iPodでムーンライダーズばかり聴いている。
最新アルバムをかけ、旧いアルバムをかけ、
ライブアルバムをかけ、ベストアルバムをかけ、
全曲シャッフルにして聴いている。
無期限活動休止というのは解散ではないわけで、
実体がなくなるわけではない。
けれども2012年から先、
ムーンライダーズの新曲が聴けない日々が始まる、
という事実は確かで、この寄る辺ない気持ちが
ムーンライダーズを聴く耳をくもらせる。
なにを聴いても悲しくて、寂しい。
歌詞やメロディがいちいち突き刺さってくる。
失恋をしたときみたいに、
あるいはだれか大事な人をなくしたときのように
ぽっかり空いた穴に歌を流し込むのだけれど、
穴は深すぎてどんどん吸い込まれていくようだ。
思えば中野サンプラザのステージの最後、
鳴り止まぬ拍手のなか、彼らは下手にはけるのではなく、
客席を通って、出ていった。
文字通り「舞台を降りた」わけだ。
そんなことを考えつつ、年末年始進行で日々忙しい。
一週間経つけれど、なんだかまだぼんやりしていて、
どうしていいかわからずにいます。