最終日。雨。
なんにもしないと決めたが、
まあちょっと台所用品でも土産に買うかと考えて
(飯島奈美さんとかよろこぶかな? と思って)
Polluxという家庭製品のデパートみたいなところに行った。
しかし、これがどうにもこうにも
「かなしみの百貨店」といいましょうか、
1F特設コーナーが
「2000 ミレニアムグラス」って‥‥!
9階建ての館内、ほかも、おしてしるべしで、
なんにも「ぐっ」とくるものがなかったです。
まあ、ほんとに生活するなら道具を揃えるのに
いいと思うけど、「わあ、いかにもポルトガル!」な
ちょっとナイスなものとか、ないんだよね。
結局なにも買わずにバスで戻ってきました。
●
で、部屋で仕事してたんだけど、
もらったキャンディがすごくおいしいことに気付き、
これおみやげにいいんじゃないかと
近所のスーパーマーケットに出かけてみる。
近所といっても坂道を15分、のぼったりおりたりするんで
けっこう遠いんですけどね。
で、‥‥ない。
そのメーカーそのものがない。
どうしようかなあ、
じゃ、でかいショッピングセンターに行ってみようか。
ていうかショッピングセンターばっかり行ってないか、我々。
まあ、いいんだけど。せめて行ったことないとこに行ってみるか、
ということで、
Google大先生に教えてもらい、
アモレイラスというショッピングセンターに
バスで行くことにしました。
それにしてもすごいね、iPhone。
どこに何番のバス停があってどっち往きに乗ればどのくらいで着く、
そのバスはあと2分後に来ますよ、
なんて教えてくれるんだから。
Google大先生ですよ。
●
さて、アモレイラス。
郊外の超大型SSとちがい、
こちらは高級住宅地バージョンな感じ。
食材もコンティネンテという安スーパーではなく
ポンデアスーカルというちょっといい感じのスーパー。
ダイエーやヨーカドーや西友ではなくて
明治屋や紀ノ国屋な感じです。
といっても値段は安いのだけど。
ここにもキャンディはなかったんだけど、
いわしのペーストの缶詰めや、
コーヒーなどを買う。
おみやげにしてもいいし自分で使ってもいいなと思って。
●
ふたたびバスでのんびり戻り、
パスタをつくる。
さっきのスーパーでいわしのオイル煮を
買ってきてたんで、
にんにく、トマトソースに、それを合わせた。
あと、買い置きしておいたピクルスをあけ、
いわしのペーストをトーストに塗って、
スパークリングウォーターで夕食。
いつもよりかなりボリュームのある
最後の晩餐となりました。
●
それにしても。
よく話をした旅だったなあ。
一人旅じゃないってこういうことなんだな。
すごく楽しかった。
なにしろ旧い友人なんで
話していることはほとんどバカ話なんだけれど、
真面目な話といつでも行き来できるところがいい。
またどこか行きましょう。
●
そうそう、旅の途中で、エジプトから、パリから、
プラハから、東京から、いろんなところとやりとりしてた。
そんなふうにネットのおかげで
「つながっている」のがわかるって、おもしろかったな。
世界のどこかにいるともだちの存在がとても心強かった。
日本にいても同じなんだけど、
旅に出るとこの「実感」が強くなるもんだなあ。
●
荷造り、そして就寝、朝4時起床。
6時40分に迎えの車。
さよならリスボン。
また来ることは、あるのかなあ。
人生はなにが起きるかわからないから
そういうことも、あるのかもしれないなあ。