寒いので、朝は鶏鍋。
もも肉の余分な脂をとって食べやすい大きさに切り、
芹1把を根っこごと、長ねぎ3本を白いところは筒切りに、
青いところは斜め切りにして、あと、しいたけ。
ゆずしょうゆで食べる。
ゴハンはナシで、葛切りを入れました。
床屋へ。
長短に悩む。
もはやちょっと長すぎる(世間様は短いとおっしゃるでしょうが)。
もとにもどしちゃおうかという気分を一回いさめて、
「ハサミで、ほどほどに短く」という感じに。
バリカンは使わない、という選択肢。
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有楽町〜銀座を散歩。
腹がすいたが夜に「ふぐの会」に誘われていることを考えると
あまり腹に入れたくない。けどちょっとエネルギー補給したい。
ということで松屋で苺バナナジュースを、シロップ抜きで。
おいしいなあ。
松屋はすごく混んでた。
着物のご夫人がたがおおぜいいて、昭和な感じ。
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地下鉄で移動し、青山を散歩。
コルソコモで次期のルックブック
(モデル着用の新作を写真で見られる、
店頭用のパンフみたいなもの)を見せてもらう。
ジュンヤ・マンは「マリーン」でかっこいい。
オムも、くてっとしたパジャマ感がかわいい。
「旅行後だから、お金使いませんからね」と宣言するも
上手な店員さんに次期武井におすすめしたいものが
どれだけお手ごろかを説かれる。
たしかにね。アートとしては安いが。
(ぼくのコム デ ギャルソンの位置づけは版画です。)
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そのコルソコモでルーシーとハンナ(ヨンコちゃんです)を連れた
イワサキさんと、彼の働いているところのボスで
CMディレクターの今村さんにばったり。
じつはポルトガルのナザレ往きをすすめてくれたのは今村さん。
その情報は25年前のものだったので
彼の言うナザレの風景はすっかり変わっていたのだが、
それでもあのナザレの日はポルトガル旅行で最高の一日だった。
というか人生でもそれほどやってこない日だったんじゃないかとすら思う。
感謝。
出てしばらく一緒に散歩をし、お茶を飲んだ。
ハンナがぴょんぴょんとびついてくれました。
そうそう、会うなりイワサキさんが
「年末にばったり会ったときから
ずいぶん痩せませんか?!」と。
ふふふ、ポルトガルでおれは変わったのさ。
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地下鉄の駅に向かう途中でむこうから
ブイヨンを連れた糸井さん(のシルエット)が。
おおお、イトイさーん。
「わっ、やっぱり武井さん。
しょっちゅうシルエットが変わるから
もしかしてちがうかもと思った」と。
つまりそれは痩せたということですかね。
それにしても1時間の間に「SAY HELLO!」の主要メンバーに
ばったり会うという、なかなか奇遇な散歩でした。
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池袋で待ち合せ、東上線に乗ってふぐの店へ。
さそってくださったのは水道橋「千鳥」の
(うつわの店です)の、柳田さん。
主宰はMさんという目利き&グルメの美女、
それから文京区で享保年間から(!)
代々うつわの店をやっているという
会津屋の若旦那Sさん。
ぼくは柳田さんには3、4回、
Mさんにも1、2度くらいしかお会いしたことがなく、
Sさんは初対面。
人見知りゆえふだんならご遠慮もうしあげるところなんだけど
「とてもおいしいふぐが、ひとり8000円で」
と聞き、時差ボケや体調不良がなければぜひに、と言っていたのです。
そして実際時差ボケもなく体調抜群なもんですから、
参加させていただきました。
そうそう柳田さんにも「あれ? 武井さん小さくなりましたか」と。
ふっふっふ。こうして食い物に釣られてやってきたが
ぼくはもう以前のぼくじゃ、ないんですよ。ふっふっふ。
さて、ふぐ。
あんきもや煮こごりなどの突き出しが出て、
すぐに、てっさ。写真で2人前だから
かなりたっぷりあります。
ひれ酒をいただきながらやっていると、
こりゃ日本版の「生ハムに赤ワイン」だね。
という気分になり、かなり満足に。
「ここでやめても悔いはない」というこころの満腹を得る。
いやほんと、これで夕食終りでもいいくらい満足。
しかしきょうはふぐの会、これで「ごちそうさま」と言うわけにはいかない。
コースで焼き物(海老1本塩焼き、はまぐり2枚酒蒸し)が出て、
そのあと、ふぐちり。
いやこれがふぐ満載でびっくり。
しかもMさんの鍋奉行っぷりがすばらしく
「美しすぎる鍋奉行」と呼ばせていただきたいほどです。
(あ、そもそもきりっとした美人です、Mさんは。)
男3人、ただただ箸をはこぶのみ。
〆は雑炊。
Mさんが持参の「すっぽんスープ」を加えるという裏技で
これがまたうまいのなんの。
ただしぼくはもう気分が「食べ過ぎ」。
1膳いただいてごちそうさまとさせていただきました。
ひれ酒は2杯でした。
みんなけっこう飲んでたのにこれでひとり8400円。
関東ではとんでもなく安いんじゃないでしょうか。
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家に戻ったのは23時半くらい。
最近の私にしてはたいへん遅い時間。
風呂に浸かってから横になるものの、
うっかり深く人生についての考え事をしてしまい、
まんじり祭り(眠れないという意味です)となってしまいました。
それでも目をつぶって眠りがやってくるのを待ったものの、
ついに来ないまま、4時半「もういいや」と起床。
これ書きました。