もう先週になるけど、日曜、
とあるカリスマ的人気の著者「Gさん」の家に
会社の女性陣(のうち、まだ連れてってなかったメンバー)と
K書店の女性たちという大所帯でお邪魔する。
担当としてプチ料理番。
Gさんが料理が達者なので、あまり手伝うことはなかったけど
パスタが好評でよかった。
話題は尽きず、しかしその話題はとてもここで書けず。
胸のメモに留めておきましょう。
●
月曜、ブライアン・ウイルソン@国際フォーラムAに、
鈴木さん(兄)たちと4人で。
そうです「SMILE」のコンサート!!!
ああ、なんか、夢のような時間でした。
海賊版で細切れのテープみたいな音源を何度聞いたことか。
昨年の完成版にどんだけ驚いたか。
舞台にはヨレヨレながら、ちゃんと歌ってる‥‥けど、
「これはもう次はないかも?」
と思うくらいの老齢なブライアン。
ものすごく元気で明るくて上手なサポートメンバーは
「ブライアンがどんなに暴走しても、
ばっちりのサポート体制がとられていた」というから
優秀な介護士軍団のようで。コーラスめちゃウマ!!
繰り出される完全版SMILE。SURF'S UPで涙。
神の味噌汁でも涙。
でもブライアン、楽器あんまり弾かせてもらってなかったな。
弾いてたけど、PAが音下げてたかんじだな。
興奮の2時間半のあとは韓国料理屋。
きょうはこうなるだろうと思って、
朝・昼とダイエットモードにしておいてよかった。
10人で、たらふく食う。
その後、少人数で音楽家3人と新宿に飲みに行ったんだけど
さすがプロ! 話が面白いったらない。
そういうのが聞けることの幸せったらない。
あれが1964年に完成して出ていたら
ブライアン・ウイルソンは
フランク・ザッパになったかもしれない、
という話に、深く頷く。
鈴木さんのとこのノダさんは
ヴァン・ダイク・パークスの名刺を持ってるそうだ。
いままで見たことのある名刺じゃんけんナンバーワンだ。
そういえばこのときのメンバーもほぼ全員
ミクシイでした。すごいな。
●
火曜、男子2女子2で、ふぐ。露路やま祢。
たいへん美しい言葉遣いで
なかなか(書けないような)
とんでもない話題をなさる人々で、
ひじょうに楽しかった。
仕事つながりの友達つながりのミクシイつながり。
またそれだ!
最近どうもミクシイが非常に重要なことになっている。
「部室のノート」として自分のなかで
ものすごく機能していて、面白いのです。
ともあれフグ刺しうまかった。白子うまかった。
唐揚げうまかった。ぞうすいうまかった。
話が面白かった。ちと高かった。
●
金曜、魂の双子のような人に会う。
ほとんど話をしていないのに、
その場に居合わせたぼくらのあいだでは
なにかが通じていたのだった。
その夜のうちにメールで
ユニット「双子のおやじ」
(cしりあがり寿先生)を結成しました。
はて、なにをするんでしょう。
「舞台で踊る」という話もあるんだけど
それについてはプチトラウマなわたくし。
(ま、また裸?!)
でも面白そう‥‥人には不愉快かしらん。
山下哲氏(もとマシュマロ・ウエーブ、現脚本家)に
ちょっとそんな話をしたら、
「そういうことなら台本書きます! 」と言ってくれた。
ありがとう山下さん、でもね、
そういうことを言ってもりあがるという
バーチャルな愉しみもよいかもしれませんよ。
「いや、劇場おさえます!」って山下さん‥‥
ま、ともかく、あたらしいともだちができそうでとてもうれしい。
と、まったく中学生のような気分です。
もちろんミクシイにもお誘いする。
●
土曜、床屋。
「もっと短くしませんか」
と言ってみたら、かなり短くなりました。
軽くてよいです。
そういえば、って、無理やりつなげるわけじゃないけど、
同じ床屋に行っているミクシイの友もいるのだったなあ。
お会いしたことがないんだけど、
担当者が同じなので、見えない知り合い。面白い。
そしてひさしぶりにフランス語教室に行く。
「フランスの田舎の港町に
牡蛎を食べに行きたくなったら
すごく困るじゃないか!」
と本気で思いついちゃって
一昨年唐突に始めたフランス語。
いま考えてもこの動機はどうか。
パリ大学で遺伝子学を研究している
ジャンマルクさんというともだちのおじさん
(偉いらしいけど、飲み屋で知り合ったので、
ただの変なおじさん扱い)が
いつでも遊びに来いと言ってくれたのも
動機のひとつと言えなくもないが
それにしたってフランスでめしを食うとき困る!
という動機のほうに動かされました。
でもあまりちゃんと行かないものだから、
マルセイユ出身のエステル先生にも
(美女で生真面目、今思うと訛ってたな)、
アルザス出身のフロンク先生にも
(美男でわりといいかげん、字が下手)
見捨てられ、いまは、
ウーピー・ゴールドバーグの若い頃、
みたいな感じのマルチネ先生(黒人女性)が
なんだか楽しそうに教えてくれます。
カリブのグアダループ生まれで
6歳のとき一家でパリに移住したというから
いちおうパリジェンヌ!
だからぼくもパリジャンな発音習得だ!
しかしマルセイユ人やアルザス人に比べて
早口なこと早口なこと早口なこと。
いつも「ンギギギギギ」と
咽の奥から振り絞るような声で笑うのは
パリ的なのかどうかたいへん怪しいので
マネするのはやめにして、
授業はたいへん楽しいです。
ちなみに、フランスにはまだ一度も
行ったことがありません。
●
日曜、まずは銀座松屋。
永田農法の野菜を扱う
「りょくけん」さんが
松屋銀座で催事中なもんだから、
買わねばなるまい買わねばなるまい。
銀座線でGO。
一時、SKIPで買えた永田野菜、
職場の環境ゆえ、
いまでもたまに御相伴に与ることがあるけど、
毎日たっぷりあの野菜が
食べられた日々がなつかしい。
ほんとうにおいしいのです。
催事なので、たくさんの種類はなかったけど、
長なす、白菜、キャベツ、キュウリ、レモン、
ファーストトマト、でこぽん、いちご、
それから今回の目玉、
「昔プリン」。
そんなものたちを、両手に持てるだけ買う。うっしっし。
家に戻って、なにはなくともまずプリン。
これは食べてもいいんですかね、
ダイエット的には?
「いいですとも、食べてよし」
ああそうですか! よかった!
ちなみにこれはもう一人の自分の声でした。
でもなあ、せっかくだから、
もったいつけて、ちゃんとデザートぽくしよう。
黒い皿はコロンビアの土器。
プリンをあけて(2つだ、イエイ!)、
いちごとでこぽんを切ってちらす。
このプリンは、
健康な卵、健康な牛乳でつくられた
実験的意欲作。
フォークでも食べられるくらい、かたい。
どっちかっていうと
「液体」に近いプリンが多い昨今、
「固形」のプリンは、ほんとうにうれしい。
乳製品ならではの、卵ならではの
濃密なのどごし。カラメルも適度。
いちごも甘く、でこぽんの酸味とよく合う。
腹いっぱい食べました。
ああしあわせ。
青山ブックセンターは何時までだっけ。22時か。
というわけで21時ちょっと前に出かけ、
ものすごく空いていて見やすい本店をぶらぶら。
幸せ。本屋にいるとほんとに幸せ。ビバ本屋!
しかし日曜の夜で「どか買い」ができる
財布ではなかったので(カードも自粛中)
つつしみましょう。はい。
読んだのか読んでないのか忘れちゃったなあ、
もしかして読んでないかもなあ、とか、
前に愛読してたのが新装版になってるなあ、
というような漫画を買うことに。
漫画は単価がやすいからねえ。
社会人になって1年目くらいに
上下刊の単行本を愛読していた
(教えてくれたのはrikaさん)、
岡崎京子(京子ちゃん)の
『くちびるから散弾銃』が1冊にまとまったやつ。
ほぼ同世代な話(あちらがちょっとだけ姉の世代)。
最後の「96年篇」だけ読んでなかった。
思えばわたくし(たち)は
その昔「岡崎京子賞」というものを
もらったことがあったんだった。
と、忘れたフリして書いてみたけど
ほんとうは一度も、
忘れたことなんてありません。
今も。
青葉小学校・城内中学校の先輩であらせられる
しり先生の『ヒゲのOL』シリーズは
どこまで読んでたっけ?
最終刊(というか「真」の2巻)は
読んでなかったような気がするので買う。
やっぱり読んでなかった。
ふふふ、薮内、暴走してるなあ。
そうだそうだしり先生は
『双子のオヤジ』も、だ。
僕にも晴れて双子ができたことだし
あらためてお祝いに買いましょう。
これはほんとうに好きなんですよ‥‥。
大笑いしつつ、せつないのですよ‥‥。
あ、しり先生のこれも。
『ファンタジー、おじさんをつつむ。』
読み逃していた本でした。
しり先生でこういう
「かっちりした話」は珍しいかも。
どこにゆくのかわからない路線の
しり先生を大尊敬している身としては、
ちょっとまとまりすぎてて、
練られすぎてて、怖いくらいの1冊。
はて、大島弓子の『グーグー』の2巻。
困った! 大島弓子作品を、
買ってないはずがないのに、覚えがない。
読んでないのかなあ?
たしか闘病のころからの話だよなあ?
雑誌で読んだっきりかもなあ?
まいっか。買う。
たぶん連載を何篇か読んだのでしょう。
あと、あ、連載がまとまったのか、の
『パリパリ伝説』。ゆるゆるで好きなのですよ。
そんなところで財布が
「きゅう」と啼いたので〆ました。
そしてブライアン・ウイルソンをかけながら
あっという間に読了。
いい日曜日。
『監督不行届』の発売はいつだっけ?