土日、友人の仕事を手伝いに函館へ。
23時間ほどの滞在でしたが
うまいうまいとウニを食べ
けっこう酔っぱらったという記憶が大半を占めるものの、
ぶらぶら歩いたり路面電車に乗ったり
五稜郭タワーに上ったり
朝、赤レンガ倉庫のあたりを走ってみたりして、
いろんな角度から見た函館の町は
とても素敵なところでした。
ウニもおいしかった。
函館は初めて行きました。
印象で言えば、とても静かな横浜、神戸という感じ。
つまり、異国情緒あふれる港町。
「津軽海峡・冬景色」や
「函館の女」の印象とはちがった。
もっとジャズな感じ。
なんでこんなにバタ臭いのかと調べたら、
そもそもペリーが函館にやってきている。
そのとき、幕府からは「接見ならず」のお触れが出たそうなんだけれど
どやどやと上陸してきた白人たちと当時の函館の人たちは
すっごく仲良くなっちゃったんだそう。
ペリーは函館をHAKODADI(ハコダディ)と呼んでたみたいね。
なんかかっこいいですね。
静岡もシズウォーキーとか呼んで欲しい。
19世紀末、近くを通るフランス船で病気が流行り、
安静と治療のため函館に上陸したいという嘆願に、
和親条約を締結していなかったにも拘らず、
人命を優先すべしと、当時の函館奉行
竹内下野守保徳は独断で上陸許可を与えたのだそう。
かっこいい!
そのあともフランス軍艦で病気が流行ったとき
やはり助けていたりして、ずいぶん感謝され、
そんな縁でフランス軍からの技術がもたらされて
五稜郭が出来ているし、
江戸幕府陸軍の近代化を支援するため派遣された
フランス軍事顧問団の一員のフランス軍人が
函館戦争で榎本武揚率いる旧幕府軍に参加したりしている。
(その人が映画「ラストサムライ」の
主人公のモデルになったんだとか。)
フランスと函館、浅からぬ縁があるんですね。
函館の人の性格はよく知らないけれど
町中に西欧的建築(偽洋風も含む)がじゃんじゃん建ったあたり、
わりとお調子者で明るくて決断力があって
力持ちなんじゃないかと思うんだけど。
函館のあと、関西取材からもどって東京。
食材がないので近所に買い出しに。
鶏肉や野菜、くだものを買った帰り、
別所さんのところへ。
決算セール中ということで白・赤を1本ずつ。
この白は、樹齢に応じて若者・おじさん・おじいさんの
写真がラベルになっている。買ったのは若者版。
みんな農場で働いている人なんだそう。
別所さんから「近所に洋書屋が出来たんですよ」
と聞いて、食材とワインを持ったままその本屋さんへ。
Books Bunnyというお店で、
本屋さんとダイニングがいっしょになってる!
ここで料理本を1冊、
James Beardというアメリカの料理家(故人です)の著作、
『THE FIRESIDE COOK BOOK』を。
1949年の本なんだけど、発刊60周年記念の復刻版らしいです。
イラストがAlice and Martin Provensen夫妻、
このひとたちは児童書で有名。
イラストといっても説明的なものは少なく、
(あっても、とてもかわいい)
「つくること、たべることのしあわせ」にあふれた挿画がいっぱい。
この本をつまみにしてワインが飲めそう。
しばらく眺めて楽しもうっと。