朝食は昨晩の残り、
つまりパリの空港で買っておいた
サンドイッチとクロワッサン。
ここでアイデア。
海苔屋の大将がたくさん海苔を持っているので、
ひと袋いただいて、海苔サンドに!
クロワッサンにシェーブルと海苔、
というのが最高にうまかったです。
次点はパリジャンサンドに海苔。
アパートはミラノ中央駅のすぐそばなので、
電車のかたんことんという音がきこえるのがいい。
窓を開けてみたらこんな風景。
洗濯。乾燥はなく洗濯脱水だけなのに
やけに時間がかかるので心配していたんだけれど、
「イタリアの洗濯機はすごくのろい」と知り安堵。
うるさくてゆっくり。気質か。
さて、朝から過ごすミラノは初めて。
まずは買い出し。
歩いて10分くらいのところにあるスーパーマーケット
「Simply」に行く。
買い物の仕組みはフランスなどのEU諸国と変わらない。
デポジットを払ってでっかいカートの鍵を解除して
(小さいカートはデポジット不要)
適当に放り込んでいって出口前のレジで清算。
面倒といえば野菜は自分で量って料金シールを貼る、
というていど。
でかいカートを借りたのが災い(?)して
キッチンペーパーやトイレットペーパーなどのかさばり系、
オイルや塩や瓶入りスパイス、パスタなどの重量系、
そのほかこまごま食材を買っていたら最後に
「‥‥これ、持てるのか?」という量に。
持ってきたショッピングトートに詰めて
1枚だけ紙袋をもらい、なんとか持てました。
が、歩くのに難儀。指が抜けそう。抜けませんけどね。
途中休みやすみゆっくり歩いてアパートに戻る。
買った買った。
昼は3人で食べることになったので、
思いつきでいろいろ作る。
かなりいい加減なカプレーゼ。
四の橋のロッソシチリアで食べておいしかった
シチリア風の前菜を再現。
そして、きのこ2種類とベーコンと葱をくったくたに炒め煮して
ソースをつくってリングイネとからめ、
パルジャミーノをおろしてかけました。
うむ。スーパー食材ということを考えると
そんなに悪くなかった。
高級食材だったらさぞやうまいだろうなあ。
ということで街へ。
まずはMacelleria Pellegriniという馬肉中心のお肉屋さん。
パリのユーゴさんの店もそうだったけれど、
店の奥にはレストランがあるそうだ。
そこでぜひ食べてみたかったんだけれど、
聞いたら年内は予約でいっぱいなんだって!
ランチというか日中でも総菜なら立ち食いもできるみたい。
でも残念ながら腹はいっぱい。
馬肉のタルタル食べたかった。
数日後にアパートに大勢人を呼ぶというので
肉を仕入れておくことにする。
けっこう高目のリブロースの熟成肉を選ぶ。
キロ41ユーロ越え!
まあ日本にくらべたら激安ではあるんだけれど、
こちらでは超高級肉。
フィオレンティーナって書いてあるから
フィレンツェのビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ用の
ステーキ肉なんでしょうね。
バルに寄ってエスプレッソ。
イタリアふうに砂糖をたっぷり入れて、キュッと。
続いてワイン。
量り売りの店があるというので行ってみる。
perBaccoという名前。
この瓶を買って(持ち込んでもいい)‥‥
ちゅーっと入れてもらう。
こぽこぽこぽ。
値段はこうです。えっ? 錯覚じゃないです。
ラベルというかテープに品名を手書きして貼ってくれました。
肉とワインをいったん置いてまた出かける。
街中に部屋があるとこういうことができるからいい。
ミラノは現代的な街なんだけれど
ドゥオーモやガレリア周辺は
イタリア的な威厳がありますね。
エキスポ開催中は全国から警察や軍が出動しているそうで、
チロリアンぽい帽子に羽をつけた
たいへん格好良い制服の軍人さんがいた。
山岳旅団のかたがたらしい。
後ろ姿でよくわからないですけど。
ドゥオーモ周辺は高級なショッピングエリアでもあるので
高級食品店もある。
二大巨頭は、エクセルシオール・フードと、ペック。
エクセルシオールのほうは、いわゆるデパ地下。
ディスプレイにひじょうに凝っているあたり、
パリで言えばボン・マルシェかな。
くだものコーナーの、果樹の葉を使ったディスプレイは
ぜひ伊勢丹さんはマネしたほうがいいと思う。
ワインコーナーでは試飲をやっていて、
ちょっといただこうかなと思ったら
グラスに正式に1杯分がやってきてびっくり。
こちらの人、強いからなあ。
いっぽうPECKは、押しも押されもせぬ
ミラノいちばんの高級食材店。
ムードはクラシックだけど
やっぱり内容的には圧勝だと思う。
興奮してハムとチーズを買う。
ハムは、ごくごくふつうの茹でハムを
薄くスライスしてもらい、
チーズは見た目で面白そうなのを選んだ。
これがハム。見るからにおいしそうでしょう。
おいしいんです。
これはチーズその1。
ちりめんキャベツでくるんであって、
クリーミーでとてもおいしいらしい。
キャベツはゆがいてオイルをかけると
チーズの付け合わせとして最高だという。
こちらは炭をまぶしたもの。ロビオラという名前らしい。
ともにヤギだけれど強烈さはなくて、食べやすそう。
まだ食べておりませんよ。
明後日、何人か人が来るので食べる予定です。
夜は誘っていただき和食店の飲み会に参加。
つまみと日本酒とワインでヘベレケになり
意識を失う寸前で帰宅。
シャワーを浴びたら水が出て酔いが醒めました。
明日はのんびりしよう。