時間がない! というのになぜか昼を外食。
(ちなみにこれは火曜の日記)
しかも誰かが車を出すというので
白金の先のほうまで行くことに。
カルミネさんの新しいピッツェリア
「1900」(ミッレ・ノヴェチェント)。
大正時代の長屋を改築したそうで、
カルミネさんってこういうの好きだよねえ。
ランチプレート
(トマトソースのフジッリ、
グリルチキン、サラダ)に、
マルゲリータと、トマトとルッコラのピザ。
ひさしぶりに炭水化物たっぷり食べました。
店員さんが気さくで感じよかったです。
味は「ふつうにおいしい」というやつです。
特筆すべきうまさではないけど、
ワインが安いみたいなので
どかどか飲んでどかどか食べるのによさそう。
夜、取材の流れで森川さん、リカさんと
3人でミクシィな夕べ。
四谷三丁目「妻家房」。
プルコギ、ハチノス、ユッケ、ケジャン、
キムチ、水冷麺、石焼きビビンパ、
チヂミ、それからひとりマッコリ。
酔った。
きょうは久しぶりにまともな栄養を摂ったな。
ていうかほとんど机に座ってなかったな。
打ち合わせと取材ばっかりだったもので。
と思って家に戻ってパソコンを開いたんだけど
虹のようなものが目にきらきらと入ってて
画面がじらじらしてぜんぜん見えない。
すわ、眼底出血か?!
しかし冷静に考えれば
ぼくは下が60、上が100あるかないかの
低血圧なので、眼底出血はないだろう。
はっ、これが「目に来る」というやつ?
つまり、マッコリがいかんのでは。
目に来る酒って、悪いよなあ。
●
安野モヨコ『働きマン』を読む。
すげえ‥‥。
ぼくは胃が痛くなりました。
月刊誌の編集してたころを思い出した。
うわああああああ。
●
それにしても平日のこの忙しさは、
なんかむちゃくちゃじゃないの?
元気があっていいんですけどねー。
本読んだり映画みて泣きたいのに、
毎日ゲハゲハ笑ってばかりですよ。
洋服や料理のこと考えてたいのに、
仕事ばっかり考えてる状態ですよ。
思い通りに人生はすすみませんね。
ぼくは何を言ってるんでしょうね。
というメールを書いたりする。
39度の熱を出して入稿中という友から
メールが来たりする。
風邪引きの双子よ、がんばりたまえ。
ピアット・スズキ予約したぞ。
おれもがんばるぞ。
というメールを深夜3時に事務所から書いている。
●
南青山のAスタジオ。
キッチンスタジオであり編プロであり、
という会社にお邪魔する。
ぼくの担当じゃないんだけど、
ちょっと行ってみたかったのでついてきました。
料理研究家高山なおみさんのレシピ本を
つくっている会社なので、
そんな料理の試食をさせていただく。
ふむふむ。これが流行りの。
たいへん無駄のない、シンプルで、
オーガニックやエコロジーに
まっすぐつながる道が見えるような、
そんな、ごはん。
いわゆる、おうちのごはん、
の、クセがない上品バージョン。
食べていると、血液からして
きれいになりそうな。
ええと、ええと、ええと‥‥
ああ、これは「思想」なのだった。
料理がどうのう、という前に
ものすごく一貫した「思想」がある感じがした。
そしてどうやら
自分はずいぶん違う場所にいるんだな、
と痛感も、した。
いいとかわるいとかじゃなくて。
ぼくには、これでは欲望が足りない。
感動して泣けない。
「そんなふうにして、人は生きていけないのよ」
と言われそうな気もするけど、
おれは欲望の人間です。泣きたいのです。
明日の朝はステーキ焼こうっと。
夜、取り寄せた徳島ラーメンと、
とある自家製ドレッシングを試食。
きょうはどうも「食」まわりの仕事多し。
サラダはぼくがつくりました。
半端にキレイな盛りつけになってしまい、
つまんないなあ、
もちょっとワイルドさがほしかった。
しかし久しぶりにラーメンなんてものを
どんぶりいっぱい食べたもんだからなのか
ここんとこの無茶な仕事のせいなのか
腹がいっぱいになったら
どんより眠くなっちゃいました。
●
金曜、予定通り朝からがっつり。
ステーキ2枚(塩こしょうのみ)、
炭水化物はパスタ少量、
ブロッコリとカリフラワのソースに
納豆と海苔をトッピングして。
あと二十日大根のサラダ、うこん茶。
食った食った。
きょうもがんばろう!
(ちなみに、ブロッコリとカリフラワが
永田野菜だったんですけど、
甘みが強過ぎて、こういう調理には不向き。
そのまま食べるほうがおいしいな)
●
京極ファンとしてはたいへん楽しみなこの映画。
木場が宮迫さんかー。
悪くない。が、ぐっさんのほうが近いなー。
というようなことはさておき、
とにもかくにも楽しみです。
●
ポカスカジャンから頼まれ事をしたので
「もちろん!」と引き受ける。
この人たちのことなら、
内容を聞かずに必ず引き受ける。
これはうちのボスに教わった仕事への姿勢なんだけど、
「この人から頼まれたら、必ず引き受ける、
という仕事の余裕を、2割残しておく」
というもので。
つまり、ほんとうに困って頼ってきてくれた
だいじなともだちを門前払いしなければならないのは
一生の不覚であるということです。
だから残しておく。しかし僕の場合、
だいたいがいっぱいいっぱいなので(反省)、
それは10割を超えた2割なのかもしれないけれど、
その姿勢にならって、
ポカスカジャンからの頼まれ事は絶対にやる。
ちなみに、フライヤーつくってくれ、でした。
「ごはん1回」がギャラ。わあい。
しかし金曜の夜が徹夜ってつらいですね。
(平日はできないからなあ。)
見合う、見合わない、で言うと
絶対に見合わないけど、やる。
なんとか月曜に渡せるところまで
できたので家に戻り、
ばったりと眠る。
ちょっと調子が悪いのです。
昨日もなんだか寒けがして、
あつあつの葛根湯にビタミンCを溶かしたものを
お茶のように飲んでたんだけど、
体が芯から冷えちゃってる感じ。
そういえば昨夜は覚和歌子さんのライブに
御招待いただいたので、行ってきたんだった、
というような記憶は遥か彼方。
長老の岡田さんが痩せていたのにびっくり。
このかたとは、会うたびに、
「痩せた!」だの「太った!」だのを共有する
ダイエット・フレンドなんですな。
「アゴのラインがお互いはっきりしましたね!」
と、喜ぶ。
鈴木さん(兄)の毎日の飲みっぷりを心配しておられた。
●
週末の朝、それでもちゃんと起きる。
ごはんをたいて、ありあわせのおかずをつくる。
永田野菜の炒め物(石垣島の辣油で)、
二十日大根のサラダ、
魚肉ソーセージのオムレツ、
エリンギのおすまし。
たんぱく質が足りないのでプロテインも飲む。
んでもって、熱い風呂にはいり、も一度寝る。
夕方4時に起きて、英会話へ。
フランス語のほうは先生が風邪で休み。
外苑前のリブロで『真・ヒゲのOL』
3巻を買って戻りました。
ほかにも読むべきマンガがどっさりなので
(『イティハーサ』全巻がAmazonから届いた)
夕飯たべたらベッドで読もうっと。
高熱じゃないだけいいや。
友の風邪はまだ治らないみたいだ。
乗り切れおれたち!
●
アン・サリーさんというシンガーがいて
著者の希望で『Say Hello!』を献本したのが
去年の12月のこと。
著者のイワサキさんは仕事で
アン・サリーさんと組んだことがあり
しかし個人的に親しいわけではないので
レコード会社の担当者に送ってあったのでした。
「以前何度かお話しする機会のあったOです」
というメールが届いたのはついさっき。
「2年前にアン・サリーのライブで
お会いしましたね」と。
そうでした。
ぼくもアン・サリーの評判は知っていて、
いつかちゃんと聞いてみたいと
思っていたとき、
コンサートが明日あるんだけど、と
誘ってくれたのが、
ほかならぬ著者のイワサキさん。
そして、彼のつとめるCM制作会社では
アン・サリーへのオファーが通り
CM用の歌を明日録るのだと
とても喜んでいたのを思い出した。
アン・サリーさんは渋谷AXの満員の客を相手に
まるで客なんかいないみたいに楽しそうに
ゆるゆると歌っていて、
とても感じがよかった。
さてそのOさんのメールだが、
「アン・サリーのマネージメント業務を
個人的に請け負っています。
レコード会社の担当者経由で
「ほぼ日」さんから送っていただいた
仔犬の本を預かりましたので、
あす、本人にお渡しします。
どちらにお礼を言ったらよいか
わからなかったので、ひとまず、
知っている武井さんに連絡しました」
はい、その本はぼくがつくりました。
そうだな、Oさんは開封してないだろうから
ぼくの名前のある奥付は
見ていなかったんだろう。
アン・サリーさんは本業は医師で
ニューオーリンズで暮らしている
日系韓国人である。
出産を機会に故郷にもどっているということで
あす、仕事で会うのだと。
えーっと。
Oさんがアン・サリーの担当になってて
そのアン・サリーを紹介してくれたのが
イワサキさんで、
イワサキさんとこではアン・サリーを起用した
CMをつくっていて、
ぼくにアン・サリーを聞く
チャンスをくれたのが
イワサキさんで、
しかも3人はその会場にいたわけで、
イワサキさんの本を担当したのが僕で、
僕から送った本はOさん経由で
あす、アン・サリーさんに手渡される、と。
さらに驚いたのは、
その「明日の仕事」というのが
じつはイワサキさんの会社のつくる
CMの音楽なんだった。
ひゃー、なにこれ! つながった!
というようなことを
メールでやりとりしていたとき
テレビでかかっていたのが
フォレスト・ガンプ。
ガンプはこう言った。
「人生には運命があるのか
行き当たりばったりで
風に吹かれているのか
わからない
ぼくが思うに
たぶんその両方なんだ
その両方を生きているんだ」と。
その台詞が、やけになんだか
すっきり理解できた夜でした。
●
日曜、床屋に行こうと思って電話したら
ビルが全館休業だという留守電。
ま、いいや、1週間がまんしよう。
ほんじゃ、ま、
天気が悪いけど、散歩だなやっぱり、と、
外苑西通りを下って青山へ。
10 CORSO COMOのヤマザキ店長から
「武井さん、たいへんですよ、
ものすごくかわいいのが入りました!」」
と、キャバクラの呼び込みかよ!
というような電話をいただいていたので、
行ってみるかと思ったのです。
しかしなぁ、月末に向けて金欠ですよ。
財布は例によって「きゅう、きゅう」
と泣いております。
ま、見るだけ‥‥と、徒歩30分。
傘を持たずに出たら途中雨がやや本降り。
でもまあいいや、帽子かぶってるし、
と、そのまま歩いて店に到着。
こんにちはー。
「どうぞこちらへ! これです!」
きゃあああああああああ!
シャツ地のダウンベスト!!
しかもチェック!!!
くわぁーうぁあーうぃーうぃー!!
着てみたら、似合うでやんの!
(自己陶酔)
まいった! はぁー。
でもすみません店長、
なんせ月末が近いので、
1週間考えてもいいですか?
いいですともいいですとも。
ところで前に言ってた、
リーバイスでつくったっていう
新しいパンツなんですが‥‥
あ、入ってる。
見るだけ見せてください。
しかしそれが置いてある2Fへの階段は
アリスの落ちた深い穴よりも深かった。
2Fだけどもう天地がわからない。
こちらですよ‥‥。
え。こ、これは、なに?!?!
それは、ジュンヤ・ワタナベ・マンの、
ドーバー・ストリート・マーケット用に
つくられたというもので、
ウール×ポリエステルの
タキシードのパンツ素材を
リーバイスにデニムの型でつくらせたパンツ。
くたくたで、なんていうのかな、
すげえ色っぽいの!!
あと、それとセットアップの、
立襟の白シャツ!
そしてリーバイスのジャケットを、
なんとタキシードのように
裾の広いシルエットにしたジャケット!
ぎゃー、なんて、オトナ!!!
これがセットアップで、
ようするに
「ジュンヤ×リーバイスでつくった
タキシード」なんですねー。
もう、むちゃくちゃかっこいい!!
しかも、とてもスリムなのに、
入るじゃん‥‥ぴったりじゃん。
(再び自己陶酔)
うわぁああああああああああ。
すみません、店長、
なにがなんだかわからなくなりましたので
きょうはいったん帰ります!
来週来ます!
と、店から飛び出ました。
はあはあ、あぶなかった。
さあ1週間考えよう。
あれ? おれは調子が悪いんじゃなかったっけ?
●
日曜の夜。
めずらしく自宅で夜中のDVD。
TSUTAYAで「ガタカ」と
「ビッグ・フィッシュ」を買ってきて
ひとりしんみり続けて見ました。
「ガタカ」は二度目。
よく「低予算でよくぞここまで」
と言われる映画だけど、
そういうことじゃないと思うんだよなあ。
これは青春の映画だ。
1回目に見た時のことを
かなり忘れてたので
どんでん返しのところに
ばかみたいに驚いて、切なくなって、
たまらなくなって、ちょっと泣く。
続いて、こんどは初見の
「ビッグ・フィッシュ」。
こちらはもうぜったいに僕が好きなタイプの
「運命と愛と人生の映画」。
運命を物語として
自分でつくっちゃった人の話。
ティム・バートンだから
ゼメキスのようにストレートにいかない。
ひねくれてるんだけど、
やっぱ、いいんだよう!
いい「おれ二本立て」でした。
週末、めいっぱい濃かったなー。