ土砂崩れで死ぬのがいい」と
ぜったいに逗子を出ようとしなかった伯母ですが
目をやられ、晩年はあかりしか感じませんでした。
それでも週1回六本木の妹のところに出てきて
ずっと習っていた習字を続け、
そうそう、伯母はものすごい達筆で、
ぼくは世界で一番彼女の筆が好きですが、
やがて週一の東京行きもかなわなくなり、
人に会わずに暮らすようになり
たまに行く母たちが
「ぼけはじめたかもしれない」と
言い出したのはここ1、2年のことでした。
ぼけた老女の一人暮らしは
キャッチセールスの格好の餌食で
必要のない水道管の取り換えだとか
屋根の修繕だとかを勝手にやられて
どんどんお金がとられていっているらしい、
これはまずいと知った母たちは
逗子から離そうとしましたが
ほんとうに頑固に「ここで死ぬ」の一点張り。
でも、今回の引っ越しは、
たぶん、ほんとうに、ぼけてしまったのでしょう、
おそらく、彼女がどこか遠いところを見つめているままに
そういうことになったのだと思います。
女学生時代をすごした静岡に移り住んでいることを、
本人は、わからないのかもしれません。
まだ逗子にいるつもりなのかもしれません。
いつもみんなが訪ねてくる夏のままなのかもしれません。
日傘をさして石段を降りて踏み切りを渡り、
いつもの魚屋で鰺を買って
義明が来るからロールケーキも買おうと
思っているかもしれません。
せっかく来たのだからここに泊まって
海で遊んでおいでと言いたいのかもしれません。
「なんで井出さんは結婚なさらないの」
と満州銀行時代に訊かれると
「私には召集された許婚がいたのだけれど
戦争で亡くなってしまったの。
でも、どうしても信じられないので
こうして待っているのよ」
という方便は、いつのまにか彼女のなかでほんとうになり
「テレビで昭和史の戦時中のはなしとか見ると、
あの人は生きているのかしら、
わたしのことを覚えているかしら‥‥なんて、
いないはずのウソの恋人のことを思って
泣けてきちゃうのよね。ばかよねえ」
と、明るく言っていたけれど、
召集された彼こそはまさしく
伯母が愛に生きたその彼と
おなじ、だったのだと思います。
ねえ、さちこおばちゃん、
いつ、おじさんのこと、ふっ切れたの?
一緒に住めることになったとき?
そんな簡単じゃなかったわよ。
そうねえ‥‥死んでからね。
死んじゃって、やっと、
すっきりしたかな? あははは‥‥。
●ふう〜。
終電でも帰れない日続きの1週間。
金曜は外に出たら明るくなってました。
徹夜だけはすまいと思ってたのになあ。いいけど。
でもなんだか楽しくやってます。すげえ元気だし。
スピードトレーニングもしたしね。
新作座談会原稿を編集してたら
1回目の原稿整理でも6295行もあるよー。
えーっと、1回に300行としても20回‥‥は多すぎる。
やっぱ半分くらいにばっさり削んなきゃいけないなあ。
このあともっと長い対談原稿1本(某まんが家さん)も
テープ起こしされた状態で眠ってる‥‥
うひゃー。やること山積み。
ここんとこしっかり読書できてないのでストレス。
恩田陸さん「ユージニア」めちゃくちゃ面白いんだけど
夜、眠っちゃうんですよ。はやく読了して感想書きたい。
いま感動しているのは造本のことなんだけど。
書容設計というのかな。祖父江慎さんなんですが。
●疲れをとるには。
「ほぼ日」のあやちゃんが
「私、理想の男がなんたるか、わかりました」
と言う。
「ゴミ当番でゴミを捨てに言って思ったんです」
と。なんなの。
「力持ちの男のひとっていますよね。
で、ゴミ持ってあげるよ、って言うじゃないですか。
それじゃダメなんですよ」
それじゃダメなの?
「ダメですね。ゴミを持った私ごと、
がーっと、抱えてゴミ置き場まで連れてってくれないと」
‥‥‥‥。
あのう、それは「ばか」だと思うけど?
「いいんです! わたし、体が大きすぎるくらいのひとが
かっこいいと思うんですよ!
大きすぎて親指動かそうとしたら
小指が動いちゃったっていうくらい
神経がつながってないみたいな」
‥‥‥‥。
あのう、それは「ちょっと問題あり」だと思うけど?
「いいんです。家庭の会話なくても。
あー、とか、うー、でわかるって、いくないですか?
きゃっ」
きゃっ。て。あんまりいくないと思う。
さてそんなあやちゃんが認める「永久欠番の男」は
われらが高阪TK剛である。あ、そう言うとちがうな、
TKはものすごく頭がよくて、
相手の考えていることや望んでいることをすぐに理解し
先回りして発言できるような、ものすごく喋りやすく、
フランクで、かっこいいやつです。
「フリースのくつしたを自分で縫ってポーチをつくる」
なんてことも平気でする男です。かわいいのです。
先程あやちゃんが発言したような
「あー、うー」的な理想の男とはぜんぜんちがいます。
あやちゃんはTKの「顔」が理想なのだそうです。ガッツ顔‥‥。
で、TKなんだけど、ゴリ(トレーナー)から
ものすごい話を聞いた。
高阪さん、疲れをとるのってどうしてます?
と質問をしたのだそうだ。
マッサージは、筋肉がリラックスしすぎることがあって
ほどほど緊張させておかなきゃならないんで難しい。
やっぱ食べものかな、と。
なにを召し上がるんですか。疲れをとるのに。
「生肉」
‥‥‥‥。
あ、そうか、レバ刺しとか、板わさとか、
馬刺しなんかもいいですよね。どんなのが好きですか。
「あ、いや、ブロック? 牛肉の塊、買ってきて、
切らずに、手づかみで、醤油つけて、
食いちぎるんですよ」
‥‥‥‥。
あの、飽きません? ブロックって、でかいんでしょ?
「飽きるとね、わさびつけたり、
にんにくつけたりして。
口の端から血が垂れるでしょう、
あれがさ、なんか、おーっ、元気になるぞって
感じがするんだよね。
翌日からだが軽くなったようでさ、
疲れると、だから、生肉」
という話であった。
ぼくも生肉大好きだけど(とくに馬刺し!)
ブロックで食べようとは思いませんでした。
こんど‥‥マネ‥‥しないほうがいいよね、きっと。
ちなみにこの食べ方、前田日明さん流なんだそうですよ。
パフォーマンスなんじゃないのかとも思うんだが、
前田さんの場合は。