土曜日。風邪っぽいので一日家にいた。
無印良品から押し入れ収納ケース
(半透明のプラスチックのやつです)が届いて
それでデニムとセーター類を整理したり
洗面所のスイッチの修理が来たり
(強く押し込まないと点けっぱなしになっちゃう)しつつ
三食のうち二食自炊。
朝は、ちくわと韮とたまごを炒め、
ブロッコリーを茹でた。
この「ちくわと韮とたまご」が
びっくりするくらい美味しかったのだが
見た目がじつにフォトジェニックではなく、
スター性のない子だったので撮影せず。
かわいそうなことをした。
けれども、なんていうんでしょ、
カラオケ名人とプロの歌手ってやっぱり違う、
みたいな違いが、見た目にあるんだな。
でも実力はあるのよ! と、ステージママは言う。
人を驚かせることができる才能があるの! と。
この子をフォトジェニックにするには
どうしたらいいかを考えるのが俺の仕事さ、
と、プロデューサーも言う。
しかしプロジェクトは中座。食べちゃったから。
ところでどういう子がフォトジェニックなのかというと
こういう子です。
これを朝飯だとツイートしたらたいへん驚かれた。
ぜんぶ一気に食べませんよ!
一回分はこちら。
昼は、ちょっと外へ出ようと、
家から数十メートル歩いたところに
いつも閉まってる手打ちそばの店が開いてた。
気になってたんだー。
ということで入る。
若い、といっても三十代と思われる、
たぶんご夫婦、そして、旦那のお母さんかな、
という3人で切り盛りしているちいさな店。
カウンターとテーブルで17席くらいかなあ。
てきぱきとしていて感じがいい。
たぶんここはおいしい。
天もり、海老3本、大盛で注文。
やってきた蕎麦はさらしな系。
二八くらいかなー。
ざるが戸隠風だったので戸隠のお蕎麦かな?
つゆは、江戸前というほど辛くもなく、
むしろ甘みがやや強いながら、
そばをどっぷり浸さなくてもいい程度の濃さはある。
ほんとは甘みをもうちょっと抑えてほしい気もするけれど、
このへんは好みが分かれるところ。
静岡の蕎麦も好きなぼくは平気っちゃ平気。
この店はこういうものだ、
という前提条件として受け入れればそれでいいのだ。
天ぷらも、ぷりっとしていて美味しい。
わっせわっせと食べる。
近所にこんな手打蕎麦の店があったんだ!
聞けば、平日は11時半から7時まで通しなんだけれど
打った蕎麦がなくなったら仕舞いにしちゃうんだそう。
土曜は2時半まで。日曜休み。
平日は無理だからまた土曜の昼に来ようかな。
すぐ横のナチュラルローソンに寄ったら
スペインのイネス・ロサレスのトルタを売ってた。
あわせてハーゲンダッツのバニラと、
ヨーグルトとアップルマンゴー(なぜか売っている)を買い、
家でおやつに。
この子はなかなか写真うつりがいい。
きれいだねー、かわいいねー。
なんて言いませんけどね。
ぼくはどうもこういうふうに
重層的になっている洋菓子が好きみたい。
もともと単品のクッキーとかはあまり興味がなくって、
嫌いなわけじゃないんだけど、近寄らない。
たとえるなら音楽と似ていて、
プロフェッショナルの技に触れたい気持ちが強いんだろう。
夜はパスタ。
青唐辛子を刻み、にんにくを潰してから刻み、
オリーブオイルで弱火でじっくり香りと辛味を出して、
いったんひきあげ、
たまねぎをじっくり炒めつつ、
横でスパゲッティをゆでる。
途中で茄子を拍子切りにしたのを入れていっしょに茹で上げ、
青唐辛子とにんにくを戻したフライパンで絡める。
皿に盛ってから、切り落としの生ハム2パック380円、
ということは1パック190円! をのせて、おしまい。
生ハムがしょっぱいから、パスタの味付けはゆで塩だけ。
この子はフォトジェニック。
夜になって、近所のマーコさんが
マッターホーンのバウムクーヘンを
おすそわけくださるというので
雨のなか、イネス・ロサレスのトルタをもって
交換しに出かける。
「こういうご近所づきあいって、いいねー!」
とマーコさん。
はい、ぼくも、そう思います。
この町に越してきたのは2011年3月だけど、
じつは19歳の終わりから21歳くらいまでの2年間、
すぐ近所のアパートに住んでいたことがある。
縁があるのだとしたら、うれしい。