生肉というのはどうしてあんなに旨いんだろう。
動物としての肉体がゆさぶられるような快感がある。
「これで生き延びられる」という
絶望の縁からはい上がったようなよろこびのある旨さというか。
大げさですね。
でもやっぱり生肉って原始人の時代の
「いちばんのごちそう」だったと思うんだよねえ。
獲った肉は、干し肉にしないと保存できないけど
「獲れたて」のときだけはこれが食えたわけで、
しかもおそらく、滅多にそんなものは食えなかったわけで、
これはとんでもないご馳走だったんだと思うんだよねえ。
そんなよろこびがいまもDNAに刻まれてるような気がする。
仏教伝来以前はぜったいいろんな獣、食ってるしな。
マンガにすると擬音は「ウッホ、ウッホ」。
あ、もちろん焼いた肉も好きです。
●
読みはじめるのが1年くらい先になりそうなので
買うのを躊躇しているトマス・ピンチョン著
『メイスン&ディクスン』上下。
一生読まない可能性もあるけどやっぱりほしい。
評判のいい星野智幸『俺俺』も、買っとくべきか。
いつ読めるんだ、順番待ちの本がこんなにあるのに。
そんな本ばかりで室内にやぐらが立ちそう。
●
帰宅したら御苑の向こうの新宿上空が不穏なことに。
低く垂れ込めた雲がおそろしいスピードで走り、
そこにビル群の灯が反射している。
一瞬のできごと。いまは真っ暗です。
吉田秋生、自分だけ再ブーム到来。
読み直してみた『吉祥天女』もやっぱりすごかった。
けれど最新作で3巻まで出てる『海街diary』、
かの名作『ラヴァーズ・キス』とつながってる物語、
ということを知って読み始めてみたら、
なるほどすごい。
以前の吉田秋生は「こんな高校生いるかよ!」という
大人びた、というかありえないくらい大人の高校生を
描いていたんだけれど、
いまの吉田秋生は、それが等身大で描けているし、
さらに中学生のリアリティもすばらしく描けてる。
逆に、50代以上の人物像については
あいかわらずステレオタイプなのが不思議だ。
というか全然興味がないように思える。
作者の実年齢が上がれば、そっちが描けるようになる、
というのがふつうだろうと思うんだけど、この人、逆みたい。
●
ブラック・パラティーシのオーバル皿届いた。
左が今回の復刻版。ちょっと大きい。
じつはぼくが“もう1枚”探してるのは右のちっちゃいほう。
なかなかないんだ、これが。
ヘルシンキの、ヴィンテージショップのおばあちゃんに
探しておいてねとおねがいだけはしているんですが。
オーバル皿、好きです。
不完全な感じがするところがいい。
料理ってそもそも不安定なものなんで
じつは円形のなかにおさめるのって
たいへんだったりする。
角皿やオーバル皿のほうがおいしく見えたりします。
生肉も似合うと思うな。
動物としての肉体がゆさぶられるような快感がある。
「これで生き延びられる」という
絶望の縁からはい上がったようなよろこびのある旨さというか。
大げさですね。
でもやっぱり生肉って原始人の時代の
「いちばんのごちそう」だったと思うんだよねえ。
獲った肉は、干し肉にしないと保存できないけど
「獲れたて」のときだけはこれが食えたわけで、
しかもおそらく、滅多にそんなものは食えなかったわけで、
これはとんでもないご馳走だったんだと思うんだよねえ。
そんなよろこびがいまもDNAに刻まれてるような気がする。
仏教伝来以前はぜったいいろんな獣、食ってるしな。
マンガにすると擬音は「ウッホ、ウッホ」。
あ、もちろん焼いた肉も好きです。
●
読みはじめるのが1年くらい先になりそうなので
買うのを躊躇しているトマス・ピンチョン著
『メイスン&ディクスン』上下。
一生読まない可能性もあるけどやっぱりほしい。
評判のいい星野智幸『俺俺』も、買っとくべきか。
いつ読めるんだ、順番待ちの本がこんなにあるのに。
そんな本ばかりで室内にやぐらが立ちそう。
●
帰宅したら御苑の向こうの新宿上空が不穏なことに。
低く垂れ込めた雲がおそろしいスピードで走り、
そこにビル群の灯が反射している。
一瞬のできごと。いまは真っ暗です。
吉田秋生、自分だけ再ブーム到来。
読み直してみた『吉祥天女』もやっぱりすごかった。
けれど最新作で3巻まで出てる『海街diary』、
かの名作『ラヴァーズ・キス』とつながってる物語、
ということを知って読み始めてみたら、
なるほどすごい。
以前の吉田秋生は「こんな高校生いるかよ!」という
大人びた、というかありえないくらい大人の高校生を
描いていたんだけれど、
いまの吉田秋生は、それが等身大で描けているし、
さらに中学生のリアリティもすばらしく描けてる。
逆に、50代以上の人物像については
あいかわらずステレオタイプなのが不思議だ。
というか全然興味がないように思える。
作者の実年齢が上がれば、そっちが描けるようになる、
というのがふつうだろうと思うんだけど、この人、逆みたい。
●
ブラック・パラティーシのオーバル皿届いた。
左が今回の復刻版。ちょっと大きい。
じつはぼくが“もう1枚”探してるのは右のちっちゃいほう。
なかなかないんだ、これが。
ヘルシンキの、ヴィンテージショップのおばあちゃんに
探しておいてねとおねがいだけはしているんですが。
オーバル皿、好きです。
不完全な感じがするところがいい。
料理ってそもそも不安定なものなんで
じつは円形のなかにおさめるのって
たいへんだったりする。
角皿やオーバル皿のほうがおいしく見えたりします。
生肉も似合うと思うな。